愛が欲しい
 美しくて青い
 空のような
 おおきな
 愛が欲しい

 抱きしめて欲しい
 抱きしめてみたい
 何を
 と言われれば
 それは



 キミは知っているかな
 キミがどんな人間で
 どんな性格で
 昨日何を思ってて
 明日に何を思うのか
 
 美しくて青い花が見てみたい
 それは大輪でなくても良い
 信実であれば良い
 ただ
 信実はもしかすると
 真実ではないかも知れないというだけ



 愛が必要なの
 大事なのは愛なの
 鮮明に思い出されるのは
 気持ちの悪い母の中身
 それはどろりとあたたかな
 なまみの人間のあたたかさ
 
 あなたと私は違うのよ
 私はあなたを抱きしめられない
 あなたの望む
 色にはなれない
 私の中身は気持ちの悪い
 どろりと熱くあたたかく
 なまみの人間の色だから

 
 
 みんながみんな
 青色で
 みんながみんな
 赤色で
 そしたら子どもは
 何色だろう


 
星沢愛美
http://white.ap.teacup.com/milkcoffee/
2011年05月16日(月) 13時45分57秒 公開
■この作品の著作権は星沢愛美さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
 愛と色と人間がテーマ。だけどそれに沿うのではなくいつも反れてしまうので今後の課題。
 少年と少女と、それを客観視する誰か。読み終えたときに一息ついてもらえるような作品が書きたいです。一日にこの一作品で良いと思えるような……、そんなわがままな作者です。

この作品の感想をお寄せください。
No.2  星沢愛美  評価:--点  ■2011-06-06 01:58  ID:Wgxcq01yypU
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作者です。
本当遅くなって申し訳ありません。コメント嬉しいです。
一息ついていただけたのもとても嬉しいです。
ご紹介の本も、興味があるので読んでみたいと思います!
ありがとうございました。
No.1  闇の吟遊詩人  評価:30点  ■2011-05-25 05:32  ID:h9/hf8U/ytc
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「読み終えたときに一息」つきました(笑)。私が「上手いなあ」と思ったのは「信実と真実の音・対比」、そして「それはどろりとあたたかな」のような「生理的感覚」です。

ここから先は「雑談」であり、「この本を読め!」と強制するものではありません。星沢さんの「役に立てばいいな」と紹介するだけです。

アメリカの作家で「SF・幻想小説の詩人」と呼ばれたレイ・ブラッドベリは『みずうみ』という短編で「少年と少女と、それを客観視する誰か」を描いています。『小さな殺人者』では「出産の地獄・わが子への恐怖」に苦しむ母親と「胎内での眠りを失った」赤ん坊が描かれています。両作品とも『10月はたそがれの国』(創元SF文庫)に収録されており、本屋になくても、現時点で「東京創元社のホームページ」から入手可能です。興味があったら読んでみてください。
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