人と成る
ボクは未だにガイコツだ
ヒトは皆、産まれたときはホネだけだ
転けて、成して、笑って、泣いて
ワタを埋め込み、肉をつけ
重みを持った人となるらしい

カシャカシャカシャ
軽い音をならして歩く
いたずらに、存在を主張してみる
いくら土を踏みしめたところで
地にアシがつく感覚は ない

ガイコツが不気味にわらう
肉がないから、表情がつくれないのか
メの前の人は泣いている
醜く、ゆがんだ顔に
嫌悪、嫉妬、羨望

あぁ、そういうコトか
今までになかった感情が
ボクを、ヒトから人へと近づける
肋骨の奥に
ナニカが押し込められたようで

とても、重くて動けない
地に足が 吸い付いて、離れない

どうしたものか
ヤエ
2014年07月28日(月) 08時05分12秒 公開
■この作品の著作権はヤエさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
前作の「感情」よりも先に出来ていた詩です。
テーマや内容、流れは前作と全く同じはずです。
同じテーマ、内容で書いたものがどれだけ変われるかに挑戦していました。
感想、アドバイス等お願いします。

この作品の感想をお寄せください。
No.8  ヤエ  評価:0点  ■2014-07-29 22:07  ID:L6TukelU0BA
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逃げ腰さん
キーワードや名詞が多くなってきた
言われて初めて気がつきました、ありがとうございます。
これからも精進して、自分の詩を伝えていきたいと思います。
コメント、アドバイスありがとうございます。
No.7  逃げ腰  評価:50点  ■2014-07-29 21:09  ID:j.IsO/gOFss
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キーワードが暗いようで実は凄く前向きな詩だと思います。
暗さを装い意表を付くなら成功です

キーワードや名詞が多くなってきましたね。
一語一語丁寧に使ってあげましょう!

これからどんどん上手くなると思います!
次回作待っています
No.6  ヤエ  評価:0点  ■2014-07-28 20:54  ID:L6TukelU0BA
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アカショウビンさん
ありがとうございます。
私は何故か詩を一定の短さにしたくなる癖があるようで、確かに焦りすぎましたね。
この詩もやはり、他の人との交わりのなかで何かを得る
といったものをコンセプトにしています(微妙なニュアンスは表現出来ないので、正確なコンセプトとは言えませんが)
感情とかをよく感知出来ない、知識としてしか知らないボクが、涙を流す彼女あるいは彼が感情露に泣いているのを見て、羨ましいと思わず感じてしまう、そこで、これが感情か と認識する。
そんな流れを意識しました。そしてここでポイントなのは、他の人が泣いてたり笑っていても何も感じなかったのに、メの前の人 が泣いていると、感じてしまったという唯一性です。
私はどうやら誰でも言い訳ではない、というのが好きなようです。
感情を気にしなかった以前は楽に日々を過ごせるしかし、知ってしまった。ナニカが埋め込まれて、立ち止まってしまう。そういうのを表現したかったのです。難しい……
ヒトから人へ、はそう言った変化も含んでいます。

嬉しいコメントありがとうございます。
これからも色々なタイプに挑戦して、自分のスタイルを構築していきたいです。
No.5  アカショウビン  評価:50点  ■2014-07-28 20:36  ID:3.rK8dssdKA
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 読ませていただきました。

 赤子=骨=精神の原型でしょうか。
 経験に伴う感情(葛藤?)で肉付けされて人になる、正直やられた!と思ってしまいました。発想がとても良いです。「地にアシがつく感覚は ない」という表現も世界観が現実の感覚とリンクしているようでとても良いです。

 >嫌悪、嫉妬、羨望
 >あぁ、そういうコトか
 急に物わかりがよくなったようで少し違和感を感じました。最後に向けて心の展開も急でやや置いてきぼり感がありました。どういう嫌悪、嫉妬、羨望がありそれがどのようにボクを肉付けしていったのか、小説(散文詩?)のように平坦でもよいので象徴的にかつ分かり易く表現して欲しいと贅沢な希望を感じました。

 >ヒトから人へ
 精神世界を読んでいるのかな?ベタかもしれませんが、人間から人へでも良いような気がします。

 正直作者様はこんな詩も書かれるんだと驚きました。今までで一番好みです。
No.4  ヤエ  評価:0点  ■2014-07-28 17:06  ID:L6TukelU0BA
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游月さん
アドバイスありがとうございます。
確かに、あからさま過ぎてミットもなかったかも知れません。
しかし、そのようにするには技量不足か、全くことばが思い付かないのです。
どのようにすれば印象付け、なおかつ誘導出来るのか、どこまで書いて、どこまで読み手に想像してもらうのか、これからの課題にしていきたいと思います。

本当に、コメントありがとうございました。助かります。
No.3  游月 昭  評価:40点  ■2014-07-28 16:41  ID:IIbnOzQ/0rQ
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こんにちは。

面白いです。
前作より味付けが成されていて良いと思いました。

漫画でこんな台詞がよく使われていました。(最近は読まないので分かりませんが)

「そうか!何故今まで気づかなかったんだ!」
こういうのは要らないかな、って漫画を読みながら思っていました。確かに「気づき」の場面だと分かりやすいですが、そんなことを書かなくても漫画の絵や話の流れで表現出来れば良いわけですし、と私は感じていました。
この詩に出てくる
>あぁ、そういうコトか
の連は、詩を読んでいくと分かる訳ですし、ここにクライマックスを持ってくるには、感情が入ってくることの印象を「鮮やかに」描けば「気づき」が表現出来るのではないかと思いました。
>ヒトから人へ
についても同じことが言えると思います。
「ここ、工夫してます!」という風に見えて。
色々な書き方があるので、一概には言えませんが、游月ならそうする方向に持っていきたいと考えるかな、って感じです。

No.2  ヤエ  評価:0点  ■2014-07-28 10:26  ID:L6TukelU0BA
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全く別物に見えたら、私としては幸いです。
これは少し気味の悪さ等を抱いてもらいたくて書いたので、私としては、そういってもらえると、成功でした。

前作のは、これを爽やかに、綺麗に表現したくて水をイメージして書いた詩です。
雰囲気がガラリと変わっていると良いのですが……
コメント、ありがとうございました。凄く嬉しいです。
No.1  菊池清美  評価:50点  ■2014-07-28 10:09  ID:Y5z8Yaj/4DM
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ヤエさんお早う御座います。

同一のコンセプトには見えないですね、幸か不幸かは判りませんが。

人は骸骨で産まれて来る…比喩が無機質なのに生々しくてのめり込めませんね、良し悪しは判りませんが。
作者の意図に反したかも知れませんが、全く別の味がしますメッセージが無かったら…有っても気が付きませんでしたが。

此れ位の遊び心が余計楽しいものにしたと思います。
  
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