きらきらひかる
走り回れるような
ただ広い空間を
自由だと感じるか
孤独だと感じるか

私にはいつもその二択が
わるいほうへ
わるいほうへ
流れている気がするのだ


きらきらひかる
星ですらも
頭上に注げば
ただの凶器になりうるのに


呑気に
見上げた空には
気味が悪いほど
瞬く無数の星々
目を閉じる間の様な
緩やかな時間に
光が切れた

『お空の星はいまだキラキラ光っているよ』


言葉の様な、気持ちの様な、そんな雰囲気が、流れていくよ

死なないように
消えないように
生きているような
そんな矛盾が

今の君を
きらきらひからせている

世界の終りと
ちらばった言葉に
小さなとげが
ひっかかる


ささいな痛み
がまんできるのに
感じないふりはできないのだ
痛いと言うのは
少し弱いのかもしれない
でもほとんどのことは
そんなものから壊れるので

痛いと言うのだ
ささいなことでも

痛い
この感覚が

世界の終りへ
つながっている可能性があるのだから


目を閉じて
息を吸うのだ
とげが痛んで
涙が出るまでの間
しぼんでいく心を
眺めるだけの様な
そんな面持ちで


さぁ言うよ


『あいしてる』


きらきらひかる
史裕
2013年03月01日(金) 23時46分08秒 公開
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作者からのメッセージはありません。

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No.1  陽炎  評価:30点  ■2013-03-16 22:34  ID:dJ/dE12Tc8A
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死なないでいること
消えないでいることが
まわりにはキラキラ光っているように見えるなんて

なんて悲しい光なのでしょうね

とげがひっかかるくらいのささいな痛み
我慢できないわけではない痛み
だけどきっと、それを我慢して我慢して
ずっとず〜っと我慢し続けていたら
本当に痛くてどうしようもないときにも
ちゃんと痛いって云えなくなってしまう
この詩を読んで、そんなことを思いました
総レス数 1  合計 30

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