Tears

声を殺して
泣くようになったのは
いつからだったっけ

子どもの頃
歯をくいしばったのは
覚えてる

今では
するすると涙だけが
こぼれ落ちて

泣きたいわたしを
見つめるわたし

斜め前の人と目が合って
カフェにいたと思い出す

ーーこの都会のどこで泣けばいいのーー

申し訳なさそうな顔を作って
涙を拭ったティッシュに
アイシャドーがくっきりうつる

あーあ……

斜め前のカレカノの会話が空転するのを
不思議に思いながら
ひたすらに和訳する

TOEICがどうのって
カノジョ聞いてないし
これ論文だし
馬鹿じゃないの
って私もか

スマホで調べて
ざくざく読みながら
明日のやり直しを
確信する

尽きたブラックを確かめて
席を立った

都心の夜は今日も明るい

瞬くほど



笹竜胆
2015年10月10日(土) 17時01分11秒 公開
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No.6  笹竜胆  評価:0点  ■2015-10-24 01:38  ID:bolQDReDrOk
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>葉の歌さん
おふざけは別にして、書きたいものを色々なアプローチで書いてみてるのが現状かな。あなたから内容レベルが違って見えるのは意外。それぞれの詩が全く別のものに見えてるなら、ある意味成功で、ある意味失敗だね。
技巧面では最近のトレンドを参考にして、「抜け感」「アシンメトリー」「ナチュラル&ポイント」を意識中です。
フォローありがと。

>ヤエさん
お久しぶり……ってそんなに経ちましたっけ。一ヶ月が早いわぁ。
私の意図したところを綺麗に掬いとってくださってありがとうございます。
キラキラしている一方で、どうしようもない虚しさを抱えている。それが都会で、感傷に溺れない強かさを持って泳いでる。本文ラストの言葉は流れ次第でニュアンスが変わるのも気付いていただけたのかなと。
この詩はヤエさん世代を意識して書いたので、違和感なく浸っていただけて嬉しいです。
No.5  ヤエ  評価:50点  ■2015-10-16 23:48  ID:Uf7XqFVsX0k
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お久しぶりです。
個人的には、(あぁ、良いなぁ)と思いました
ーこの都会のどこで泣けばいいのーー
この部分、やるせなさというか、冷静に家で泣けばいいとも言えますけど家でしか泣けないような窮屈さと、そんな歳でもないという事実がじんわりと伝わってきました。


斜め前のカレカノの会話が空転するのを
不思議に思いながら
には、なんとなく共感して、クスリと笑みが漏れました

何より最後の

都心の夜は今日も明るい

瞬くほど
の部分が、語感も良くて、いや、そんなことより
キラキラしていて、悲しくて、すいませんうまく言葉に出来なくて恥ずかしい限りですが、一言、「あなたの描いた空間に浸れました」
とだけ、伝えさせて下さい。
長々と失礼しました。
No.4  葉の歌  評価:0点  ■2015-10-16 23:45  ID:3dM5rcaYnEc
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詩の内容レベルが時々かなり変わるのでもしや、迷ってらっしゃるのではとお節介を致しました。自己投影です。とんだご無礼を...。


No.3  笹竜胆  評価:0点  ■2015-10-16 19:08  ID:bolQDReDrOk
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>菊池さん
この詩を読んで、そのコメントですか。
隔世の感がありますけれど、この機微を理解していれば、問題は起きなかったでしょうね。
とは言え、大卒あるあるの内輪ネタが過ぎて、外部からはさっぱり……ではどうしようもないので気を付けます。

>葉の歌さん
嫌だな、ちゃんと書きたいものを書いてますよ?
パーツは入れ換えてますけど、構図はそのままじゃないですか。
今回は表向きが目立って見えにくいのかな。
No.2  葉の歌  評価:50点  ■2015-10-14 20:09  ID:7j6dmOedMIo
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大変感性が若いし、愉快です。
若者の群像が多角的です。
ただ、そろそろ自分が描きたいものを書く時期には来ていませんか。自戒を込めて。
No.1  菊池清美  評価:20点  ■2015-10-14 09:57  ID:dJ/dE12Tc8A
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小説の方に近いと思うけど、小説にしたら主人公に魅力が無いです。
意欲が湧かないのも判りますが…
  
総レス数 6  合計 120

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