マインドコントロール


「情報操作」で他人を「あやつり人形」にするのは「簡単」なこと。

「A」を強調し続けると、
「Aか、反Aか」ばかりに注目して、「B」や「C」は頭から消えてしまう。
「サギ師」はそれを利用して「カモ」を罠にはめる。
「民主主義国」と「社会主義国」が対立した冷戦時代、
「民主主義国」の「武器商人」は「民主主義を守れ」と叫び、
大量の武器を売って「味方」と信頼された。
その後、彼らは「味方」という「A」を利用し、
「敵」の「貧しい社会主義国」に高性能の武器を密売する「B」で暴利を得た。


……気がつきましたか?
あなたが私の「情報操作」によって「あやつり人形」にされていたことを。
最初に言った「『情報操作』で他人を『あやつり人形』にする」のは、
「簡単」ではなく「難しい」のですよ。
「カモを罠にはめる」や「武器を売る」という「A」を強調して、
「有能な人間」でないと成功しないし、「大金」が必要な場合もあるため、
「情報操作に失敗したサギ師が破滅するケースも多い」という「B」を消す。

「最初の嘘」を信じた人は、
「悪魔の罠」を身をもって知り、いい経験をしたでしょう?

え?
「くだらない屁理屈」ですって?
その通りです。
だからこそ、「人を操ること」が可能なのですよ。

人は「孤立」を恐れるが故に「多くの人間が信じる正義」を信じる。
そこで「正義」を利用して「情報操作」をする。

人は「理解」できないものは「理解」しようとしない。
だから「くだらない屁理屈」をわかりやすく、
あらゆる手段で大量に宣伝してばらまけば、
それはいつしか「正義」となり、
「情報操作」によって「操り人形」にされる。
「ヒットラーの演説」など「中身がない」のに、
彼はドイツの国民に支持されて「独裁者」になれた。

「マインドコントロール」のような小賢しい策は、
古今東西、「良く使われる手」で珍しくもない。
小泉元首相による「郵政改革選挙」の騒ぎを思い出してくださいな。
反対派を「抵抗勢力」と呼び、選挙区に「刺客」を送りこみ、
それを「マスコミを利用して派手に宣伝した」から、
小泉氏は選挙で圧勝したんですよ。

小泉氏は「悪魔」ではなく、「典型的な政治家」です。
ただ、あなたが「小泉氏の自民党に一票投じ」、
その後で「民主党に一票投じ」、
今の日本の政治に「不満」を持っているなら、
「操り人形」にされたのが原因ですよ。
闇の吟遊詩人
2011年05月26日(木) 06時04分09秒 公開
■この作品の著作権は闇の吟遊詩人さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
「格調や韻」は「風刺詩」には無用。「悪意や冷笑」の方が重要なのです。ただ、私に限っての話。謝染はかなしさんが重視する「格調や韻」を活用した「風刺詩」は古今東西、山ほどあります。後、勘違いで「一週間ルール」を破ってしまったので得点をつけるなら「0」でお願いします。

この作品の感想をお寄せください。
No.6  闇の吟遊詩人  評価:0点  ■2011-06-03 10:13  ID:/OPFohzmWlY
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OZ様、感想ありがとうございます。崇高か否かは私にもわかりませんが、私は「罪のない人間が悪魔の犠牲になる」のは許せません。そして「注意さえすれば、人は悪魔に縛られることはない」と信じたいです。
No.5  OZ  評価:0点  ■2011-05-31 00:06  ID:4MvGQJq3VCA
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闇の吟遊詩人様

読ませていただきました。
闘病中とのこと、心中お察しすることはできませんが、健康は大事だと思います。
お体、お大事にしてください。

本作では「人を操り人形にすること」は難しいことだと書かれていますね。
作中のニヒリズムとは裏腹に、闇の吟遊詩人様が、人は本質的に
縛られることがないということを、受け入れていらっしゃるのだと勝手に感じました。

人の心の恐ろしさの語り手は、一方で、人の心の崇高さを語るのかもしれません。

とりとめもないコメントではありますが、このへんで。
No.4  闇の吟遊詩人  評価:0点  ■2011-05-26 18:35  ID:ov6RKaAr3rc
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紅月セイル様へ。感想ありがとうございます。悪気はなかったのですが、一週間ルールの時間を間違ってしまいました。でも、得点なんかどうでもいいから気にしないでください。こんな駄文でも「悪魔に対する防御策」になればいいと思っています。ヒットラーが権力を握れた理由の一つが、宣伝を担当したゲッペルスの「マインドコントロール」ですしね。「ユーモア」だの「面白さ」の前に「人の心の恐ろしさ」を訴えるのが私の役目です。
No.3  紅月 セイル  評価:0点  ■2011-05-26 16:44  ID:NLqUMe0o8bo
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こんにちは、読ませていただきました。

これを読んでいる最中、とても意地悪く笑いながら語りかけてくる女性が頭の中にいました。
そのせいもあり

>「悪魔の罠」を身をもって知り、いい経験をしたでしょう?

この一文でゾクリとしました。
風刺詩という私があまり触れることの無いものですがとても面白かったです。
なんか変な感想になってしまいもうしわけありません。

評価の部分ですが一応一週間ルールのことを考えてです。
闇の吟遊詩人さんの作品を読めたのは良かったのですがさすがにこれだけはルールなので無評価ということで。

また次の作品を期待しています。
感想失礼しました。
No.2  闇の吟遊詩人  評価:0点  ■2011-05-26 12:29  ID:Ee3yYWMigJ6
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謝染はかなし様へ。「ユーモアがない」という感想は嬉しかったです。「ユーモアのある風刺」は存在しますが、「残虐な悪魔による嘲笑」に「ユーモア」があったら「風刺」を殺しますから。むしろ「読む人を不快にさせ、心を壊す」くらいの「パンチ」がないと。それに「サギ師や残虐な悪魔」を「面白い」なんて思ってもらったら困りますし。『マインドコントロール』は「警鐘を鳴らす」のが真の狙いなのですよ。

ただ、「伊達直人と菅直人の違い。伊達直人は子供たちにランドセルを背負わせる。菅直人は子供たちに借金を背負わせる」に関しては納得です。参考にさせていただきます。
No.1  謝染はかなし  評価:0点  ■2011-05-26 09:38  ID:D5FXfV4BiuM
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韻と格調のやり方の逆位置を行くことを明示するとは驚きました。

が、この詩にはまずはっきり言ってユーモアがない。これじゃ風刺なのに全然面白くない。ネット界隈で出てくる「伊達直人と菅直人の違い。伊達直人は子供たちにランドセルを背負わせる。菅直人は子供たちに借金を背負わせる。」のようなもののほうが幾つか上等だ。

まだまだもっと面白くて凄いのを期待してます。感想失礼しました。
総レス数 6  合計 0点

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