北上川
   
   台風も
   宥めて海へ返す川
   優しく強い母に似ている

   暑い夏には水を浴び
   寒い冬には白鳥を浮かべ
   何時も仲良く遊んでくれた

   思えば平野も三角州も川の作
   排水と言う本業の序でに遣って退けた

   今更ながら感謝を言えば
   当たり前の事を遣ったのだと照れるだろう
   母の様に

   先達が帰りたいと泣いた川
   北上川は今日も平然と流れてる

   分け隔てする事無く





菊池清美
2014年07月17日(木) 04時46分43秒 公開
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No.6  菊池清美  評価:--点  ■2014-07-19 03:28  ID:/dxzQ0Wmf36
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アカショウビン様お早う御座いますそして有難う御座います。

此処は北上川でも上流です、啄木の生地は更に上流ですが啄木の存在感は何時もこの川に有ります。
此処は今時珍しく護岸工事がされていないのです、上流のダムに予算が削られたのかも知れません。
写真の泥水は木々の枝には掛かっていますが川縁の崩壊は有りません、此れで安定した流れなんです。

ダムの効用が言われますが此処は成功例かも知れません、無整備の川は鳥にも魚にも優しいでしょうね。
コブシ、山桜、藤、山法師、胡桃、ケンポ梨、山梨など楽しませてくれる小さな森です。

先達が…*やはらかに柳青める北上の岸辺目に見ゆ泣けと如くに*と言う啄木の短歌からの解釈です。
帰りたくても帰れなかった地にのうのうと住んでいる、其の後ろめたさが有ると思います。

有難う御座いました。
  
No.5  アカショウビン  評価:50点  ■2014-07-19 00:04  ID:3.rK8dssdKA
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 読ませていただきました。

 ヤエ様の感想の通りリズムが心地良いですね。特に冒頭が好きです。
 僕は突然の雷雨でそれまで遊び場のような、石垣で整備された川が一気に増水して危険な川になったところを間の当たりに見たことがあります。丁度写真のようなイメージです。
 しかし、つき合い方(と言うのは違うかもしれませんが)を知っていればそれは母のように地元の人々に慕われるのですね。素敵な表現と思いました。
 暴れ川なんて決めつけるのは人間のエゴのように思える詩でした。

 >先達が帰りたいと泣いた川
 ドラマを感じる一文でした。

 失礼しました。
No.4  菊池清美  評価:--点  ■2014-07-17 17:46  ID:/dxzQ0Wmf36
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小夜さん今日は!

早速のコメント有難うって催促してしまいましたね。
さっぱりお友達も見えなくなってガッカリかも知れないです。

分け隔て…啄木がこよなく愛した川なのに遂に帰る事が出来なかった。
誰が来ても平然と今のまま平然と流れるのだろうな…そんな事を考えていました。

締(し)めは其れなりに気を使っていますから、お気の召されれば本望です。
有難う御座いました。
  
No.3  小夜  評価:20点  ■2014-07-17 15:13  ID:TEtKilnlhf.
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こんにちわ。


北上川w
台風後の写真…ですか?
かなり濁ってるw
それだけ沢山の雨水が川となって流れているのですね。

個人的には。
ラストの
『分け隔てする事無く』
の部分が好きです☆
北上川の懐の大きさを物語っているとゆうか、なんとゆうか。
コメント下手で御免なさいです…。


No.2  菊池清美  評価:--点  ■2014-07-17 11:59  ID:/dxzQ0Wmf36
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ヤエさんお早う御座います。

早速のコメント恐縮です。
此処は海が遠いからでしょうか、山が父で川が母なんです面白いでしょう。

見慣れた山川は何時見ても和みます、独り善がりですかね。
リズムに気付いて頂けましたか流石ですね、一連目は短歌配列に成ってるからです。
日本の歌が七、五調に拘ったのはリズムらしいです。
有難う御座いました。
  
No.1  ヤエ  評価:50点  ■2014-07-17 05:58  ID:L6TukelU0BA
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リズムが良くて読みやすいです。
母なる海ではなく母なる川なんですね。
平然と流れてる
というところが、何となく好きです。
総レス数 6  合計 120

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