私の心を例えるならば
池のようなものかもしれない

淵をぐるりと廻るだけ
誰も中に入りはしない

濁り具合は周りの環境に左右され
時には空っぽになるのだろう

折れた木や 落ちた木の葉が
息苦しいほど詰まっている


未だ釣り人と出会ったことはない
いつか来てはくれないだろうか

私の構成要素を釣り上げて
そっと戻してくれてもいい

私のどす黒い何かを釣り上げて
焼いて捨ててくれればいい

あるいは、何か身になるものを
吟味し食べてくれたらいい


そして、現れては消え
付かず離れず

放っておいてはくれないだろうか
ヤエ
2016年06月06日(月) 07時07分20秒 公開
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No.10  ヤエ  評価:0点  ■2016-08-04 07:17  ID:BymBLCyvz/o
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酔いどれ雀さん
返信が遅くなってしまい申し訳ありません。
読んで頂き、ありがとうございます。
相変わらず淀んだ池ですが、それ故に、最近は栄養に富んでいる気もします。
No.9  酔いどれ雀  評価:50点  ■2016-07-19 20:03  ID:y.W.qTLzo2E
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こんばんは、初めまして。
この池はきっとその深さも、その広さも心構えによって変わるのでしょうね。
もしかしたら、いつの日か全てが素晴らしく思える程の美しさになるのかも知れません。その時の静かな池を見てみたいと思います。
稚拙な感想失礼しました。とにかく、良い物を読ませていただき有難うございました。
No.8  ヤエ  評価:0点  ■2016-07-06 18:31  ID:BymBLCyvz/o
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時雨ノ宮さん
コメントありがとうございます。
底が見えないというのは、とても恐ろしくもあり、探究心が擽られますね。
そこに何も見えなくても可能性は映るのだと思います。
何か感じて頂けたなら幸いです。
ありがとうございました。
No.7  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:30点  ■2016-07-05 18:29  ID:eFOY3cHRZZU
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こんにちは。
池の縁に腰かけて、中を覗き込んでいる一人です。
本当なら飛び込んで、沈んでいるはずの金剛石、あるいは瑠璃の一片でも拾い上げてみたいものですが、如何せん底が見えない。
深淵を覗けば、深淵もまたこちらを見返してくるのです。大抵の人はそこで怯んでしまう。
あるいは、水鏡に映った自分を見て、それで慢心しているのかもしれない。

他人の心が模倣した自分をその人と思い込んで、真実に気づかない自分の愚かさにも気づけないような大人にはなりたくないな、と。
ありがとうございました。
No.6  ヤエ  評価:0点  ■2016-06-12 12:43  ID:BymBLCyvz/o
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雨降小僧さん
お久しぶりです!!ついつい卑屈になりがちですが、そんな私からみても世界は綺麗なので、そういった思いを綴った詩も、また書きたいですね。
ただ、今はまだ、その時期が来ないんですよ。生きるのは大変ですね……なんにせよ、顔を出していただけて嬉しいです!ありがとうございました。
No.5  雨降小僧  評価:50点  ■2016-06-11 08:14  ID:39J3sxaqNHk
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こんにチワ。おひさし振りです。
胸が痛くなるような詩ですね。理解し共感します。それ以上の言葉は不要かな。
ヤエさんの詩境も一段高くなったような気がします。深みが増したような?
でもこういう哀しい詩を書くために生きているわけじゃないんですよね。深みのある詩がなんだろう。哀切極まりない詩がどうだっていうのか。そんなもの書けない方が幸せなんです。
でも寂しさの根が深いほど梢は高く空に枝葉をのばすはず。見える景色も受ける日差しも風もまた違ってくるでしょう。それが我ら表現者の救いでもある。……まーしかし生きるって大変ですよね。
No.4  ヤエ  評価:0点  ■2016-06-10 08:15  ID:Uf7XqFVsX0k
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山村本子さん
はじめまして、目を通して頂きありがとうございます。
なんだかんだ、釣り人が来てくれるのを望む一方、深い関係になる事を恐れたりしてしまう様な、臆病さが拭えないものだなぁと思っています。対人関係ってむずかしいですね。
放っておいてはくれないだろうか
については、いろんな読み方があると楽しいと思っています。
私は、そこには居て欲しいけど、まだ触れられたくない
といった心の微妙さってあるよね、と思いながら書いていました。
感想、ありがとうございます。
No.3  山村本子  評価:30点  ■2016-06-08 08:28  ID:xTynl89qwNE
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はじめまして、僭越ながら一読させて頂きました。
なんだか読んで寂しくなるというか……その先は無いかな、あるなら光が差し込んでくるような気が致しました。
絶望の中にこそ希望が生まれると言いますが、こちらの文章からは希望の糧になるような(ならないような?)絶望がきちんと描かれています。
放っといて、というのは、放っておかないで、の行き過ぎなのでしょうか?
No.2  ヤエ  評価:0点  ■2016-06-07 21:55  ID:Uf7XqFVsX0k
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村上夏樹さん
暖かいお言葉、ありがとうございます。
自分のことながら、真珠が歪んでいなければと思います。

読んで下さり、ありがとうございました。
No.1  村上夏樹  評価:50点  ■2016-06-06 20:03  ID:hQLqXqXj732
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こんばんは。

僕が釣り人として池に出向き、
奥底に溜まった澱を
取り払います。
又、
奥底に潜んだ真珠も探し出し、
釣り上げます。

総レス数 10  合計 210

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