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RSSフィード [14] 何だかんだで日曜三語
   
日時: 2011/02/13 15:56
名前: 紅月 セイル ID:fGTbFRM2
参照: http://hosibosinohazama.blog55.fc2.com/

さぁ、やってまいりました。
突発三語でございます。
今回は

・「主人公が二股かける(またはかけられている)」「一人死ぬ」「時間軸を交錯させる」の三つの縛りから一つを使う
・「煙突」「雪国」「うつむきがち」「楽譜」「凝縮」のお題五つから三つを使う
・「心中天網島」「川端康成」「舞姫」「ストーカー」「夜更かし」のお題を任意で使う

以上三項目を使って90分間で作品を投稿してください。
締め切りは17時半。
皆さん頑張りましょー。

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EAT ME ( No.4 )
   
日時: 2011/02/14 18:16
名前: 沙里子 ID:qtMYbEK2

 森田さんの舌が私の唇に触れたとき、今から彼は私を食べるんだと思った。動けないよう肩を両腕でシーツに縫いつけて、嚥下しやすいように唾液で柔らかく湿らせて、そっと内側へ舌を差し込む。
 そのときいつもの優しい森田さんはどこにもいなくて、薄青い暗闇のなかで黒い双眸だけがぎらぎらと濡れている。捕食者の目だと思った。
 つぷ、と肌に爪が食い込む。僅かな抵抗を殺して、鋭い白は容易く内側に侵入した。
「あせらないで」
 湿った首筋を撫でながら言うと、森田さんはびくりと体を震わせた。瞳に浮かぶ微かな怯え。
「ゆっくりでいいから」
 その言葉に、森田さんはこくんと子どものように頷いた。徐々に動き出す。
 彼は今、食事をしているのだ。無味乾燥の日常を紛らわせるために、私の血を食べ肉を食べ、心を食べている。
 脈打つ熱を感じながら、私は窓の外をぼんやりと眺めた。夜と朝の淡いに、遠い工場の煙突から流れ出た紫煙がたなびいている。もうじき朝陽が昇るだろう。全ての生命が凝縮された塊、赤い光。私たちをころす光。
 森田さんがふと顔を上げた。赤い舌がつやつやと濡れている。
「杉下さん、」
 私の名を呼ぶ彼の声。いよいよ、食べられる。体ごとすべて、骨までも吸い尽くされてしまう。私は目を閉じて、そのときを待った。肉が肉を喰らう、赤い夜が明ける。


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遅刻したうえ、お題一つしか使えませんでした。
内容もぐだぐだです。やっぱり、ちゃんと参加して時間制限された方が良いもの書けますね……

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