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RSSフィード [272] 即興三語小説 -「冬支度」「中毒」「コーヒーに罪はない」
   
日時: 2015/11/01 22:14
名前: RYO ID:/9t6hVbs

今年も残すところ2ヶ月ですね。
年々1年が短くなっていくのは、老けていっているせいでしょうか?
アラサーっていう年齢じゃなくなるしね。
このまえ2000年過ぎなかったっけと思うあたりに、成長がないんだろうな。

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●基本ルール
以下のお題や縛りに沿って小説を書いてください。なお、「任意」とついているお題等については、余力があれば挑戦してみていただければ。きっちり全部使った勇者には、尊敬の視線が注がれます。たぶん。
▲お題:「冬支度」「中毒」「コーヒーに罪はない」
▲任意お題:なし
▲表現文章テーマ:なし
▲縛り:なし
▲投稿締切:11/8(日)23:59まで 基本的に毎週日曜です。連休のときは連休の末日。投稿がない場合、延期することがあります。 
▲文字数制限:6000字以内程度
▲執筆目標時間:60分以内を目安(プロットを立てたり構想を練ったりする時間は含みません)

 しかし、多少の逸脱はご愛嬌。とくに罰ゲーム等はありませんので、制限オーバーした場合は、その旨を作品の末尾にでも添え書きしていただければ充分です。

●その他の注意事項
・楽しく書きましょう。楽しく読みましょう。(最重要)
・お題はそのままの形で本文中に使用してください。
・感想書きは義務ではありませんが、参加された方は、遅くなってもいいので、できるだけお願いしますね。参加されない方の感想も、もちろん大歓迎です。
・性的描写やシモネタ、猟奇描写などの禁止事項は特にありませんが、極端な場合は冒頭かタイトルの脇に「R18」などと添え書きしていただければ幸いです。
・飛び入り大歓迎です! 一回参加したら毎週参加しないと……なんていうことはありませんので、どなた様でもぜひお気軽にご参加くださいませ。

●ミーティング
 毎週日曜日の21時ごろより、チャットルームの片隅をお借りして、次週のお題等を決めるミーティングを行っています。ご質問、ルール等についてのご要望もそちらで承ります。
 ミーティングに参加したからといって、絶対に投稿しないといけないわけではありません。逆に、ミーティングに参加しなかったら投稿できないというわけでもありません。しかし、お題を提案する人は多いほうが楽しいですから、ぜひお気軽にご参加くださいませ。

●旧・即興三語小説会場跡地
 http://novelspace.bbs.fc2.com/
 TCが閉鎖されていた間、ラトリーさまが用意してくださった掲示板をお借りして開催されていました。

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○過去にあった縛り
・登場人物(三十代女性、子ども、消防士、一方の性別のみ、動物、同性愛者など)
・舞台(季節、月面都市など)
・ジャンル(SF、ファンタジー、ホラーなど)
・状況・場面(キスシーンを入れる、空中のシーンを入れる、バッドエンドにするなど)
・小道具(同じ小道具を三回使用、火の粉を演出に使う、料理のレシピを盛り込むなど)
・文章表現・技法(オノマトペを複数回使用、色彩表現を複数回描写、過去形禁止、セリフ禁止、冒頭や末尾の文を指定、ミスリードを誘う、句読点・括弧以外の記号使用禁止など)
・その他(文芸作品などの引用をする、自分が過去に書いた作品の続編など)

メンテ

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Re: 即興三語小説 -「冬支度」「中毒」「コーヒーに罪はない」 ( No.1 )
   
日時: 2015/11/06 18:39
名前: マルメガネ ID:4b5Sh0Ac

晩秋ともなるとめっきり冷え込んできて、そこはかとなく冬の訪れを感じるようになった頃。
 ケイは簡素なタツキの家の整理をし、夏物と秋物をしまい込み、冬物を出して冬支度を始めた。
 家の主の隻眼のタツキが屋根に上り、薪ストーブの煙突掃除をしている。
 もはや年代物というよりは骨董品に近い薪ストーブが何時焚かれるのか、ということに彼女は冬物を出しながら心待ちにする。
 雑然とした部屋の物をすっかり片付けて、冬のそれらしい装いに変わってゆくにつれて、季節の移ろいとはこういうものなのだ、とさえ彼女は思う。
 やがて屋外で煙突掃除をして煤で顔を真っ黒にした彼が屋根から降りてきて顔を洗う。
「煙突掃除お疲れ」
 そう言ってケイがサイフォンのアルコールランプに火を点し、コーヒーを沸かし始めた。
 二人は重度のコーヒー好きであり、コーヒー中毒患者とさえ囁かれるが、
「コーヒーに罪はない」
と豪語している。
「今日は、キリとモカのブレンド?」
 顔を洗ってきたタツキが聞いた。
「当たりよ」
 そんなやり取りをする。
 装いを冬に変えた部屋に、キリマンジャロとモカのブレンドの香りが漂い、二人は至福のひと時を過ごす。
「あと少しで冬だなぁ」
「うん。そうだね」
 ケイが眼帯をしたタツキをまじまじと見つめて答える。
 人恋しくなる季節はもうじき、いやすでに始まっていることを、マグカップを傾けた彼は感じた。

メンテ

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