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RSSフィード [96] 即興三語小説 ―連休何してた?
   
日時: 2012/11/25 23:09
名前: RYO ID:INyyLYFQ

即興はやる体力がありません。すいません。
さて、そろそろ真面目にいろいろ取り組みます。

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●基本ルール
以下のお題や縛りに沿って小説を書いてください。なお、「任意」とついているお題等については、余力があれば挑戦してみていただければ。きっちり全部使った勇者には、尊敬の視線が注がれます。たぶん。

▲お題:「食欲」「双子」「コン」
▲縛り:登場人物が愛について語る。
▲任意お題:なし

▲投稿締切:12/2(日)23:59まで 
▲文字数制限:6000字以内程度
▲執筆目標時間:60分以内を目安(プロットを立てたり構想を練ったりする時間は含みません)

 しかし、多少の逸脱はご愛嬌。とくに罰ゲーム等はありませんので、制限オーバーした場合は、その旨を作品の末尾にでも添え書きしていただければ充分です。

●その他の注意事項
・楽しく書きましょう。楽しく読みましょう。(最重要)
・お題はそのままの形で本文中に使用してください。
・感想書きは義務ではありませんが、参加された方は、遅くなってもいいので、できるだけお願いしますね。参加されない方の感想も、もちろん大歓迎です。
・性的描写やシモネタ、猟奇描写などの禁止事項は特にありませんが、極端な場合は冒頭かタイトルの脇に「R18」などと添え書きしていただければ幸いです。
・飛び入り大歓迎です! 一回参加したら毎週参加しないと……なんていうことはありませんので、どなた様でもぜひお気軽にご参加くださいませ。

●ミーティング
 毎週日曜日の21時ごろより、チャットルームの片隅をお借りして、次週のお題等を決めるミーティングを行っています。ご質問、ルール等についてのご要望もそちらで承ります。
 ミーティングに参加したからといって、絶対に投稿しないといけないわけではありません。逆に、ミーティングに参加しなかったら投稿できないというわけでもありません。しかし、お題を提案する人は多いほうが楽しいですから、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

●旧・即興三語小説会場跡地
 http://novelspace.bbs.fc2.com/
 TCが閉鎖されていた間、ラトリーさまが用意してくださった掲示板をお借りして開催されていました。

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○過去にあった縛り
・登場人物(三十代女性、子ども、消防士、一方の性別のみ、動物、同性愛者など)
・舞台(季節、月面都市など)
・ジャンル(SF、ファンタジー、ホラーなど)
・状況・場面(キスシーンを入れる、空中のシーンを入れる、バッドエンドにするなど)
・小道具(同じ小道具を三回使用、火の粉を演出に使う、料理のレシピを盛り込むなど)
・文章表現・技法(オノマトペを複数回使用、色彩表現を複数回描写、過去形禁止、セリフ禁止、冒頭や末尾の文を指定、ミスリードを誘う、句読点・括弧以外の記号使用禁止など)
・その他(文芸作品などの引用をする、自分が過去に書いた作品の続編など)

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 三語はいつでも飛び入り歓迎です。常連の方々も、初めましての方も、お気軽にご参加くださいませ!
 それでは今週も、楽しい執筆ライフを!

メンテ

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Re: 即興三語小説 ―連休何してた? ( No.1 )
   
日時: 2012/12/02 19:57
名前: サニー ID:8xHqzTcA

 今日は、キタキツネのクロとコンの話をしたいと思う。
 僕が彼らに出会ったのは、20年前の8月の中ごろのことだった。小学6年生だった僕は、4年生の妹の早紀と一緒に東北にある祖父の家に2週間ほど泊まっていた。
 祖父は、2年ほど前に祖母を亡くし一人で暮らしていたので僕たち2人の訪問をすごく喜んだ。凄腕の猟師だったらしい祖父は、今はもう引退をしており小さな畑と古い日本家屋が彼の財産だった。
 小さな畑では、トマトやきゅうりなどの野菜が栽培されていた。幸いピーマンは、栽培されていなかったが僕が苦手なことを知ると祖父は、来年はピーマンを栽培して待っていると笑っていったものだった。
そんな祖父の畑は、柵や網で囲まれている。山が近いから動物が下りてきて野菜を食べるのだと祖父は、教えてくれたが、いくつかの食べられた作物を見る限り囲いの意味は、薄そうだった。
「お山の食べ物は、おいしくないの」
 妹が祖父に首をかしげながら聞くと祖父は、笑って妹の頭を撫でた。
「味の問題じゃない。そこに食い物があるかどうかなんだよ。あいつらは、食欲のままに生きているんだ」
 言い終わると祖父は、昼飯にしようといって軽トラックの荷台に僕と妹を載せて定食屋につれていってくれた。
 クロとコンとの出会いは、祖父の家での過ごすようになって1週間が過ぎようとした日のことだった。僕がいつものように昼食の前に畑に野菜を採りにいくとどこからか声が聞こえてきた。声の方へ近づいていくとそこには、箱形の罠にかかり怪我をしたキタキツネがいた。罠のわきには、罠の中のキツネと同じくらい大きさのキツネと親のように見えるキツネの二匹がいた。
 キタキツネ達は、僕の足音に気が付くとそれまでとは、違う鳴き声で鳴くようになった。そして僕がゆっくりと姿を現すと外にいた二匹は、山の方へ逃げていってしまった。逃がしてやりたかったが罠の開け方がわからないので、畑の方へ戻りトマトを一つ採ってきてキツネの前に置いてみた。キツネは、食べる様子がない。
 家の方に戻り祖父に罠を開けてもらうように頼んだが祖父は、聞き入れなかった。
「あいつらは、畑を荒らしに来たんだ。同情してやる必要はない」
 祖父は、僕が何を言っても聞きいれる様子がなかったが、早紀の一言で状況は、変わった。
「殺しちゃうの、可哀そうだよ。ねえ、おじいちゃん。怪我が治るまででいいから面倒見ちゃダメ?」
祖父は、病気を持っているとか人にはなつかないとか色々なことを言って妹をたしなめようとしたが最後には、あきらめて怪我が治るまで面倒を見ることを約束した。
 罠の方に3人で向かうとまたあの2匹がいた。妹がその光景を見て「わぁ、双子とお母さんだ」と言うと祖父が苦い顔をした。祖父によるとキツネは、一度に何匹もの子供を産むので双子になることは、ないのだそうだ。つまり目の前にいる双子の兄弟も本来は、三つ子や五つ子だったのだろう。
 怪我をしたキツネは、クロと名付けられオリの中で怪我が治るまで面倒をみることになった。僕は、キツネだからコンという名前を付けたかったのだが妹がどうしてもひかなかった。
「お兄ちゃんの名前は、もう一匹の方につければいいよ」
 仕方なく僕は、もう一方の子ぎつねをコンと名付けることにした。
 クロは、三日もするとすっかり元気になり山に帰された。後ろ髪を引かれるそぶりも見せずに一目散に山の方へ向かっていく。畑で聞いたものと同じ鳴き声でクロは、鳴いていた。
 その後は、クロやコンの姿を見ることがなく祖父とのお別れの日になった。軽トラの荷台に乗ろうとすると鳴き声が聞こえてきた。妹は、「クロだ」と鳴き声の方へ向かったがどこかおかしな気がした。
 畑の方へ行ってみるとそこには、クロとコンそして母キツネがいた。しかしどうも様子がおかしい母キツネが明らかに双子を威嚇していた。双子が母親に近づこうとすると母親は、飛びついて牽制をした。
 夏の終わりは、キツネにとっての親離れの季節である。この時期を境に母親は、子供を自分の縄張りから追い出そうとする。祖父によるとこれが厳しい自然を生き抜くための知恵なのだそうが、ほんの一週間ほど前までのことを考えると信じられなかった。
 自分が親になった今なんとなくではあるが、母キツネの気持ちが分かったような気がする。わが子を愛するがゆえに優しくするのは、真の意味での愛情でない。それは、ただ子に愛されたがための親のエゴにすぎないのだ。
 僕は、あの母キツネのように厳しくなれるのか時々不安になる。自然の美しさというものは、あのように純粋だからこそ感じるものなのかもしれない。

1時間と50分でしたorz
コンでキツネは、少し安直ですね。
今にしてロリコンにしとけばよかったなと思っています。

メンテ
Re: 即興三語小説 ―連休何してた? ( No.2 )
   
日時: 2012/12/02 22:22
名前: RYO ID:savHttUg

 ミホはその日の夕食の食欲が湧かなかった。ベッドの上でぼんやりと、空腹を感じながらも、胸は知りたくもなかった事実でいっぱいだった。
 あのとき、マホの部屋に入らなかったのなら、知らなくても良かったのかしら。
 出てくるのはため息ばかり。別になんということもないはずなのに。どうしてこんなにもショックなのか。自分でわけがわからない。
 ミホとマホは双子だった。いつも一緒だった。幼稚園も、小学校も、中学校もずっと同じクラスだった。それが別々の高校に進学した。それでもお互いにその日あったことは話をしてきた。互いの間に秘密などなかった。そう信じて疑わなかった。マホの部屋でまさかあんなものを見つけるなんて。同じ双子なのに。
「ミホ、入るよー」
 ベッドの上でもんもんとしていると、突然、ドアが開いた。
「何よ! ノックくらいしなさいよ!」
 思わずカッとついてでてしまって、ミホは後悔した。
「いきなり何よ。今まで別にノックなってしてないじゃない。ミホだって、私の部屋に入るのにノックなんてしてないじゃない!」
 マホの言うとおりだ。フェアじゃない。分かってはいる。分かっては――。
「私にだって、いろいろあるのよ」
「ベッドの上で寝転んで、一体何があるって言うのよ?」
「別になんだっていいでしょ! それより何?」
「もういいわよ!」
 マホはそのままドアを思いっきり閉めて出て行った。
 自己嫌悪。
 ミホは天井を見上げて、顔を両手で覆う。
 これじゃただの八つ当たりだ。分かっている。分かってはいる。お互いに別々の人格で、別々の人間なんだ。双子といっても。
 どこかで、マホは自分の延長と思っていた事実に愕然とする。
 マホはどうなんだろうか? 私が同じことをしたら、どう思うのだろう。それとも、私と違って、自分は自分とでも思っていたのかしら? 
『双子だから、いつも一緒だね?』
 そうにっこり笑って行ってくれたのは、十才の誕生日だった。同じタイミングでお互いに笑顔だった。あの瞬間のお互いに強くつながった感覚は紛れもなく本物だったと確信していた。確信していたからこそ、そうこれまでも、これからも一緒だと、そう思っていた。
 それが、あの瞬間崩れ去った。なんでこんなものがマホの部屋から見つかるのか、わけがわからなかった。私の電子辞書が壊れなかったから、マホの部屋に入ることはなかったのかもしれない。あるいは、机の上に電子辞書が置いてあれば……。
 ミホはこの感情の正体が分からない。
 冷静に考えてみれば、別になにもおかしい話ではない。マホだって、一人の人間なんだ。人間なんだから、そう別におかしい話じゃない。
 ミホの頭の中で今日学校であった会話が呼び起こされる。
「となりのクラスの晴子は彼氏いるんだって」
「ほんと?」
「えーいいな。私も彼氏欲しい」
「かっこいい?」
 そう、別におかしい話じゃない。なのに、なんでこんなにも、胸が苦しいんだろう?
 嫉妬ともに似た感情がわきあがる。誰に対する感情なのか?
 あれを見つけた瞬間、自分と同じ顔をした女が見知らぬ男に犯されるイメージが鮮烈にわきあがった――それは嫌悪なのか、嫉妬なのか? 吐き気がした。それは自分自身なのか? マホへなのか?
「ミホ、マホ。お風呂に入りなー」
 そう下から言ってくるのは母親。
「はーい」
 そう返事をしたのは隣の部屋にいるマホだった。
 自分と同じ体の裸が浮かんで吐き気は増した。
 隣からごそごそと音がしたかと思うと、ドアが閉まって、階段を下りる音が響く。
 もう一度マホの部屋で、冷静にあれを手にとって考えてみたい衝動に駆られる。あれが未開封であったのであれば、もしかしたらこんなにも悩まなくてよかったのかもしれない。初めて見たものだったけれど、それが何かは容易わかった。
 私たちは双子よね?
 ミホの足が自然とマホの部屋に向かった。
 なんだって、コンドームなんて――。
 嫉妬にも似た嫌悪感がミホの中に湧き上がる。
 ミホはゆっくりとマホの部屋のドアノブに手をかけた。

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時間は60分くらいか?
愛はきっとどこかに語られているはずです。憎み愛ってやつかしらね?

メンテ
Re: 即興三語小説 ―連休何してた? ( No.3 )
   
日時: 2012/12/09 22:02
名前: RYO ID:PcFuWE2.

感想です

>サニーさん
どこか牧歌的な印象が好きでした。
いつの世も孫にどこか甘いじいちゃんもいいな。
回想故に、主に地の文でも違和感はないのでしょうが、じいちゃんの熱い一言がもっと欲しかったように思います。
ところで主人公はなぜに回想したのか、そこにキツネを反映したのか理由があると、作品としてよりしまったのではないでしょうか?

>自作
愛について語る……語ってないな。
双子らしく憎み愛らしくドロドロの感じが、感じが、はぁはぁ。
もういったい何がなんだか……

メンテ

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