蜂起



削られたささやかな営みの上に
無機物が平然と寝そべる


閉じ込められた冤罪のいのち

夏のたぎる熱に焼かれながら
喜びのささやく彼方へ
あるべき復活の時を夢みる


遮るふてぶてしい壁に向かい

痩せた大地の慈悲をうけ

諦めのかけらもない指先が
ひとつふたつと抗っていく


虐げられた肉体は渦をなし
行き場もなくひしめき合いながら
自らをくさびに変えて打ち進む


ふくれ上がる頂点への集中

希望の杭に力がみなぎる

ついに裂ける一瞬
漏れるまばゆい光


押し寄せる執念

あふれる陽の色にかがやくいのち

切り拓かれる明日の景色に
あまたの歓声が無限に伸びていく








SHIRIAI
2013年10月05日(土) 02時15分09秒 公開
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No.1  史裕  評価:30点  ■2013-11-02 10:18  ID:hg1O7sEDcQ6
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種が芽吹くような
そのような詩であるとおもうのですが
それがどのような種なのかが
わからないところが
いいところでもあり、悪いところでもあるような
そのように感じました。

読ませていただきありがとうございました。
総レス数 1  合計 30

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