何かに寄り添い、
歓楽街の街中で笑いと怒号が飛び交う喧騒の中
耳を済ませば 孤独が聴こえる
彼らは孤独に蓋をして、無かったようにしているが
孤独は臭いを充満させ、ふとした時にその目から匂わせる
いつしか彼らは知るだろう
ネオンに救いがないことを
いつしか彼らは、


名誉でライトアップしたバベルの塔は
孤独の晩年には意味が為さなかったことに気付くだろう
悪魔と契りを結び快楽の限りを尽くしたソドムの市の住民達は
最も自由を得たと狂喜をしているが
ベッドに潜った時に自分の手足に付けられていた鎖に気付くだろう
彼らはただ一言、こう言いたかった

愛を

しかしプライドという蛇がそれを赦さなかった
そしてそれを忘れていた
自分が何を求めていたのか

何を?

孤独に際悩まれ、天を見上げるとそこには黒く渦巻く靄があった
その時彼は永遠の闇に睨まれ絶望し、こう叫んだ

愛を!

嗚咽しながらさ迷い歩いていると
暗闇にぼんやりと光る十字架を見つけた
彼は嗚咽しながら十字架にしがみつき、赦しを請う

そして彼はただ一言こう言った

愛を

その時、黒く渦巻く霧は吹き飛び、天から確かに見えたそれが、
彼の心を抱きしめた
りょた
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2014年03月14日(金) 09時17分06秒 公開
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No.2  りょた  評価:0点  ■2014-03-15 08:05  ID:L6TukelU0BA
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遊月様
初めまして。感想ありがとうございます。
ズバリ、僕も最初が失敗だと思い、違和感を感じていたので削ろうと思っていたのですが、何か前奏に入れて、その前奏でしめたかったのですね。
しかし、なんとなく良いのが思い付かずに、このフレーズの語音?(なんといえば良いか分からない)が気に入っていたのでこれで良いかなあと。
でもやはり合っていないのでおかしかったです。
最後もおっしゃってくださったように詩の解説のようになってしまい、何か崩れてるなと感じていました。
しかし、やはり分かるものなんですね。自分がここはダメだと感じていたところを指摘していただいたので感動しました。
それに、普段は小説を書いているのでそれも正解です(笑)
詩を書くと、僕の場合かなり論理的思考になってしまい、これでも良いのかなと思っていたのですが、良い評価をつけていただいたのでそれも個性として詩としては問題無いのかなと受けとめたので励みになりこれからも投稿していこうと思いました。
感謝します。
No.1  游月 昭  評価:40点  ■2014-03-14 21:28  ID:HGGGNe196sc
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りょたさん、はじめまして!

興味深い詩人が登場!
そんな風に思っています。

小説書きさんかな、と思いました。
少々論理的傾向にある感じですが、表現が面白いです。

冒頭の二行は失敗かな、と、私は感じました。理由はあります。それより、

>歓楽街の街中で笑いと怒号が飛び交う喧騒の中
>耳を済ませば
>孤独が聴こえる

がオープニングに相応しい優れた文だと思いました。

そうなると、ラストでの再現的な構成の効果の意図がうすれてしまうわけですから、手を加えて前奏曲や間奏曲として、など。
もし、問題の二行を残す場合、ラストの再現部は、詩の解説をしているようで、もっと読者を信用してあげてもいいのでは?とか。

などと感じました。
つまりその辺に違和感を覚えました。

いきなり嫌われ者の私ですみません。
でも今後も楽しみです。
総レス数 2  合計 40

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