下痢

「俺の顔に下痢を塗る気か!」と言われた


 水鉄砲に下痢をいれて
 皆で撃ち合った


 カレーの鍋に下痢をする仕事をしている


 あれは夏だった
 部屋に幾人もの友達を呼び
 ペニスを舐め合っていると
 一人の友人が下痢を漏らした
 いいんだ
 と僕は言った


 下痢を漏らした友人の
 犬をあずかったら
 下痢を漏らした


 下痢に浸したお札を
 一度乾かして
 コンビニでつかう
 
 
 iPadのディスプレイ上で
 下痢と
 蝙蝠傘が
 出会った

 
 同性とキスをする
 背後には金色に光る
 下痢の海が広がっている


 まだ生きていた祖父が
 下痢の瓶を倒してしまい
 テーブルに零れた下痢を
 すすった


 祖母と山に山菜をとりにいく
 ふと祖母が茂みに隠れる
 見てみたら下痢をしていた

 
 火山が噴火して
 溶岩のような下痢が流れた


 下痢を下痢で洗う惨事


 下痢をイメージして
 作曲をする


 売春宿に行って
 寒いと呟くと
 娼婦が熱い下痢を淹れてくれた

 
 授業中に女子が下痢を漏らし
 しゅんかん、恋に落ちた
昼野陽平
http://hirunoyouhei.blog.fc2.com/
2013年07月31日(水) 00時49分59秒 公開
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No.9  昼野陽平  評価:--点  ■2013-08-18 19:07  ID:NnWlvWxY886
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>えんがわさん

感想ありがとうございます。
えんがわさんの下痢観、おもしろく読みました。
カレーとスカトロはたしかにちょっと俗っぽいですね。なんか、つい書いてしまいました。
「僕」もいっそのこと排除した方がいさぎよかったと思います。
トイレでするのも快感ですが、盛大に漏らして居直ることに快楽があるんじゃないかとか個人的には思います。
ありがとうございました。
No.8  えんがわ  評価:30点  ■2013-08-15 21:22  ID:1rXVLSXzIUI
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えと、まず自分の下痢観を。
下痢って普段と違って、理性の守備範囲に対して、身体が超えているみたいな印象があります。
おならをする時の、漏らしてしまうかもしれないとの緊張感と言ったら!

だから凄く、ドキドキしながら読みすすめてました。
自分の思考からとても離れたものを聞いているようで、凄く素敵な体験でした。
ただ唯一、
>カレーの鍋に下痢をする仕事をしている
カレーとスカトロ。これはちょっと、何処か定番感がありました。親しみ深さも感じたんですが。


それと何か物事を俯瞰しているような感じがあって、それは語り手の「僕」を削っていたからか、と思ったんですが。
>と僕は言った
ここ以外、「僕」が文面に出てこないようで。だから下痢への不快感が、余り僕への不快感に繋がらなかったのかな?
いっそのこと、僕を完全に消してしまうのも面白いかもと思いました。

下痢って不思議です。
何度か読み、思い返してるうちに、そんなに不快でもなく。
むしろ電車でピリピリに耐え、トイレで勢いよく出す時に快楽や安堵感がある。大袈裟ですが、天国を感じる。

オチで下痢に対する優しさみたいな物を感じました。仕事と授業が並行している、バイトしてる大学生っぽいイメージを受けました。

この詩は解釈の幅が広そうです。それはきちんと骨格を与えながら、書きすぎない作者さんの絶妙な塩梅にもあるのかな。
とても刺激を受けました。詩単体だけじゃなく、コメント欄でのそれぞれの色々な感じ方も、興味深く読ませていただきました。ありがとうございます。
No.7  昼野陽平  評価:--点  ■2013-08-15 15:56  ID:NnWlvWxY886
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>陽炎さん

感想をありがとうございます。
僕としては、下痢のウンコに対する美学的、道徳的な優位性みたいなのを感じてる感じですね。
ニーチェ的に言えばウンコはアポロン的で、下痢はディオニュソス的、みたいな。
ありがとうございました。
No.6  陽炎  評価:10点  ■2013-08-15 11:06  ID:g3emUcYnoi6
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なぜそんなに下痢にこだわるのか
私にはいまいちよくわかりませんでした

昼野さん自身が仰っているように
たしかに暴力的であるし
その点ではこの詩は成功しているのだと思いますが…

汚いものを描いてはいけない、ということではなくて
そこまでこだわる理由が私にはどうにもわからない
No.5  昼野陽平  評価:--点  ■2013-08-02 23:04  ID:NnWlvWxY886
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>坂倉圭一さん

感想をありがとうございます。
なんかいつも詩板にまでおこしいただいて感謝です。
何作かこういうの書いて、そのうち一つにまとめられたらなと思います。
ありがとうございました。
No.4  坂倉圭一  評価:50点  ■2013-08-01 21:35  ID:md7rtEPfapg
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相変わらず、凄い作品ですね。
次に一体何が書いてあるのだろうかと、
ぞくぞくさせてくれる力があります。

圧倒されてしまいました。
No.3  昼野陽平  評価:--点  ■2013-08-01 00:24  ID:NnWlvWxY886
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>SHIRIAIさん

感想をありがとうございます。
僕としては下痢という単語を連発することで全体を暴力的にしようという意図でやったのですが、微妙ですかね。
一度だけですか。そういうのはなんというか僕の感性ではない感じですね。
ありがとうございました。

>うちださん

感想ありがとうございます。
ですね。ロートレアモンですw
解体というのは、言われてみてそうだなと思いました。
行けそうな道ですか…。僕なりに考えてみます。
ありがとうございました。
No.2  うちだ  評価:30点  ■2013-07-31 10:32  ID:oE2tK3DWyuo
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 iPadのディスプレイ上で
 下痢と
 蝙蝠傘が
 出会った

笑いました。ロートレアモンでしたよね。
下痢を、というか、いろんな概念自体をどんどん解体してる感じがします。
もっと行けそうな道が別にあるとは思いますけど。


No.1  SHIRIAI  評価:0点  ■2013-08-01 03:21  ID:wM4rFoYMkSs
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こんばんは。
残念ですね。才能があるだけに。

大切な言葉は「ここぞ!」というときに使うのです。

「下痢」 という言葉を「愛」に置き換えても同じことです。

前回私がコメントを入れた方がまだオシャレに書いていた。
これでは小学生のおふざけです。

真面目な話、
「下痢」という言葉を、詩中で一度だけ使って、その言葉にすべてが集約されるように書いてみませんか。
ラストに向かう感動の渦のなかで、「下痢」に出逢う。
→「ここで出てくるか!涙が止まらない!」と読者に言わせてみなさいよ。


→No.3 なるほど。承知いたしました。あなたの美学へ突き進んで下さい。反体制派昼野氏の出帆に敬意を表し、敬礼!
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