とどかないうた
その日 花は枯れた

誰より真っ直ぐでありたいと

願う花は願いに焼かれ

誰より悲しく枯れ切った


何を悼もう

冷たい雨を感じれぬ

あなたを腕に抱きながら

何を叫ぼう

心を喰った悲しみを

最期のあなたと知りながら


その日 色は褪せた

誰よりも深くありたいと

願う力を失って

誰にも知れず消え去った
絵の具
2013年04月14日(日) 15時05分01秒 公開
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No.2  絵の具  評価:--点  ■2013-04-14 19:26  ID:igz/YU1sZ4c
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陽炎様

ご感想ありがとう御座います。
喪失感を得られたなら、この詩は充分に意味を成しました。

届けたいのもが、届くべくして
拝読下さった方に届いたなら
これほど光栄な事はありません。
No.1  陽炎  評価:30点  ■2013-04-14 18:50  ID:dJ/dE12Tc8A
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はじめまして、拝読しました

なんだかとても、胸につまされるものがありました

>願う花は願いに焼かれ
>誰より悲しく枯れ切った

こうでありたいという思いが
こうでなければならないという思いに
そして、そうあれないことへの焦燥感
その焦燥感に焼き尽くされてしまう

解釈違うかもしれませんが
私にはそのように思えてなりませんでした

とても深い喪失感を
この詩から感じました

また読ませてください
総レス数 2  合計 30

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