| 花腐し |
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花枝に 夜が咲く 四月 暮 残された 傘の縁で いつかの 笑顔 が 滴って いる 何を 間違えたのだろう あの日も 雨だった ひどい 土砂降りで 狭い ビニール傘を ふたり 分け合うように 待っていた 朝を いつから 間違えていたのだろう 間違いにも 気づけないほど 愚かしい 子どもだった と、 白く浮かぶ 頬も 伏せがちの 睫毛も 冷えて 怯えていた 指先も すべて 僕の 僕だけの 勘違い で あったと 『桜が綺麗だね』 『そうかもしれないね』 たったそれだけに 交わした 言葉も も すべて 『あたしたちみたいだね』 淡い街灯 濡れる桜 御覧 あの日と同じ 無様な 景色だ 貴方を どうか アスファルトに 滲む 花びら 笑顔 後悔 『どうか、』 ひとひらり 堕つる 傘に触れて |
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時雨ノ宮 蜉蝣丸
2017年04月11日(火) 01時32分55秒 公開 ■この作品の著作権は時雨ノ宮 蜉蝣丸さんにあります。無断転載は禁止です。 |
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| No.2 時雨ノ宮 蜉蝣丸 評価：--点 ■2017-04-21 01:23 ID:JPjNTeeM2nY | |||||
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ヤエ 様 コメント感謝致します。返事が遅れて申し訳ありません。 水の滴り方については、かなりこだわっているので、褒めていただけてとても嬉しく思っています。どちらかというと『ポツポツ』ではなく『ボタボタッ』とか土砂降りみたいな重たい水のが好きなのですが、毎度あーだこーだ頭をひねっております。 またよろしくお願いします。ありがとうございました。 |
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| No.1 ヤエ 評価：50点 ■2017-04-16 20:22 ID:BymBLCyvz/o | |||||
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こんばんは 色っぽくて、切なくて、儚くて、甘くて、素敵だなぁと思いました。 ＞いくつかの 笑顔が 滴っている という表現が、水滴が落ちて広がるように 心に響きました。 やはり言葉の選択が大好きです。 ありがとうございました。 |
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| 総レス数 2 合計 50点 | |||||
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