「わかんねえよ」
かさら
かさり

ふっと散っていく
君の私への恋心

ある日わたしは
君が少しずつ
想いを枯らしていることに気がついた

ひとつ
君の恋心が薄れていくにつれ
その想い枯れ果てた一葉となって
私の前から去っていく

私はその一葉を追いかけはしなかった
追いかけて触れてみれば
君の想いがなぜまたひとつ果てたのか
わかったかもしれないのに

でも知ることが怖くて怖くて
だから
そんなものは見えない振りをして
心の目をこらして残った葉を数えていた

あとどれくらい
私への想いが君に残っているのかと
それだけを考えて
存在しない秤の目盛りを
心の目でじっと見つめてみたり
ひとりよがりの足し算引き算で
君の心を数値化してみたり
そうして無意味に自分をなぐさめていた

かさら
かさり

聞き覚えのある音がして
私は心の耳と目とを研ぎ澄ます

ラストチャンスかもしれない

そう思ったら
秤も計算式もふっとんだ
そんなものはマガイモノの君の心

私は君の
今の想いを知りたいから
私は君に
私の想いを知ってほしいから

あの一葉をこの手に握って
そして私の唇に言葉を紡がせるのだ

「ねえ聞いてくれる?」

香咲ふう
2010年12月27日(月) 21時38分20秒 公開
■この作品の著作権は香咲ふうさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初投稿です。
まだまだへたっぴですが、少しずつ頑張りたいと思います(^^*
よろしくおねがいします。

この作品の感想をお寄せください。
No.4  香咲ふう  評価:0点  ■2011-01-03 21:23  ID:aNf544Ntfvo
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>青山カオルさま
ありがとうございます!
そのようにいっていただけると、なにやらムズムズしますが
嬉しいです(*ノ△ノ
No.3  青山カオル  評価:40点  ■2011-01-01 00:57  ID:iHbq62rA5d6
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香咲ふうさま。

拝読させていただきました。
とってもよかったです。まじに。

No.2  香咲ふう  評価:0点  ■2010-12-31 13:58  ID:aNf544Ntfvo
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どうもはじめまして。
感想をどうもありがとうございます(^▽^*

ご指摘いただいたタイトル、私も気になっておりまして。。
別のところではタイトルを変えて出してしまったほどです。それでもまだ本当に「これだ!」というのが思い浮かびません(笑)

ただ今回の詩の着地点が、自然と女の子の口から飛び出た言葉で終わったので、最終的に男の子の言葉で始めてみようということになったわけで。
難しいです、タイトル。。
また流月さんの作品を読ませていただけるのも、楽しみにしております。
ではでは(``*
No.1  流月楓  評価:40点  ■2010-12-31 09:36  ID:7i6OEkkggig
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はじめまして。
流月楓(りゅうづきかえで)と申します。

好きです。この詩。

関係が終わるときって、急にってことは先ず無く、この詩の冒頭のように積み重なっていくものなんですよね。
三連目、すごく巧い表現だと思います。
途中で引き返すきっかけが、幾度か訪れるのに怖くて聞けない気持ち分かります。
私も色々数値化するので、共感できます。虚しいだけなのに、やってしまうんですよね。
心理描写を一枚の葉で表現されていて、目に見えるようでした。

気になるのは、タイトル。
すごく繊細な描写なのに、「わかんねぇよ」って。
ホントはこっちが本音なのかな。なんて思ってみたり。
ギャップにびっくりしました。

また読ませてください。
ありがとうございました。
総レス数 4  合計 80

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