さよならモラトリアム
自分という存在が
世界にとけていく
自分と世界の境界がひどくあいまいだ

動きまわれば
とけてしまうに違いない
消えてなくなるといってもいい
その程度の恐怖がある

じっとうずくまる
それで解決するものでもない
しかし微動だにせず
自分が溶け出すのを防いでいる

なぜこんな風になったか
長く考える
そのうち
どうでもよくなって

立ち上がる
体は見事に溶けて
無くなって
心がむき出しになって
恥ずかしくて

そんな僕を見つけた
きみは笑う
ケタケタと言う擬音と共に

そして
最後に
消えてなくなる
きみも心も
世界になって

そして
散らばった僕を
スーツで包んで
ネクタイで縛る
見事に世界から切り出されて
出来上がり

ばいばい
モラトリアム
すずむし
2013年11月14日(木) 18時13分50秒 公開
■この作品の著作権はすずむしさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
作者からのメッセージはありません。

この作品の感想をお寄せください。
No.1  菊池清美  評価:30点  ■2013-11-28 07:14  ID:te6yfYFg2XA
PASS 編集 削除

 モラトリアルと言う言葉自体が曖昧かも知れません。
敢えて其れに挑んだ所が面白いですね、表現力も素晴らしいです。
  
総レス数 1  合計 30

お名前(必須)
E-Mail(任意)
メッセージ
評価(必須)       削除用パス    Cookie 



<<戻る
感想管理PASSWORD
作品編集PASSWORD   編集 削除