ラズベリーチョコレートシガレット


 揺らぐ 街灯の

         色

       が

   曇り硝子

         と

  空 の

       縁 を

 融かして
       ゆ
         く


    掠れて

  鳴く

       ラジオ

        が

 恋の唄

     を

    羨んでい る


     夕


   薄い

  瞼

      の

    上 を

 流れて
     ゆく

   藍の
      気配


 きみが

      食んでいる

  ラズベリーチョコ


       の

   香り

        と


 無造作に

      残された

  煙草の

      吸い殻



 僕はもともと

     嫌煙家

       だ し

  きみも

     「煙草は嫌」

       って

 言ってた

      はずだ

        し





 …………

    ……………、



  ……あ、
       そうか





      ラズベリー



    チョコレート



        シガレット



  僕と

      きみと


        その他の


 僕にとっては

      どうでもよくて


  きみにとっては


      大切な
          誰か



       僕よりも




    嗚呼 、









      終わるなら


  早い方がいい


      早く


       早く、


   夜が

      始まる


         その前に





  ラズベリー、

        チョコレート


    ……シガレット、




  僕がこれを


     覚えてしまわない

         うちに



 ラズベリー

       チョコレート、


   シガレット




    早く




       出て行ってくれ

時雨ノ宮 蜉蝣丸
2017年11月30日(木) 18時07分07秒 公開
■この作品の著作権は時雨ノ宮 蜉蝣丸さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
匂いというのは案外覚えているものです。

身勝手な人ほど不幸げに事を訴えるものです。

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No.2  時雨ノ宮 蜉蝣丸  評価:0点  ■2017-12-04 13:57  ID:vNufHtu3EH.
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ヤエ 様

コメント感謝致します。
リズム感のある流れは久しぶりだったので、少し緊張しながら書いたりしておりました。
褒めていただけて嬉しいです。なんだか毎度お褒めに預かってる気がして恐縮です。
ありがとうございました。
No.1  ヤエ  評価:50点  ■2017-12-02 00:54  ID:SITQgi7z/cc
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せつないですねぇ。
しかしやはり冒頭から描写が美しくて、あぁ、分かるなぁという表現もあって、相変わらず好みです。
歌詞のようにリズム感もあって、良いなぁと思いました。
素敵な詩をありがとうございます。
総レス数 2  合計 50

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