変化の法則

アルバムの片隅に飾ったような
いつもと変わらない桜は
気づいた頃にはもう
風と旅行に行ってしまった

幼い頃は考えられなかった
男女の見えない境目が
身長が伸び始めた頃に
クラスを二つに分けていた

無邪気な優しさの笑顔が
点数を取るためにつくられた
愛想笑いという道具に変わり
社会を支配していた

私が気づかない間に
何かが少しずつ変化していた
それを私は止められなかった
手からこぼれる水道水のように
すり抜けていく思いを
受け止めること
向き合うことさえ出来なかった
流されたくない本心が
いつの間にか流されていた

私が手を振り 
バイバイ と言っても
あなたが手を振り返してくれない意味
なんとなく分かった気がして
空に張られた電線を見上げ
遠い目をして微笑んだ
つもり
AM12:27
2011年04月28日(木) 23時51分54秒 公開
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■作者からのメッセージ
目を通してくださってありがとうございます。

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No.3  闇の吟遊詩人  評価:20点  ■2011-05-27 10:09  ID:6X8bzIOa1F6
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「内容」に問題はないんですけど、最後の「つもり」が「蛇足」と思いました。「変化の法則」に関しては「上手く表現しているなあ」と感想を追加しておきます。
No.2  青  評価:30点  ■2011-05-05 15:13  ID:hjGuuGeE1Zg
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無垢な子供が少しずつ大人になっていく、変わっていく
その むなしさ みたいなものがジワジワと感じられました。
最後の一文から大人の背負う哀愁が見えるようです。
No.1  謝染はかなし  評価:30点  ■2011-05-05 01:35  ID:D5FXfV4BiuM
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美しい

それだけ
総レス数 3  合計 80

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