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RSSフィード [325] 即興三語小説 ―「沼」「西部」「ウ-30」
   
日時: 2016/10/23 22:09
名前: RYO ID:pXzVIhgg

●基本ルール
以下のお題や縛りに沿って小説を書いてください。なお、「任意」とついているお題等については、余力があれば挑戦してみていただければ。きっちり全部使った勇者には、尊敬の視線が注がれます。たぶん。

▲必須お題:「沼」「西部」「ウ-30」
  ▲任意縛り:「後味が悪いホラー小説」にする

▲投稿締切:10/30(日)23:59まで 基本的に毎週日曜です。連休のときは連休の末日。投稿がない場合、延期することがあります。

▲文字数制限:6000字以内程度

▲執筆目標時間:60分以内を目安(プロットを立てたり構想を練ったりする時間は含みません)

 しかし、多少の逸脱はご愛嬌。とくに罰ゲーム等はありませんので、制限オーバーした場合は、その旨を作品の末尾にでも添え書きしていただければ充分です。

●その他の注意事項
・楽しく書きましょう。楽しく読みましょう。(最重要)
・お題はそのままの形で本文中に使用してください。
・感想書きは義務ではありませんが、参加された方は、遅くなってもいいので、できるだけお願いしますね。参加されない方の感想も、もちろん大歓迎です。
・性的描写やシモネタ、猟奇描写などの禁止事項は特にありませんが、極端な場合は冒頭かタイトルの脇に「R18」などと添え書きしていただければ幸いです。
・飛び入り大歓迎です! 一回参加したら毎週参加しないと……なんていうことはありませんので、どなた様でもぜひお気軽にご参加くださいませ。

●ミーティング
 毎週日曜日の21時ごろより、チャットルームの片隅をお借りして、次週のお題等を決めるミーティングを行っています。ご質問、ルール等についてのご要望もそちらで承ります。
 ミーティングに参加したからといって、絶対に投稿しないといけないわけではありません。逆に、ミーティングに参加しなかったら投稿できないというわけでもありません。しかし、お題を提案する人は多いほうが楽しいですから、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

●旧・即興三語小説会場跡地
 http://novelspace.bbs.fc2.com/
 TCが閉鎖されていた間、ラトリーさまが用意してくださった掲示板をお借りして開催されていました。

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Re: 即興三語小説 ―「沼」「西部」「ウ-30」 ( No.1 )
   
日時: 2016/10/24 20:52
名前: マルメガネ ID:BLwDEpUg

 ある都市伝説



立ち入ってはならない。
 そう聞くと余計に立ち入ってみたくなるもの。
 とある国の西部にはウ-30なる場所がある。広大な荒野に忽然と姿を現す都市の廃墟だ。
 かつて軍国時代に秘密都市として、ひそかに建設された都市ウ-30。
 ウ-30とは機密を守るためのいわば暗号名であり、正式な名称があるにはあったのだが今では誰も知る者はいない。ましてやその機密公文書すらも残されていない。
 地図には当然記されることのなかったこの秘密都市で何が行われ、何がなされていたのか知る手掛かりは全く残されておらず、単に人が生活していた、という事実のみである。
 では建設されてよりいつ廃墟となり、また生活していたその住人達はいずこに消えたのか。
 すべては謎のままである。
 ウ-30の近隣には、建設以前より存在する大きな沼がある。
 澱み底知れない深さを持つこの沼は忌むべき象徴のようである。時にはあふれ出し、時には血のような泥と毒ガスを放出し、その周辺には毒気に当てられて死んだ動物の白骨体が転がっている。
 あるとき、若い廃墟マニアが数人、どこでどうその存在を知ったのか、ウ-30の廃墟に足を踏み入れた。
 意気揚々として、ピクニックにでも行くような気分で立ち入った彼らだが、誰一人として帰って来る者はいなかった。
 当然大騒ぎとなって捜索願が出され、現地の警察あるいは陸軍の兵士までもが動員され、大体的な捜査が行われたものの、ようとして彼らの行方は分からなかった。
 その失踪事件から数年が経ち、その事件すらも忘れられようとしていた時、ウ-30で痩せ枯れた老人が発見され、保護された。
 その老人はかつて失踪した廃墟マニアのうちの一人であった。年齢的に二十代だったはずの彼は九十を超える老人になっていたのである。
「わたしは見た。こんな恐ろしいことがこの世にあるなんて」
 そのように語った彼は数日後にこの世を去った。
 いったい何を目撃したというのだろう。その真相は闇の中である。
 禁忌を冒してまで彼らを駆り立てたものは何なのか。
 ウ-30は何事もなかったように、昔日の面影をひっそりと残し続けている。
__________________________________________________________________________

ドキュメンタリー風の試作。
後味の悪いホラー小説には程遠いなぁ。

メンテ
悪夢 ( No.2 )
   
日時: 2016/10/30 21:33
名前: みんけあ ID:Wt47AdCY


悪夢

▲必須お題:「沼」「西部」「ウ-30」
▲任意縛り:「後味が悪いホラー小説」にする



 男は悪夢で目を覚ます。部屋の明かりを点けたまま寝てしまった。
 ふと、窓を見るが外には何もいない。
 夢を反芻し、窓の外から手を振っていた。肌が真っ白な人を思い出す。手を振るだけの人。肌は白く、眼球は無く、穴は全て真っ黒だった。笑顔でただ手を振る。その手は自分と違い、指が縦に裂かれ、二十本だった。全部の指の本数でウー30と呼んでいるが、なぜウーが付くかは思い出せない。
 呼び鈴が鳴っていた。呼び鈴で起こされたのかもしれない。
 ピザの宅配を頼んでいたのを思い出し、男はすぐ様ドア開ける。
 品物を貰い、お金を払う。ピザ屋は腰のポシェットに代金を入れ、お釣りを探しながら、
「そうそう、お友達が玄関で待っていましたよ」
 ピザ屋の後ろにはさっき見ていた悪夢の白い人間が、笑顔で手を振っていた。
 男はドアを閉めようとするが、ピザ屋が足でドアを食い止め、
「お釣り忘れていますよ、30円ですね」
 ドアの間から出された手は真っ白で、器用にも縦に裂かれた指にコインが挟まっていた。
 男は夢から覚めると絶叫した。

「先輩、またあの患者ですね、薬の量少ないんじゃないんですか?」
 男の叫び声が病院内に響いていた。
「西部の沼地で発見された時はまだまともだったのにね。薬増やしてから最近多くなったのかな?」
「あの患者イケメンなのに勿体ないっすね」
「ああ、生まれついての奇形児で手の指が十本しか無かったんだって。手術で治るのに、今まで手術は拒んでいたみたい。ここの病院に来て気がふれて自分で喰い千切ったんだよね」





メンテ
感想です ( No.3 )
   
日時: 2016/10/30 22:14
名前: みんけあ ID:Wt47AdCY

マルメガネ様、拝読しました。
謎が気になる感じが素敵です。そして早っ。

自作。
ええ、もう少し頑張ろう。

メンテ
感想 ( No.4 )
   
日時: 2016/10/31 18:39
名前: マルメガネ ID:lf6LepWw

みんけあ様 拝読しました。そして感想をば。
 世界観と発狂した男の立ち位置がよくわからないのですが、薄気味悪さだけは伝わってきました。
 もう少し具体的だともっとわかりやすくなるかと思います。
 
 自作
 たった10分でまとめ上げたのに難があります。強引すぎたかなぁ、と反省。

メンテ

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