ほんわり
かなしい音と同等の

うれしい音と同等の

あなたというそんざいや

わたしというそんざいや


このセカイというあいまさ


惰性や
慣性や

そういうものに


同等の

もしくは

対等の


壊れていく思考や

薄れゆく意識

かなしいな


思うほどに


あいまいになっていく

感情や


鮮明になっていく

輪郭


わたしという

あなたという


いるせかい



混乱や
混沌や



いないせかい



あなたも


あいつも


おれ・も




慣性や
惰性で


その毎日が



あいまいで

しかし

色濃く向かってるのだ



しぬことや

それに似た

かなしい結末



時にそれを欲しがる

しかし手に入りそうな死を


時に拒絶する

惰性の生に


慣性の生に



それですら宝物だと

ガラクタのような言葉


だろう


装飾品が
みすぼらしくさせるようなもので


宝物を
ガラクタがまとう

かなしいね
そうだね

あっという間に


さようなら

ぼくのながい

ことばのざんがい

ちらかしてごめん

ばいばい

もうあわないから


きょうだけゆるして

こんな言葉を

いままでありがとう

おれ
いや
ぼくは

もういくよ


ついてこなくていい

でも

さみしいから


いってらっしゃいって

いってほしいな


気を付けて

それでは

また

いずれのときに

史裕
2012年11月30日(金) 22時46分36秒 公開
■この作品の著作権は史裕さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
作者からのメッセージはありません。

この作品の感想をお寄せください。
No.2  陽炎  評価:30点  ■2012-12-04 00:41  ID:33E/nA6Ip9Y
PASS 編集 削除
お久しぶりです

「惰性」と「慣性」の多用が少し気になるところですが

>宝物をガラクタがまとう

>さようなら ぼくのながい ことばのざんがい

という表現が素敵だなあ、と思いました
No.1  うんた  評価:30点  ■2012-12-02 12:21  ID:iIHEYcW9En.
PASS 編集 削除
私は史裕さんの詩では中濃ソースが好きです。タイトルの「ほんわり」と「ことばのざんがい」という言葉が印象的でした。
総レス数 2  合計 60

お名前(必須)
E-Mail(任意)
メッセージ
評価(必須)       削除用パス    Cookie 



<<戻る
感想管理PASSWORD
作品編集PASSWORD   編集 削除