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RSSフィード [322] 即興三語小説 ―「月夜」「全身打撲複雑怪奇骨折でも生きているだと?」「旧正月」
   
日時: 2016/10/02 22:00
名前: RYO ID:tH7s8FXk

●基本ルール
以下のお題や縛りに沿って小説を書いてください。なお、「任意」とついているお題等については、余力があれば挑戦してみていただければ。きっちり全部使った勇者には、尊敬の視線が注がれます。たぶん。

▲必須お題:「月夜」「全身打撲複雑怪奇骨折でも生きているだと?」「旧正月」
▲任意お題:「京都」

▲投稿締切:10/9(日)23:59まで 基本的に毎週日曜です。連休のときは連休の末日。投稿がない場合、延期することがあります。

▲文字数制限:6000字以内程度

▲執筆目標時間:60分以内を目安(プロットを立てたり構想を練ったりする時間は含みません)

 しかし、多少の逸脱はご愛嬌。とくに罰ゲーム等はありませんので、制限オーバーした場合は、その旨を作品の末尾にでも添え書きしていただければ充分です。

●その他の注意事項
・楽しく書きましょう。楽しく読みましょう。(最重要)
・お題はそのままの形で本文中に使用してください。
・感想書きは義務ではありませんが、参加された方は、遅くなってもいいので、できるだけお願いしますね。参加されない方の感想も、もちろん大歓迎です。
・性的描写やシモネタ、猟奇描写などの禁止事項は特にありませんが、極端な場合は冒頭かタイトルの脇に「R18」などと添え書きしていただければ幸いです。
・飛び入り大歓迎です! 一回参加したら毎週参加しないと……なんていうことはありませんので、どなた様でもぜひお気軽にご参加くださいませ。

●ミーティング
 毎週日曜日の21時ごろより、チャットルームの片隅をお借りして、次週のお題等を決めるミーティングを行っています。ご質問、ルール等についてのご要望もそちらで承ります。
 ミーティングに参加したからといって、絶対に投稿しないといけないわけではありません。逆に、ミーティングに参加しなかったら投稿できないというわけでもありません。しかし、お題を提案する人は多いほうが楽しいですから、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

●旧・即興三語小説会場跡地
 http://novelspace.bbs.fc2.com/
 TCが閉鎖されていた間、ラトリーさまが用意してくださった掲示板をお借りして開催されていました。

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打ち上げ ( No.1 )
   
日時: 2016/10/09 19:23
名前: みんけあ ID:XySAlNlA


 打ち上げ

※多分、大丈夫だと思いますが、気分を害する箇所があります。

▲必須お題:「月夜」「全身打撲複雑怪奇骨折でも生きているだと?」「旧正月」
▲任意お題:「京都」


 畜生。ここまでか。片膝を地面に着けた山田は一思いに殺してくれと、顔を上げず首を差し出していた。目を瞑っても走馬灯は無かった。ただ敗北して死ぬだけだった。だが一向に首は落とされない。ドサリという音に目を開けると、刀を持った敵が足元に倒れていた。
「おいおい、こんな所でおねんねか? 俺の仇を取ってくれるんじゃなかったのか?」
 この声に聞き覚えがあった。そんなまさかと山田は顔を上げる、
「嘘だろ? 佐藤なのか? あの全身打撲複雑怪奇骨折でも生きているだと?」
「ああ、幽霊でも亡霊でもないぜ。ちゃんと足は付いてるぜ。月夜の旧正月に誓ったからな、狂乱の京都に舞い戻ってきたぜ」
「簡単にくたばる奴じゃないと分っていたが、へへ、嬉しい誤算だ」
 顔を下に向ける山田。地面が数滴染み込んでいた。
「どうした? お前泣いているのか? 早く立てよ」
「違えよ、埃が目に入ったんだよ」
 涙を拭った山田に佐藤は手を差し出していた。機械の手にぬくもりは消えていたが、力強さが増していた。
「お前、その腕」
「俺はこの身体でさらに強くなったぜ」
 山田は立ち上がり、二人は拳を合わせる。
「いっちょ、反撃開始といきますか」

「カット。監督のチェック入りまーす」
 皆、息を飲む。しばらくして監督が手を挙げてオーケーのサイン出すと安堵の息と歓声が上がった。
「お疲れ様です。どうです佐藤さん。この後一杯」
 クイっと飲む真似をして山田は佐藤を誘った。

 居酒屋で焼き鳥をつまみにビールを飲む佐藤と山田。
「お疲れ様です佐藤さん。いやあ、仕事の後に飲むビールは最高っすね。でも今日のあれ何すかね? 三文芝居。臭すぎる台詞。B級、C級でも今時ありませんよ。絶対にあの後の展開考えて無いっすよ」
「おいおい山田君、滅多なこと言うもんじゃないよ」
「こんなの飲まなきゃやってられませんよ。ファンタジー板に投稿されたザボンギ、いえ、海野恵さん。私のキャラじゃないって大分落ち込んでしいましたよ。飲めないのにお酒飲んで役作りして、あんな作品じゃ報われないっす」
「久々の作品が下ネタだからね。主人公の名前が山田と佐藤も酷いよね」
「自分で無茶なお題出しておきながら、ネタが思い浮かばなくて、最初に無理矢理全部お題を入れるって、アイツ全然成長して無いっすよ。いくら三語だからって適当過ぎますよ。出だしだけ考えたものの、きっとオチもまだっすね」
「この間のキリギリスマンもネーミングセンス皆無だよね」
「会話文だけで満足してるし、今もそんな流れになってるっすね」
「パソコン壊れてもほったらかしにしていたからね。バックアップしてなくて大分落ち込んでいたみたいだね」
「そんなの自業自得っすよ。しかもアイツ最近、アニメのorenge!見て青春物書きたがっているじゃないですか。何年も書いてないのに青春物って、表現能力全く無いのに笑っちゃいますよ。あーあ、一度でいいから酒池肉林な作品でいい思いしたいっすね」
「そうだね。RYOさん、片桐さん、マルメガネさん、おさん、ひじりあやさん、朝陽さんのような書ける人の作品に出られたら最高だよね。ザボンギ、いや、海野恵さんも報われるよね」
「何か、次の三語のお題になりそうっすね」
「まあ、アイツの愚痴はここら辺にしておこうよ。アイツがその気になれば、この場で俺達に殺し合いさせたり、う○こ食わせる事もできるからね」
「このビールがお○っこに変ってる事も、生きたキリギリスなんて食べたくないっすね」
「そんな面白いネタ提供したら、こっちが地獄見るからね」
「もう遅い」
「ん? 山田君何か言った?」
「佐藤さんこそ、何か言いました?」
 料理をお持ちしましたと、お盆を持った店員が、二人の対面しているテーブルの横に立っていた。
「料理は頼んでないけど」
「店長からのサービスです」
 一言お礼を言おうと、厨房にいる店長を見て二人は驚愕した。そして出された料理に二人は絶句した。
「ほくほくのポテトの盛り合わせと、新鮮なサラダの山盛りです。どうぞ召し上がりください」


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