ぶれぶれ
ほつれたボタンを
つけ直すようなもの

見えるとこだけしゃんとして
大概裏はぐちゃぐちゃの様相

継ぎ接ぎだらけの胸の内

知らないことが多いなぁ
知れないことも多いなぁ

見て見ぬ振りして
素通りしてきたこと
素通りしていることも
確かにある

忘れることがむしろ自然で
勘違いも頻発する

予想外イレギュラーはむしろ
日常茶飯事

会ってみたくて仕方ない
彼の言葉を借りるなら
『何をどうしたって、
人類分の1の人生しか得られない』

だからきっとわたしには、
理解しがたい心情が
共感できない価値観が
体験し得ない経験が
これから先もあるのでしょう
今までがそうであったように

折れない心
ぶれない人
鋼の精神
鉄のメンタル

ちょっと、いやちょっとどころではない
かなりわたしには難しい

だってイレギュラーも
予期せぬ不幸も
全然珍しくない

もしも高速道路で逆走車に出会ったら
どうすればいいの?
もしも母が認知症になったら
ちゃんと受け止められるの?
もしもテロに巻き込まれたら
どうすれば助かるの?
もしも津波が目の前に迫ってきたら
冷静に動けるの?
もしも山頂にいる時に噴火が起きたら
どこに逃げればいいの?
もしも墜落しそうな飛行機内にいたら
一体なにに縋ればいいの?
祈ればいいの?

この世界で確かにあったこと
誰かの身に降りかかったこと
不幸だとか無情だとか残酷だとか
どんなに言葉を尽くしても
当事者以外は分かり得ない
わたしが想像すらできない
むしろ想像しようなどいう気持ちが
おこがましいほどの
絶望の淵に落とされて
帰ってこれなかった人
一瞬前まで
確かにこの世にあった命

確かに胸が痛いはずなのに
心の奥の黒いとこ
無残な最期をとげたのが
「自分じゃなくて良かった」と
「自分の大切な人じゃなくて良かった」と
思っているのに気づいてしまった
ああ、醜い

「どれだけ心を痛めるフリをしても
赤の他人の不幸を肩代わりするほどの
気持ちではないでしょう?」
「他人のためには死ねぬでしょう?」
ああ、わたしは優しくありたいと
思うけど真に優しい人には
永遠になれないような気がする

明日が来ることを
"信じる"というほど意識もせずに
"願う"というほど希求もせずに
ただひたすらに"当たり前"
ずっと続くことを疑わない

一寸先は闇と言うけれど
おおよそ自分がその闇に
巻き込まれるとは思ってない

ある種楽観的にならなければ
たぶん、生きることは出来そうにない




2017年10月29日(日) 11時40分18秒 公開
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