感情
自覚したのはいつからか
からっぽのココロに
そそがれつづけて
息苦しい

気付けばソレは
隅々にまで浸透し
意味もなく泣きたくなった
息、つらい

なにもなかったトコロが
あっという間にいっぱいになって
ことあるごとに波うって
ゆれる、ゆらぐ、かきみだされる

ボクの意志に関係なく
ソレはそそがれつづけて
今にもあふれそうで
ボクの口は蛇口になった

ボクはクチから
こぼす、落とす、流す
君は瞳から
こぼし、落とし、流していった
ヤエ
2014年07月21日(月) 08時01分58秒 公開
■この作品の著作権はヤエさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
抽象的な表現にチャレンジしてみました。
伝わりにくいかもしれません。
感想、アドバイス等下されば幸いです。

この作品の感想をお寄せください。
No.8  ヤエ  評価:0点  ■2014-07-21 19:06  ID:L6TukelU0BA
PASS 編集 削除
Aさん
この詩を紙で書いていたときは縦書きだったのです。
なので 「そそがれ」を平仮名にしました。
縦書きだと平仮名の方が 流れるようなイメージが湧いて好きだったのです。

カタカナの表記はどこか機械的なボクを表現したくて、そうしました。
ボクから見て人間性溢れる「君」と、感情というものをよくわからず、今までに無かったモノに対して混乱する「ボク」の対比のつもりです。

自分でもよくわからないソレが「君」によって無性にかきみだされ、溢れて、ついに栓を切ったように流れていく。その言葉を聞いた「君」が流す涙に衝撃を受ける。そんなストーリーを組み込みたかったのですが、難しいですね。

紹介ありがとうございます。確かに書きたかった内容に通じるものがあるようで、凄く気になります。
是非読ませて頂きますね。
ありがとうございました。
No.7  ヤエ  評価:0点  ■2014-07-21 18:56  ID:L6TukelU0BA
PASS 編集 削除
菊池さん
こちらこそ、勘違いしてしまい申し訳ありませんでした。
実は黄昏を例えたつもりは無かったので、少し驚きました。
しかし、どのようなところで そのように感じてもらったのか 考えて、次に活かしたいと思います。
ありがとうございました。
No.6  ヤエ  評価:0点  ■2014-07-21 18:53  ID:L6TukelU0BA
PASS 編集 削除
游月さん
そうだったのですか、楽しみです。
今回はいつも以上に書き直したので、そう言って頂けると嬉しいです。
連想ゲームですか。イメージ を繋げていけるのは楽しいですよね。
読み手にもより分かりやすい詩にできるかもしれません。
今書きたいものが終わったら試してみます。
No.5  A  評価:30点  ■2014-07-21 15:14  ID:pA0QzJ9KbiA
PASS 編集 削除
「そそがれ」というのが「たそがれ」と掛かっている(?)のですね。なるほど、それで「注がれ」ではなく平仮名で「そそがれ」と書いてあるのですか(ンナワケナイヨ)。

「ココロ」とか「ソレ」とか「クチ」とか「ボク」とか、カタカナになっているところも、何か別の言葉と掛かっている、連想させる意図があるのでしょうか。でも、どうもこれらのカタカナ語は、語り手が感じとってはいるのだけれど、語り手にとってよそよそしい何か、を表すための言葉のような気がします。たとえば、自分を指す「ボク」よりも「君」の方が存在感があります。「君は瞳から こぼし、落とし、流していった」という最後の行がヤエさんの思想を刺激する現実の何かと繋がっており、この詩はその現実に対する思いめぐらしから生まれたのではないでしょうか。おそらく、その現実とは誰かの涙、だと思うのですが、それと対比して描かれる「ボクの口は蛇口になった」という不思議なイメージは、面白く、「ソレ」というよく分からないものが言葉になる寸前の様を捉えているようにも、あるいは別の事を言っているようにも見え、魅力的です。そもそも、なぜ、人は感情的になると涙を流すのでしょう。なぜ、言葉が溢れてくるのでしょう、あるいは溢れだしそうになって、詰るのでしょうか。自分でもよく分からない「ソレ」に苛まれるのでしょうか。田村隆一の『帰途』という有名な詩をご存知でしょうか。最後はこう結ばれます。

言葉なんかおぼえるんじゃなかった
日本語とほんのすこしの外国語をおぼえたおかげで
ぼくはあなたの涙の中に立ちどまる
ぼくはきみの血のなかにたったひとりで帰ってくる

ヤエさんの『感情』と、どこか通じるものがあるような気がするんです。もしよければ、ご一読ください。
No.4  菊池清美  評価:0点  ■2014-07-21 14:09  ID:/dxzQ0Wmf36
PASS 編集 削除
ヤエさん誤解を招いたようですね。

黄昏と言う自然現象を心情に喩えた所が良いと書いた積りですご免なさい紛らわしかったですね。
作者の意図が即座に掴めるほど読めないので良いと思う所だけ書きます。
  
何一つ注文は無いですよ。
  
No.3  游月 昭  評価:40点  ■2014-07-21 13:07  ID:5PhxNt2MGXg
PASS 編集 削除
こんにちは。

実は明日投稿しようと思っている詩に観点が似ていてちょとビックリしました。
先に出されてしまって、ちょとジェラシー。(^^)

滑らかな部分と、歌詞の味付けのような三語の繋がりのリズムが出てくるのがおもしろいですね。内容もかなり練られていて、あとは、菊池さんが仰ったようなことが加わっていくと、さらに印象が拡がっていくのだろうと思いました。

抽象の中にも具体的な指定があるといいと思うのです。この詩の中では「蛇口」っていうのがあるので、「連想ゲーム」的に言葉を見つけていくと、「水道管」「排水口」「石鹸」「タオル」などが出て来ます。
「連想ゲーム」的な世界の広げかたに慣れると、詩が簡単に作れるし、世界も容易に統一されていいものが出来てくると確信しています。ヤエさんも試してみては?

ありがとうございました。
No.2  ヤエ  評価:0点  ■2014-07-21 10:31  ID:L6TukelU0BA
PASS 編集 削除
読んでいただき、ありがとうございます。
次からは自然現象、情景も組み込んでいこうと思います。
分かりやすいアドバイス、本当に助かります。
これからもよろしくお願いします!
No.1  菊池清美  評価:50点  ■2014-07-21 10:04  ID:/dxzQ0Wmf36
PASS 編集 削除
読みました、読ませて頂きました。

黄昏は自然現象ですが、黄昏ると成ると衰えて行く…という意味になるのでしょうか。
気持ち的には落ち葉の頃に成るかと思います、乙女は寂しくて涙したらしいですね。

無論黄昏時も人恋しくて、好きな人の事を想ったりします。
心情を自然現象に喩えれば、読者にも判り易いでしょうね、良い使い方だと思います。
  
口からこぼす・・・瞳からこぼす、言い得て妙ですね、良い工夫です。
  
総レス数 8  合計 120

お名前(必須)
E-Mail(任意)
メッセージ
評価(必須)       削除用パス    Cookie 



<<戻る
感想管理PASSWORD
作品編集PASSWORD   編集 削除