FICTION

家に帰ったら見知らぬ猫がいた
どうやら人語を解するようで
僕に向かってこうのたまった

「驚くことはニャい、人類よ目覚めたまえ」

例のアセンションとかいう類の話かと思って
僕は黙って耳を傾けてみた

すると猫は丸まったまま宙に浮き始めた

「畏れることはニャい、人類よその時は近い」

猫が言うこともあながち嘘ではなさそうだと
僕は全力で諸事に思いを馳せてみた

ふと気づくと猫の姿が見えなくなった
どうやら透明化してしまったようだ

まるでチシャ猫のような三毛猫だった

あれ以来僕は猫語を学んでいる
通じる猫は限られているが
共存する未来についてはよく話す

見知らぬ猫は二度と現れてはいない


MOON
2011年10月30日(日) 21時46分31秒 公開
■この作品の著作権はMOONさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
昔飼ってた猫をモデルに
作り上げました

お元気ですか?

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No.4  MOON  評価:0点  ■2011-11-11 20:35  ID:/1.h4CmZlGQ
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>玄地 祐文さん
気に入ってもらえて
とてもうれしいです
読んでくれて本当に
ありがとうございます
No.3  玄地 祐文  評価:50点  ■2011-11-11 18:53  ID:OR/wFqmygW2
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僕も猫が好きなので気に入りました
No.2  MOON  評価:0点  ■2011-10-31 08:33  ID:cKT9k4Dlt9A
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>水樹さん
読んでもらえて嬉しいです
どうもありがとうございます
面白さが凝縮されていると評して
いただいて感激の極みです
重ねてありがとうございます
猫語は案外難しくて僕も苦労しています(笑)
ごきげんよう…!
No.1  水樹  評価:30点  ■2011-10-30 23:02  ID:r/5q0G/D.uk
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MOON様、読ませていただきました。
面白さが凝縮されている作品ですね。
FICTIONと分かっているんですけど、私も猫語を学んで、猫と語ってみたいです。
小説としてでも面白そうですね。
総レス数 4  合計 80

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