僕の太陽
八月の天気は シビアだ

朝っぱらから 容赦なく 問答無用に太陽が照りつける
人はその暑さから 薄着になる
露出した女性の肌に 目が泳ぐ
暑さもさることながら 別の熱さも込み上げてくる

街の中 彼女の会話をテキトーにあしらいながら キョロキョロしていると
彼女の一撃が 横腹に入る

のどが渇いたからおごれと言うので 自販機に立ち寄ると
なぜか彼女のボルテージが上がる

わけもわからず困り果てていると ゲリラ的雨が降り出した

じゃあ しょうがないから 喫茶店にでも入ろうか と言うと
もう知らない と急に頑なになった彼女は 
ズカズカと 僕の三歩先を歩く

さすがの雨も彼女の熱を冷ますことは出来ず びしょ濡れになりながら
ただ 僕は彼女について行くことしか出来なかった

いりすと
2011年08月17日(水) 03時36分24秒 公開
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■作者からのメッセージ
8月といったら、天気のシビアさ ということから連想していきました

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