フルムーン
愛の言葉が
必要なほどに
心の内側が
ひどくささくれている

潤いは
油をたらすようなもの

けして本質的には
満たされない
表面的な
妖しい光

ひとたび燃えれば
カスも残らぬ

一切が閉じようとしても
それは燃え盛り
そして
跡形もない

再び目が開くことはない
言の葉が交差することもない
ただすべては
過去になって
私の強さの源になる

ひどい過去ほど
チカラになって
涙やそういう
モノもなくなった

ささくれた大空には
もはや太陽など
跡形もなく
ただ妖しく輝く



反射する光を失えば
ただの石ころだと言うのに
あぁえらそうに
あぁ私みたいに
だから
どうだっていうのよ


愛の言葉
続けざまで
嘘臭いけれど
すがるべきものが
それしかないもの
太陽のない
こんな夜には
    
史裕
2015年05月23日(土) 02時05分49秒 公開
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No.7  史裕  評価:0点  ■2015-07-23 17:33  ID:bkWoewa3Plc
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菊池清美さん
お返事大変遅れましてすみません。
気に入っていただける部分が少しでもあったなら幸いです。
ありがとうございました。

クレナイさん
読んでいただきましてありがとうございました。
お返事遅れましてすみませんでした。
褒めていただけると嬉しいですね、ありがとうございます。
それではしつれいします。
No.6  クレナイ  評価:40点  ■2015-06-13 20:49  ID:G8wATGL7G6k
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史裕さま

こんばんは。
まずタイトルが好きです。個人的に月が好きなので。
そして、詩ですが、漆黒の闇の中に丸い月が浮かぶ怪しげな雰囲気が漂っていていました。それが愛を求める心理と相まって、なんだか気持ちがザワザワしました。満月を見る時ってなんだか落ち着かないんですよね。
あと、私は 月 の文字、とても好きです。
夜に浮かぶ月をイメージしやすかったです。
背景が黒で、白文字だと余計にそう見えたのかなぁとか考えたり。
素敵な詩でした。
No.5  菊池清美  評価:30点  ■2015-06-07 15:37  ID:te6yfYFg2XA
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史裕さん今日は。

太陽と月を書くから月の文字が要ったのでしょう、月は自分で光れない…理屈を言うと醒めて聞えるかも知れません。

詩作に結構時間を掛けていると思います、好感が持てますし卒も有りません、良い詩ですね。
私には書けそうも無いです。
  
No.4  史裕  評価:0点  ■2015-06-07 12:00  ID:yXmfHLV7IHc
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陽炎さんへ
ご指摘、ご感想ありがとうございます。
参考にさせていただきます。
言葉選びはやはり難しいですね
精進します。
それでは失礼します。
No.3  陽炎  評価:30点  ■2015-06-04 19:36  ID:qF/G0WzZYH6
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タイトルですでに満月であることを示しているので
詩中に「月」と入れなくてもよかったかもしれません

そのあとの2連が秀逸だし
反射する光がなければただの石ころ
という表現は史裕さんらしさを感じさせてくれますし
No.2  史裕  評価:0点  ■2015-06-02 16:45  ID:bkWoewa3Plc
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小夜さんへ
ご感想、ご指摘ありがとうございます。
参考にさせていただきます。
またご意見聞かせていただければ嬉しいです。

それでは失礼します。
No.1  小夜  評価:20点  ■2015-05-30 11:24  ID:QuwsEuaqxrI
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こんにちわ☆
遅ればせながら、コメントを。


う、うー…ん。
なんだろぉ…(汗)
ものすごく勿体ない気がします…。
作品に酔いしれながら読み進めていたら、突然
『月』
の文字が。
なんだかそこの部分だけが、妙に浮いてしまっているよぉな気がして…。
あの、もちろん、作中に『月』とゆう文字を加える事に関しては良いと思うのですが…。
前の連に加える等、もうちょっと何か手を加えられそうな気がしました…。

御免なさい!
偉そうなこと言っちゃって御免なさい(涙)
軽く聞き流しちゃって下さいね(汗)

次回作も楽しみにしてます☆
総レス数 7  合計 120

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