冬の蝶
昔、家の近くの空き地でつかまえたもののカゴの中で放ったらかしにしておいて
蛹のまま死なせてしまったあの虫の骸を切開したら何が見えただろうか
そんな疑問を抱きつつ夜を歩いていると目に映るのは
舞台のように強く照らされた人気のない踏切
自転車の車輪の跡が残る汚れた雪の車道
影の多い静まり返った集合住宅
寂しいものに眼差しを注ぎ
吐息で温めた両手の椀で
降る雪を受けとめて
徐に顔を覆えば
右頬に雫
滲んでーー
佇んでいると
雪が強くなってきた
頬の雫を袖口で軽く拭い
フードを被り引き返す事に決めた途端
心が揺れ、ふと夏の朝の琵琶湖を思い出した
ロードバイクで周回する途中降り立った砂浜、広大な水面、
朝焼けの柔らかな光を帯びた山並み、寄せるさざ波、頬を撫でる風、
広げた腕一杯に全てを受けとめていると涙が溢れて止まらなくなったのだ
トンボが地に落とした青い影の一つさえ決して見過ごすことのない愛の光が
幼い頃、陽光を浴びた庭の布団に抱きついて思わず飛び立たせたあの紋白蝶のように
今、無機質な街灯の光、降り続く雪の中でも舞い踊り、蜜を探せと、遠くから僕に呼びかけている

A
2014年12月24日(水) 02時08分56秒 公開
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No.11  A  評価:0点  ■2015-02-01 19:59  ID:BymBLCyvz/o
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広島のバカなんですね。了解しました。
No.10  笹竜胆  評価:0点  ■2015-02-01 08:39  ID:baLYTymvpX.
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IPアドレス 124.66.234.4
ホスト名 fch234004.fch.ne.jp
IPアドレス割当国 日本 ( jp )
市外局番 該当なし
接続回線 CATV
都道府県 広島県

2015/2/1 ふれあいチャンネル(広島市ケーブルテレビ)を経由してるらしいですね。
No.9  笹竜胆  評価:0点  ■2015-02-01 08:00  ID:yUDZSoSYd1k
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連絡 チャットで匿名らしき人物がつれました。

管理人 > 笹さま、さよぉうなら〜。 <27.231.35.142> (2/1-7:43:1)
☆ 笹 > ったく愉快なところになったもんだな。 (2/1-7:42:54)
☆ 笹 > 流石に分身チャットはせんわw (2/1-7:42:14)
☆ 笹 > おいおいw別人だよwww (2/1-7:41:12)
管理人 > 笹さま、いらっしゃぁ〜い。 <27.231.35.142> (2/1-7:40:42)
管理人 > 笹=Aさま、さよぉうなら〜。 <124.66.234.4> (2/1-7:30:56)
☆ 笹=A > なまえにちゅうもく (2/1-7:30:49)
管理人 > 笹=Aさま、いらっしゃぁ〜い。 <124.66.234.4> (2/1-7:30:25)
管理人 > Cさま、さよぉうなら〜。 <95.130.9.89> (2/1-4:47:34)
No.8  A  評価:0点  ■2015-01-25 16:47  ID:BymBLCyvz/o
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読者さん

いえ、今回批判を頂いたという訳ではなく、僕にも問題ある(ありすぎ?)と思うので、それはご批判下さいという事です。確かに、何か作品として昇華したいですね。

コメントは50件までなんでしょうか。たくさんの謎が残っていますが、仕方ないですね。

笹竜胆さんには僕もお世話になりました。ありがとうございます。

※※※

ご感想ありがとうございます。砂時計っぽいな、とは僕も思いました。降ってきた雪が溶けて水になって下に溜まるみたいなイメージもありますね。春夏秋冬全部に言及しましたし、時間がテーマなのかもしれません。一つに出来るだけ盛り込みたいという欲求があります。良いと言って頂けて嬉しいです。
No.7  読者  評価:50点  ■2015-01-25 10:49  ID:0vUJYP5fRj6
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「デッドボール」のところにメッセージが入れられなかったのでこちらに失礼します。

A氏のお考えはわかりました。もとより私に批判という気持ちはありませんでした。書き方が悪くてすみませんでした。
A氏のなかで全てが終わったわけではなさそうなので、今回の件が作品に生かされますよう陰ながら応援申し上げます。

野良人氏の詩に対するお考えや作品のとらえ方には同意しかねますが、それぞれの考え方なので意見として受けとらせて頂きます。

笹竜胆氏にはお世話になりまして感謝いたします。


「冬の蝶」
厚かましく感想を失礼します。
蝶の形にも砂時計の形にも見えます。
蛹から始まって、時間が行き来するのを形で表現しているようで、不思議な広がりを感じました。生まれなかった蝶が僕のなかで形を持った様子が描かれているようでした。「未知」的なものを感じます。
Aさんの作品はやはり良いです。

No.6  A  評価:--点  ■2015-01-18 01:26  ID:pA0QzJ9KbiA
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逃げ腰さん

ご感想ありがとうございます。

楽しいと言っていただけて嬉しいです。色々と小さい仕掛けはしてるのですが、もっと精巧なマシーンみたいな作品が書けるとよいな、と思います。

逃げ腰さんも姿をお見かけしなくなりましたが、また是非新しい詩を書いてください。楽しみにしています。
No.5  逃げ腰  評価:50点  ■2015-01-09 17:38  ID:IrIj9PJlmeE
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さすがです。
冷たいところから、じわりと暖かくなるその過程が実のところ上手いですよね。
蝶をモチーフとした形式や、巨視的な風景描写も統一感があって楽しいです。

ミクロからマクロな移動といい、いくつかの二項対立が潜んでいそうですが、見落としが多そうです。
ありがとうございました。

ではでは。また、新しい詩を是非。


No.4  A  評価:--点  ■2015-01-03 02:43  ID:pA0QzJ9KbiA
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時雨ノ宮さん

ご感想ありがとうございます。

「蜜」は、普通に生活していて、時々出会うような、何か幸せにしてくれるものをイメージして書きました。なんでもいのですが、綺麗な風景とか、おいしい食事とか、そんなものです。

共鳴するものがあるとおっしゃっていただけて嬉しいです。
No.3  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:40点  ■2015-01-02 01:23  ID:eFOY3cHRZZU
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こんばんは。

郷愁とか寂寥めいた感情の色が見える作品ですね。どことなく心に共鳴するものがあって立ち寄りました。
踏切のシグナルが「愛の光」のように瞬いて、「貴方は愛されているよ」と知らせているように感じました。「そうでなければ探せばいい」と。

「蜜」ってひょっとして、「僕」の求める愛みたいなもののことでしょうか?
No.2  A  評価:--点  ■2014-12-26 22:46  ID:pA0QzJ9KbiA
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こんばんは、游月さん。

ご感想ありがとうございます。

前半と後半のバランスをとるのが上手くなかったかな、と思います。引き上げるのに成功した、と言えるようなものを掴めたらいいのですが…難しいですね。でも、何か共有している問題意識のようなものがあるようで、嬉しいです。
No.1  游月 昭  評価:40点  ■2014-12-25 22:54  ID:qx2ygamosbQ
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こんばんはAさん。

私の今の心境みたいな感じに思えて、落ちていくものを、なんとか引き上げようとしている、の状態。作者は游月の別の角度の人物か?と思えるほど。
生きようとしている、生き物の本来の姿を垣間見たところです。

見かけの形はおおむね詩に沿った感じでした。初読は、おお!と思いましたが、少々読みにくかったです。
しかし超インパクトがあります。
総レス数 11  合計 180

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