少女
見えるものはこき下ろして

見えないものに夢をみて

飴色の髪は連なって

白い光に乱れていった

てんでばらばらの、空

きっともうたどり着けない

こんなにも

戻れないくらい歩いてきたけど

愛みたいな

濡れた砂しかつかめない

雨が降るような気がした

見上げた方向からは

なにも感じられなかった

その代わりが頬を撫でて

わたしはもういちどだけ目を閉じる

神様なんて、嘘


みずの
2011年06月14日(火) 01時03分08秒 公開
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作者からのメッセージはありません。

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No.2  陽炎  評価:30点  ■2011-06-18 01:04  ID:te6yfYFg2XA
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拝読しました

>愛みたいな濡れた砂しかつかめない

ここ、いいですね
イメージを書き立てられる、とてもいいフレーズだと思います

それにしてもなんだろ
なんだかとても苦しくなってくる感覚は

それはきっと
この詩の読みやすさの向こう側の
妙にざらついた文体のせいかもしれません

掴んだと思ったものは端から零れ落ちていってしまうし
現実は思った以上に期待はずれなことだらけ

この詩には、どうしようもない
云いようのない虚しさが潜んでいます
(私の勝手な解釈です、違っていたらすみません)

神様なんて、嘘

ここに集約されている
この言葉の中に隠された思いが
垣間見えるような気がして

だから、息ができなくなるくらい苦しいんだけど
それだけにいい作品だなあと
私は思いました

次回作も楽しみにしています
No.1  まるはし うめ  評価:20点  ■2011-06-15 00:29  ID:3SGZqdE.Q.w
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音がキレイだとおもいました。


>こんなにも

>戻れないくらい歩いてきたけど

>愛みたいな

>濡れた砂しかつかめない


この部分が好きです。
総レス数 2  合計 50

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