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RSSフィード [125] 即興三語小説 ―日付変わる前には帰宅できていますけど、なにか?―
   
日時: 2013/06/16 23:01
名前: RYO ID:CU5HqN.o

 小粋な天使様が、数秘術でも使って、このエクセルのデータを都合よく書き換えてくれることを期待したい。別に、小粋な小人でもよくってよ。こんなものが実績なはずはない。いくらそう叫んでみても、数字は正直だ。いや、正直なのが数字か。とりあえずこんな実績をあげてしまった日には、首が飛ぶ。この首がどこまで飛ぶのかは、そこのゴルフクラブにでも聞いてみるといい。放り投げたさじの距離は測ったことがないだろうから、これはいい試みだかもしれない。想像してみて分かった。ゴルフクラブが頭蓋骨にはまった絵だ。救いはないらしい。そもそも、飛び降りた人が跳ねないことよろしく、ゴルフクラブがはまることもまた、自然の摂理なのだろう。
「ゼロがひとつで、首ひとつ」
 この世界の常識は、数字は命より重かった。

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●基本ルール
以下のお題や縛りに沿って小説を書いてください。なお、「任意」とついているお題等については、余力があれば挑戦してみていただければ。きっちり全部使った勇者には、尊敬の視線が注がれます。たぶん。

▲お題:「小粋」「天使」「数秘術」
▲縛り:なし
▲任意お題:「轟音」「総員退却」
▲投稿締切:6/23(日)23:59まで 
▲文字数制限:6000字以内程度
▲執筆目標時間:60分以内を目安(プロットを立てたり構想を練ったりする時間は含みません)

 しかし、多少の逸脱はご愛嬌。とくに罰ゲーム等はありませんので、制限オーバーした場合は、その旨を作品の末尾にでも添え書きしていただければ充分です。

●その他の注意事項
・楽しく書きましょう。楽しく読みましょう。(最重要)
・お題はそのままの形で本文中に使用してください。
・感想書きは義務ではありませんが、参加された方は、遅くなってもいいので、できるだけお願いしますね。参加されない方の感想も、もちろん大歓迎です。
・性的描写やシモネタ、猟奇描写などの禁止事項は特にありませんが、極端な場合は冒頭かタイトルの脇に「R18」などと添え書きしていただければ幸いです。
・飛び入り大歓迎です! 一回参加したら毎週参加しないと……なんていうことはありませんので、どなた様でもぜひお気軽にご参加くださいませ。

●ミーティング
 毎週日曜日の21時ごろより、チャットルームの片隅をお借りして、次週のお題等を決めるミーティングを行っています。ご質問、ルール等についてのご要望もそちらで承ります。
 ミーティングに参加したからといって、絶対に投稿しないといけないわけではありません。逆に、ミーティングに参加しなかったら投稿できないというわけでもありません。しかし、お題を提案する人は多いほうが楽しいですから、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

●旧・即興三語小説会場跡地
 http://novelspace.bbs.fc2.com/
 TCが閉鎖されていた間、ラトリーさまが用意してくださった掲示板をお借りして開催されていました。

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○過去にあった縛り
・登場人物(三十代女性、子ども、消防士、一方の性別のみ、動物、同性愛者など)
・舞台(季節、月面都市など)
・ジャンル(SF、ファンタジー、ホラーなど)
・状況・場面(キスシーンを入れる、空中のシーンを入れる、バッドエンドにするなど)
・小道具(同じ小道具を三回使用、火の粉を演出に使う、料理のレシピを盛り込むなど)
・文章表現・技法(オノマトペを複数回使用、色彩表現を複数回描写、過去形禁止、セリフ禁止、冒頭や末尾の文を指定、ミスリードを誘う、句読点・括弧以外の記号使用禁止など)
・その他(文芸作品などの引用をする、自分が過去に書いた作品の続編など)

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Re: 即興三語小説 ―日付変わる前には帰宅できていますけど、なにか?― ( No.1 )
   
日時: 2013/06/19 21:07
名前: しん ID:TbgAwek6

てんしさま

 前もって書いておくけれど、細かいことは書けない。
 こっくりさんの西洋版、というかこっくりさん自体が元々は西洋から伝わったものが変節したものなのだが、それを行うために使われるウィジャボードというのがある。
 本来のウィジャボードは禍々しい雰囲気があるのだけど、そのボードにはそういうものを一切取り除かれ、明るい雰囲気で統一してあり、数字のとこがウィジャボードとは違うかたちになっている。どう違うのかは説明できない。わからないからではない、あまりに危険だから。
 そのボードはまるで神聖なものでるかのように、白い紙に赤いインクで文字が書かれていて、字のまわりに彩る絵も平和の象徴である鳩であったり、牛や羊、そして十字架のまわりには天使がとびかっている。その配置にもポイントがあるのだが、それも書けない。

 少女五人が学校に寝泊りしているのは、夏休みに軽音部で合宿をするという理由だった。
 別に本当に合宿が必要ということはなかったのだけど、学校に合宿で泊まるというのが彼女たちの好奇心を刺激したのだ。
 何も特別なことをする予定ではなかったのだけど、夜になると何故かそのまま眠るのは勿体無いきがしてくる。好きな男の子の話などを告白しあい、からかいあうと、途端することがなくなり、だれかがいった。
「ねぇ、天使さま、よんでみない?」
 五人いたのだけど、三人ほどが了承した。こっくりさんであれば反対したかもしれないけれど、天使さまというネーミング、そして必要になるそのボードが悪いものにみえなかったのも要因だ。それに、恋を叶えてくれるかもしれないという一言が少女たちに蛮勇をくれた。
 残った二人のうちの一人が執拗に反対したけれど、三人をおさえることはできない。
 うるさい一人から離れる意味もあって、別の教室へと向い、ボードをひろげる。
 三人はボードを囲み、呪文を唱えた。手順を守り、作業をつづける。三人は交互に呪文を唱えて真剣にいのりはじめた。本当にきてくれるとおもっていたのではない。ただ、彼女たちには真剣に叶えたい想いがあったので、思わず熱がはいっただけだった。
 必要な動作をおえると、おもいおもいの願いをかなえるために呪文を唱えた。
 深夜の学校には、静寂につつまれていて、もちよったわずかな光がそこを照らしている。
 ねがい、ねがい、ねがう。
 天使さま、お願いします。
 年頃の少女にとってありふれた望みではあったけれど、切実な望みでもあった。
 すぐそばに、二人いて三人いるはずなのだけど、まるで自分ひとりしかいないように 思えてくる。それほどの一心にねがいつづけた。
 どこかで轟音がなったきがした。
 それでわれにかえったように、一人だけ目をあけた。
 一人はなぜか机に突っ伏し、一人はいつの間にか立っていた。
 そんなはずはない。三人とも椅子にすわっていて、あの椅子から身を起こすと、必ず不快な音をたてるはずなのに。
 そして、音も立てずにふらりふらりと、夢遊病のように、歩き出した。
 思わず袖をひっぱり、大きな声でよびかけるが、返事もせずにつきすすむ。
 そんななかもうひとりも、声をかけても、机に突っ伏したまま起きる気配はない。
 一人だけ、正気でおきているのが、むしょうに損したきになるのだけど、それよりも、立っている方が教室をでてしまった。
 教室をでてさがすと、廊下をでてすぐのとこにいる。
 どこへ向かっているのか、こわくて必死にしがみつき、とめる。
 しがみついたら、身体はとまるけれど、目はひらかれておらず、前にすすもうという力だけは感じる。
 そうだ、と気付いて、携帯電話をてにとり、部室にのこった一人に電話をかけると、廊下の先の曲がった先から、音楽がひびいた。
 廊下の奥の暗がりから、闇からしみだすようにあらわれたのは、反対していた友人だった。
 口をひきむすび、目があまりに真剣なので、声をかけずらい。
 懸命に身体をおさえていると、来てくれた友人が近づいてきて、懐から棒のようなものをだした。
 棒かとおもっていたものは、ぱっとひろがり、とても綺麗な模様のはいった扇でとなった。
 小粋な扇子と、寝るために上は体操着で、下ははもさいジャージ。
 その格好で、妙になまめかしく優雅なしぐさで扇をあおぐ。
 しばらくすると、ふらふら動いていた一人が、抑えていた一人にしなだれかかるように脱力して動かなくなった。
 扇子というのは、古来より儀式、祈祷、信仰、占いなどで使用され、魔をはらう効果があるといわれている。当然少女のもつ扇子は特別なものであり、効果があった。
 扇をもった一人の後ろから、もう一人残っていたはずの少女がでてくる。一人だけ残るのが怖いのでついてきたのだ。
 三人で倒れた少女をはこび、教室にもどると、机に突っ伏している少女は、そのまま寝ていた。確認すると、息はしているようで、問題はないようである。
 扇子の少女がボードを確認すると、数秘術をうわのせている関係で、一人だけおかしくならなかったのは、名前にはいっている数字や、誕生日の関係だと説明する。
 手引きどおりに、締めの儀式を行うと、しばらくして、二人ともなにごともなかったかのように起きだして、のびをしたとこで全員、部室へと総員退却となった。

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 これを書くにあたって、扇子をもっていた友達から、一部絶対書いてはいけないといわれたので、書いていない。名前や、数字の配置などがとくにだめらしい。
 わたしは名前や誕生日などが数秘術の関係で一人だけ影響がなかったと教えてもらった。
 わたしたちは、たまたま友人の中に、よくわかっていたひとがいたので事なきを得たのだけど、誰もがまわりにそういう人物がいるとは限らない。
 よくわからないものに手をだしてはいけない。そういうものにふれなければならないときは慎重にしなければならない。
 最後に、本当に悪いものは善いものをよそおってちかづいてくるのをわすれてはならないということをつたえておきます。
 みなさんへの注意喚起のために、書いてもよいと友人がいっていたので、その範囲だけ書きました。
 みなさんくれぐれもきをつけてください。

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