女々しいとかなしい
君の手が伸びて
僕に届く
その間際の
笑顔が好き


空で輝く一番星の
となりでうすれる
名もない光
そこにいるの
どこにもいないの
僕はさまよう
君をみつけられず


かなしい夜空に
輝く星はない
君の光も
みえないくらい


こころのなかで
輝くと言った
その言葉の意味を
しらないまま
大人になって
子供ができて
それでもまだ

君を探して



失った日が
ハレで良かった
太陽もない世界では
僕はすべて失いそうで
だからそうだろ
ハレで良かった


ハレの日
君が
いないだけの
ハレの日
10年たったんだ
そう思う


僕の隣には
君ではない大切な人
それでも僕の過去に
君がいるよ
それを許してくれる人だった
それが僕にとって
太陽みたいで
君と同じほど
僕は彼女を大事思う


ありがとう
大切な時間を
僕と過ごしてくれた
残りの時間を


間際の時間
君の手が伸びて
僕に届きそうだった
透明な管が左手にからまって
そのまま届かず
すべて果てた

僕は間際の笑顔を想像し
裏切られた瞬間に
涙は出なかった

かなしいと言うことは
たやすいことだ
でもそれが言えないで
僕は笑った


僕の手が君に届く
その間際
おもいだした
君の言葉


『わすれないで、でも重荷にしないで』

届かなかった
届かなくてよかった
君の所へ

そして10年たって

僕は君を覚えている
重荷にしないのは
むずかしいよ

でもこんな僕を
君ごと受け入れてくれる人がいたよ

僕はその優しさのおかげで
君を重荷にしなくて済んだ

この浮気を
許してくれるかな
いつか君に届くよ
その時に聞くさ
それまでは
大切にしまうよ

君の手が伸びて
僕に届く間際
その笑顔


言い換えれば

かなしい空に一筋

流れるほうき星
ななし
2013年05月11日(土) 11時00分18秒 公開
■この作品の著作権はななしさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
作者からのメッセージはありません。

この作品の感想をお寄せください。
No.3  SHIRIAI  評価:40点  ■2013-06-15 06:15  ID:gYbTEfdSPrU
PASS 編集 削除
おはようございます。

最初の四行だけでよかった。と思う。
あとは、残念。

最初の点数だけ入れておきます。
No.2  流月楓  評価:30点  ■2013-05-21 09:46  ID:7i6OEkkggig
PASS 編集 削除
初めまして。流月楓(りゅうづきかえで)といいます。
読ませて頂いたので感想を。

一度目と二度目と読む印象が違う作品でした。
一度目は、失恋した男の女々しさたっぷりの詩かと思いきや、彼女がなくなってしまうんですね。
二度目からはもう分かってるので、なるほど、と頷きながら読み進むことができました。

とても切ないお話です。
「間際」というのがキーワードのようですね。何度も出てきます。
主人公は、病気か何かで亡くなってしまった彼女の間際の笑顔を見れずに、とても悔いているように思えます。
10年経って、結婚して、子供もできて、幸せなのにふと思い出す彼女のこと。
主人公にとって、あの時見れなかった間際の笑顔は、もしかしたら今見えているんじゃないかなって最後思いました。

気になったのは、「ハレ」がカタカナであること。
ななしさんの意図があるのでしょうが、私には逆に読みにくかったです。
ここで詰まってしまうというか、せっかくの上からの流れが、止まってしまったように感じました。
行間もところどころ、二行空白のとこと一行空白のとこがあるのが気になります。区切り方をもう少し統一させたらいいかと思いました。

No.1  卯月 燐太郎  評価:30点  ■2013-05-12 15:47  ID:dEezOAm9gyQ
PASS 編集 削除
「女々しいとかなしい」読みました。

病気で、亡くなった彼女。
その思いを断ち切れない主人公の男。
『わすれないで、でも重荷にしないで』
それから10年後には結婚して子供もいる。
妻は亡くなった主人公の彼女のことを知っている。
と言うことは、主人公は亡くなった彼女のことを話したのでしょう。
現在の妻は主人公がいまだに彼女のことを想っているのを許している。
現実の世界にいない彼女だからでしょうね。
また、過去の彼女に対して優しくない夫であれば、それは自分(現在の妻と子供)にも通じるものなので、八方美人でない限り、優しいに越したことはありません。

ところどころ、理解しにくいところがありました。
A,Bなどです。
このあたりは、もっと素直に書いたほうが読み手にストレートに伝わるのではないかな。
ひねりを効かしているのですが、どうして「涙は出なかった」とか「僕は笑った」とかが伝わりにくいですね。


A>>僕は間際の笑顔を想像し
裏切られた瞬間に
涙は出なかった<<

B>>かなしいと言うことは
たやすいことだ
でもそれが言えないで
僕は笑った<<


ちなみにタイトルの「女々しいとかなしい」は御作に合っていると思いました。
それでは、これからもがんばってください。
総レス数 3  合計 100

お名前(必須)
E-Mail(任意)
メッセージ
評価(必須)       削除用パス    Cookie 



<<戻る
感想管理PASSWORD
作品編集PASSWORD   編集 削除