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RSSフィード [37] ご当地小説始めました!
   
日時: 2011/09/04 21:17
名前: 片桐秀和 ID:eyYh/LA.

さあ、今日この瞬間よりまったり始まりました。ご当地小説!
改めて説明しましょう。
ご当地小説とは、TCを利用している我々が、おのおのの住んでいる(住んでいた)地域の名産、観光地、歴史、風俗、方言、などを盛り込み、小説を書いて投稿しようという企画です。何か一点でも作者として思う地元感(地元愛?)が出ていれば、ご当地小説とみなされます!

  投稿場所:このスレッドに返信する形で投稿。一般板への同時投稿も可能(その場合一週間ルールは守ってください)。
  枚数制限:なし
 作品数制限:なし
  ジャンル:不問
感想の付け方:ミニイベント板の感想専用スレッド
    期間:スレッド設置以降無期限
 地域の重複:問題なし
  参加資格:誰でもOK
 
 ※投稿の際、タイトルの横に、どこの都道府県の話か書き添えてくれると、読む方も選びやすくなると思います。お願いします。

といった感じですー。感想は別のスレッドということだけ注意してください。たくさん投稿されると、どこに感想があるか分かりにくいと考えてのことです。また、一般板へ投稿されている場合は、そちらへ感想を書くことを優先した方が、作者さんも喜ぶかも。

えっと、とりあえずスレッドとして立てますが、各地方ごとに投稿分布を載せたり、スレッド主の独り言を書いたりと、定期的にスレッド自体も更新していこうと考えてます。ぜひともこのミニイベントをお楽しみいただけると幸いです。

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のぼってゆく 静岡県西部の話です ( No.6 )
   
日時: 2011/10/07 00:58
名前: 端崎 ID:A5qA/nnI

 あじさいの咲く家先をとおりすぎた。雨はあがっていた。むんむんと土くさく、日は沈んでいるというのに、しっけて、暑かった。
 団地の坂までは一本道で、用水路に沿って往復するだけだ。信号機がちいさくみえている。コンビニから出ると、宅地と畑が両脇にしばらくつづく。名ばかりの橋を渡って、またすこし畑。それから左手に養鰻池。いつのまにか廃池になっているようだが、水はまだ張ってある。そこをとおりすぎると、交差点を渡り、田んぼのひろがる場所に出る。
 いまの交差点を左に折れれば宅地も増える。町内はそちらだ。小学校の裏山もくろぐろと腰をすえている。
 右には、ひとまずなにもない。田んぼが先の先まであって郡の境の車道にぶつかる。そのむこうにはまた田んぼ。さらに先に山。裏山の倍は高かろう山が、ふたつほどそびえている。山のがわからは、くろうくろうとアマガエルが、左からはもっと短い濁った調子でトノサマガエルが鳴いている。どちらからともなく猿の叫び声のようなものがきこえてきたのは姿こそみえないが鷺かなにかのようだった。おなじやつが往返しているのだか、何羽がかかけあっているのだか、あちらで鳴けばしばらくしてからちがう場所で声がした。
 交差点から信号までのなかほどにくると、農道へ折れる道があり、外灯が一本立っている。団地のため池からなのだろうか、用水路へ水がいきおいよく落ちる音がする。外灯はふるびていて、灯りの色はどことなく茶けている。
 外灯のちかくまでさしかかると、落水の音とはべつに、右側の田からばしゃばしゃと水面を叩く音がした。なにかとおもってそろりとちかづくと田んぼの影のほうで魚がのたうちまわっている。灯りのてらしているところまで波紋がひろがってきて、くらがりではなんども白い腹がひらめいた。水音はしだいにひどくなり、巻きあげられた泥もこちらまでただよってきた。だんだん近寄ってくるようで、息をころしていると、灯りのほうにそのからだがさらされた。と、ねじくれていた身はいずまいをただし、そろそろとすすんだかとおもうと、とまり、くらがりへするするものすごいはやさでいざり去ってしまった。ながい髭とふとい胴はなまずかともおもわれたが、それにしては尾までがおなじようにふとく、からだもまたながすぎるようだった。
 なまずが子を産むのはたしかにいまごろではあるが、などと考えるうちにいまみた光景がなんともいやったく、遠のく蛙の声を背に団地の坂をのぼった。

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