恋と魔法の関係性

Chapter1

 俺は今、目の前にいる少女の対応に困っていた。
 一学期最後の日、下校していると道に少女が倒れていたのを俺が発見した。
 なんだかとても気になって助けた。その結果がこれだ。
 助けた俺の自業自得だが。
 少女は布団の上に座りながらこちらを見ている。
 駄目だ、自分が招いた状況にパニックになっている。
 一度、頭を落ち着かせて、状況を整理しよう。
「俺は五十嵐 拓哉、十六歳。緑生学園に通う高校二年生。それで、お前はだれだ?」
 目の前の少女が答える。
「私はアリナ・リトラーゼ」
「まず、なんで倒れていたんだ?」
「えーと、異世界転送魔法を試していたら青い渦に巻き込まれて、気が付いたらここに来ていたのよ」
 異世界転送魔法。
 不思議な単語がでる。が、ほかにも聞くことがある。
「次に、年は? そしてどこから来た?」
「年は十五歳。どこから来たかはイセク魔法区の育成院」
「イセク魔法区? どこだよそこ、言いにくいな……それに、育成院ってなんだ?」
「どこって言われても魔法区は魔法区だし……それで、育成院っていうのは親のいない子供を育てる施設」
「じゃあ、俺と同じで両親はいないのか……」
 俺は子供のころ住んでいた小さい家に一人暮らしだ。
 親は小さいころに他界している。親戚に育ててもらっていたが、高校生になり親の遺産が予想より多かったので少しずつ使いながら生活している。
 親の遺産は親戚が管理しているため無駄遣いはない。
 重苦しい空気を消すようにアリアが質問する。
「――ねえ拓哉。ここはどこ?」
「俺の家。倒れて気を失っていたお前を連れてきた」
「じゃあ助けてくれたってこと?」
「たぶん、そうなる」
「そっかー。じゃあお礼言わないとね。ありがとう!」
 と笑顔でお礼を言ってくる。
 アリナの笑顔を見るのは初めてだ。とても可愛い。
 改めてアリナの可愛さを実感した。
 まるで――この小さな俺の家に美しい桜が咲いたかと思うほどに。
 あどけなく、清楚で、守りたくなるような……そんな笑顔だった。
 つい見とれてしまい、気恥ずかしくなって顔をそむけながら返事をする。
「ど、どういたしまして……」
 と言ったところで、アリナの不思議な発言を考えることができた。
「ちょっと待て。異世界転送実験ってことは、お前は異世界から来たのか?」
「それが、実験が失敗しちゃってわからないのよ。この世界の名前を教えて」
 少し考えてから答える。
「地球、でいいのかな? で、その中を細かく分けたうちの一つ、日本がいま俺たちのいるところ」
 日本、という単語にアリナが反応する。そしてぶつぶつと呟き始める。
 五分ぐらいだろうか。アリナの考えがまとまったようで俺に話しかけてきた。
「日本ってことは正反対の世界に来ちゃったのかー」
「正反対ってどういうことだ?」
「そのまんまの意味。私たちの世界が表だとすると、この世界が裏。だから異世界でも言葉が通じたのね」
 言われて気が付く。異世界の人同士なら通じないのが普通か。
 そこで、また一つの疑問が生まれる。
「でも、よく日本って聞いて裏ってよく分かったな。ふつうわからないんじゃないか? 俺も裏の世界があるなんて今でも信じられないし」
「それは、魔法で反対の世界を見る鏡があるんだ」
「じゃあ、魔法区から日本は見ることはできて、逆に日本から見ることはできないのか……」
「そうなるね」
ふーんとうなずきつつ、最大のキーワードについて聞く。
「じゃあ最後の質問だ。アリナは、魔法使いなのか? 魔法使えるのか?」
「うん! 魔法使いだよ。魔法も使えるよ」
 とアリナはうなずく。
「じゃあ、見せてよ」
 と俺が言うとアリナは立ち上がり、言葉を紡ぐ。
 その真剣な表情に見とれてしまった。
 呪文が終わり、小さい爆発音がする。
「今のが……魔法?」
「そうだよ。今のは簡単なやつだけど」
 魔法を見逃してしまった。もう一回やってもらおうと口を開く。
「ごめん、見逃した。もう一回やって」
「なんで見逃しているのよ」
「いや、ちょっと……」
 アリナに見とれていた。なんて言えない。言い訳を考えていると
「次は見逃さないでよね」
 と言い、さっきと同じように、しかし紡ぐ言葉は違う。
 次は氷でも出すのだろうか。
 そして呪文が終わり、さっきと同じように何もないところへ指を指す。
 が……何も起きない。
「あれ? なんで? どうして?」
 とアリナが慌てる。どうやら失敗したようだ。
「失敗したのか?」
 と聞くと、ううーとうなってからもう一度呪文を唱えるが失敗。やけになって何度もやってみるが、何回やっても結果は同じだった。
 ありな は しょっく を うけている!
 と某RPG画面が見えたと思ったら、アリナはいきなり顔をあげた。
「もしかして……魔力がない?」
「魔力?」
「そう、魔力。魔法を使うにおいて最も重要なエネルギー」
「ああ、なるほど」
 この世界に魔力なんてあるわけない。
 あるとしたらこの世界にも魔法使いが出てくる。
「魔法を使えない少女はただの痛っ!」
 アリナに叩かれる。
「なんで叩くんだよ!」
「分からない。けど叩かないといろいろいけない気がして」
「そ、そうか」
「でも、確かに魔法を使えないんじゃあただの人になっちゃうのかな?」
「そうじゃないのか?」
 と言ったところで一つの事実に気が付く。
「魔法とかですっかり忘れていたんだがアリナ、この後行くところあるのか?」
「行くところって?」
「夜、過ごすところ」
「大丈夫。魔法で作るから」
「魔法、使えないんじゃないか?」
「あ!」
 言われてアリナも気づいたようだ。
「どうしよう……」
 アリナはおろおろしている。小動物みたいで可愛い。
 それを見た俺は可愛さにやられたのか、今考えるととてつもなくありえない提案をした。
「じゃあ、ここに泊まるか?」
「いいの?」
「ああ」
「じゃあ、よろしく!」
 そうしてアリナは、家に泊まることとなった――――

 Chapter2

 そして、泊まることとなったアリナと夜を過ごす。主にこちらの世界と向こうの世界、そして互いの話だった。分かったことは、やはり言葉が同じということだ。
 アリナは、外人っぽい名前だが日本語は普通に通じる。とても助かる。
 アリナとのおしゃべりはとても楽しかった。そして、話し疲れたのかアリナが寝てしまい、アリナの布団を用意する。
 アリナの布団は友達用のを使った。
 アリナの布団を用意した後、俺も自分の布団を用意し、寝た。

 朝、目が覚める。すがすがしい朝の光を浴びていると、隣の布団がもぞもぞと動き始める。
「おはよう、アリナ」
 というと、あくびをしてねぼけまなこで
「おはよー」
 と返事してくれた。さて、今日はどうしようか。
 と俺は考えた。思いついた。
 アリナは着替えを持っているのだろうか。たぶん持ってないと思う。
 だから外の案内もかねて買い物に行こう。
 そう思った俺は、ぱぱっと朝食を用意する。
 そして、起きたアリナの前にご飯を置き、一緒に食べる。
「アリナ? 今日、なにかやることあるか?」
「何もないよ」
「なら一緒に出掛けないか?」
 というとアリナが顔を赤らめてもじもじする。
「? どうしたんだ」
「だって……デートのお誘い、でしょ?」
「んなっ」
 今度はこっちが赤くなる。
「ち、ちげーよ! 買い物に行くんだよ! お前着替え持っているか分からないから買いに行くんだよ!」
「私、着替え持っている」
 意外だった。でも、よく考えれば当然だった。異世界に行くのなら着替えは持っていくか。
「じゃあ、今日はどうしようか?」
「でもやっぱり、拓哉と買い物行きたいな! 鏡で見れないところとかも見てみたいし」
 と満面の笑みで言われた。笑顔につい見とれてしまう。
「どうしたの?」
 とアリナに言われ、恥ずかしくなって顔をそむけながら足早に言う。
「じ、じゃあ出かけるかっ!」
「待ってよー」
 ということで、アリナと出かけることになった。
 でもまあクレープを食べたり、公園を歩いたりしただけである。
 それでもアリナはご機嫌だ。笑顔で俺の横にいる。
 この笑顔を見ることが出来れば今日のお出かけは成功だ。
 そして日が傾き、家に帰る途中に同級生の友達に会う。
「よう」
「おう」
 と言ったきり固まっている。
 そして……
「拓哉がこんな可愛いことデート……くそ! リア充爆発しろ!」
 そう言い残して走り去る。
「なんなんだよあいつ……」
 アリナのほうに目を向けると、顔を真っ赤にしている。
「どうした?」
「デートって……」
「……」
 そのあと、二人とも顔を赤くしながら無言で家に帰るのであった。

 Chapter3

 私、アリナ・リトラーゼは居候になっていた。
 正直、知り合いなんていない。だから、過ごす場所は拓哉の家しかない。
 普段は拓哉としゃべっている。たまに、二人でお出かけもする。
 とても楽しかった。
 しかし、泊まり続けていることに対しての罪悪感は湧いてくる。
 なので、拓哉に迷惑じゃないか聞いたら、
「俺は一人暮らしだし、学校は夏休みだからないし、布団は友達を泊める用を使っているから問題ないし。しかも、アリナは行くところないじゃん? じゃあ仕方ない」
 と笑いながら言ってくれる。私にはその言葉が、私にはとてもうれしかった。
 後から拓哉に話を聞くと、可愛かったのもあるんだそうだ。
 そして悪いと思いながら拓哉の家に泊まり続けてしまった。
 今日――育成院の先生が来るまでは。
 育成院の先生が来たのは、私がこの世界に来てから二十日ぐらいたったころだった。
 私と拓哉でおしゃべりしていたとき、ドアベルが鳴り拓哉が出ていく。
 だから、拓哉が戻ってきたときはその後ろに入る人物に驚いた。
「アリナ、帰りますよ」
 穏やかに、しかし有無を言わせぬ声で話す。
「先生……」
 そう、この人はお世話になっている育成院の院長先生だ。
「帰る……アリナ、帰るのか?」
 拓哉が呟く。
「私は……」
 拓哉と別れるのがつらい。しかし、もともと生まれた町は向こうだしなにより……
 これ以上拓哉にお世話になるわけにもいかない。
 自分の心は、あっさりと決まる。
「帰ります。園長先生」
「そうですか」
 と言い、園長先生は呪文を紡ぐ。そして――――
 白い光に包まれ、青い渦に巻き込まれる。別れは、一瞬だった。
 拓哉がなにか言いかけていたが聞こえなかった。
 お別れの言葉を言っておけばよかったと、後悔する……

 Chapter3.5 

「帰ります。園長先生」
 帰る……アリナが?
 信じられなかった。アリナがいなくなるなんて。
 アリナは、拓哉の生活、そして心の大切なパーツだった。
 それが――いなくなる――
 気が付いた時にはアリナを白い光がつつんでいた。
「アリナ!」
 と、叫ぶ。が言い終わる前にいなくなってしまった。
 別れは突然、そして瞬時だった。
 俺は部屋に立ち尽くす。
 アリナとの騒がしく、そしてとても楽しかった生活が頭の中に回る。
 そして、心に大きな穴が開いた。拓哉は気づく。
「俺は、アリナに惹かれていたのか……」
 拓哉はその時、自分の恋心を知ったのだ。アリナを失ったからこそ……
 それを実感した瞬間、アリナへの思いが爆発した。
 アリナに会いたい。あってまた話をしたい。
 抱きしめてキスをしたい。そんな思いがどんどん募っていく……
 しかし、俺に何ができる? 
 俺の世界からアリナの世界には何もできない。
 俺の無力さを痛感した。
 だから、せめてまた会いたいと願おう、ずっと。
 そして、再会できた時には自分の気持ちを、アリナに伝えよう――

 Chapter4 

 目を開けば、そこは二十日ぶりに見る育成院の風景だった。
 帰ってきたのか……と思いつつ心に鈍い痛みが走る。
 私には、この痛みががなんなのか分からなかった。
 そして私は、友達に囲まれる。
 時間は向こうの世界と同じだ。みんなが心配してくれていた。
 そして質問攻めにあう。
 質問攻めが終わるとあとはいつもの日常だった。
 育成院で、魔法を学んだりする。だけど、どこか物足りない。
 この物足りなさはなんなのか考えたら、答えはすぐに出た。拓哉だ。
 拓哉がいないからだ。向こうでの二十日間はとても楽しかった。
 拓哉のことを見たいと思う。
 しかし鏡は、向こうで見たテレビみたいな感じで向こうのことは見られても一個人は見られない。あとタイムラグもあったりする
 戻ってきてから三日くらいたったころ、友達の一人にこんなことを聞かれた。
「おととい偶然鏡見てたら、アリナが男の子と歩いてるのが見えたのよ。あの子、アリナのなに?」
「恋人」
 ほぼ無意識に答えていた。
 自分でもなんで恋人と答えたのか分からなかった。
 だけど、友達と答えたくなかったのだ
「え? 嘘……」
 友達は呆然としながら歩き去って行った。
 アリナの頭の中には、拓哉の顔が浮かんでいた。
 また会いたい。あってたくさん話したい。
 そして、「拓哉の恋人」と言ったことに遅れて気づき、顔を真っ赤にする。
 その時、アリナは「恋」を自覚したのだ。
「私は、拓哉のことが好きだったのね」
 好きという言葉がしっくりくる。
 そしてなにより、拓哉に会いたくなってくる。
 それで、抱きしめてもらいたい。
 しかし、自分にできることなんて……
「あった」
 そう、あった。拓哉と出会ったときは、私が異世界転送魔法を試していたから起きたことだ。 
 だから、あの時と同じことをする。
 覚悟は、決まっていた。
 別れるときは自覚していなかった。
 別れずに拓哉の世界にとどまればよかったと思う。
 でも、後悔しても始まらない。
 それに、今ならはっきりと言える。
 拓哉のことが――好きだと。
 だから、故郷を捨て、友達を捨てても、もう一度、拓哉のいる世界に行こう。

 その日からアリナは、あの時と同じ状況を作るべく奔走した。
 異世界転移魔法は高度な魔法だ。園長先生は当たり前のように使っていたがそれは先生がすごいからで、まだアリナは一般的な魔法しか使えない。
 そのため、大掛かりな準備がいるのだ。
 それでも、アリナは拓哉に会いたい一心で頑張り続けた。そして――
「終わった……」
 準備には五日もかかった。
 でも、あの拓哉に初めて会った日と同じ状況を作ることが出来た。
 後は拓哉の世界に行くだけだ。
 呪文を唱え、飛ぶ。
 待ちわびていた瞬間が来ると思っていた。しかし、
「――――」
 いけない。向こうの世界に行けないのだ。
 水の流れを板でせき止めているかのように。
 アリナは、手を伸ばし叫んだ。拓哉に届くように。
「拓哉!」

 Chapter5 

「拓哉!」
 自分を呼ぶ声が聞こえる。
 幻聴なんかじゃないと自分の心が確信している。
 忘れるわけがない、自分が好きになった少女の声を。
「アリナ!」
 声のした方向を見ると、青い渦の真ん中にアリナがいて手を伸ばしている。
 アリナの気持ちが、アリナの目を通じて伝わってくる。
――――この手を引っ張って!
――――分かった!
 俺は、青い渦の中に手を伸ばし、アリナの手を引く。
 手を引くが、引っ張ってもあまり動かない。
 俺は、気合を入れて勢いよく引っ張る。
 すると、ぽんっと音がしそうな感じでアリナが青いうずを抜け、勢い余って俺は転んでしまった。
 そして、転んだ俺の上にアリナがいる。
 俺は、必死に涙をこらえながらアリナに声をかける。
「お帰り……アリナ」
「うん……ただいま。拓哉」
 二人は抱き合う。どちらからともなく。
 そのまま俺は、アリナを抱きしめたまま告白していた。
「アリナ……もう一度会いたかった。俺にはアリナが必要なんだ。アリナがいなくなってから気が付いた。だから」
「アリナ、好きだ。付き合ってくれ」
 アリナは、少し驚いた顔をしたがすぐに
「私も、拓哉のことが、好き。だから、こっちに来たんだよ」
 と、笑ってくれる。
 そして俺たちは、とても長い――キスをした。
 俺の耳には、幻聴だと思うが教会の鐘の音が聞こえた。

 エピローグ

 こうして俺とアリナは結ばれた。
 付き合った次の日にすぐアリナのいた育成院の園長先生が来たが、アリナの覚悟を聞くと、
「分かりました。幸せになりなさい」
 とあっさりと認めて、こんなことを言ってくれた。
 そして、俺とアリナは今日もデートをしている。
 バカップルになっているが幸せだから構わない。
「でも、アリナって魔法使いだったんだよなー」
「だった、じゃないよ。魔法使いだよ!」
「じゃあ、魔法使える?」
「うん!」
 と言い、俺の前に来たかと思うと、
「ちゅっ」
「なっ、いきなり何すんだよ!」
「拓哉をメロメロにする魔法」とアリナは言う。
「ふーん、じゃあ俺も」
 と言い二人で顔を赤く染めながらキスをする。
 アリナは照れた笑みを浮かべている。その笑みを見て、俺は思う。
 このまま、永遠にアリナと幸せに過ごしていけますように――――――
Azu
2013年04月30日(火) 20時50分18秒 公開
■この作品の著作権はAzuさんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
初小説、初投稿です。語彙が少なく、恋愛経験もないので稚拙な文になっているかと思います。直したほうが良いところや、違和感を感じたところは、指摘していただけるとありがたいです。アドバイスよろしくお願いします。

この作品の感想をお寄せください。
No.5  舞  評価:20点  ■2013-05-05 20:43  ID:e1F5gFuIZ46
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読みました。
自分がアレなので人に言えるような感じじゃないですが、感想書かせていただきます。
全体的にほんわかした雰囲気が私は好きですよ。
すらすらと何となく読むにはいい小説!だと思いました。

語彙や、文章、情景描写。初小説なら、足りない(できない)部分はあるのですが、
どれも練習あるのみだと思いますので頑張ってください!!!
No.4  霧島那由  評価:20点  ■2013-05-02 00:23  ID:dPOM8su8lqs
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こういった雰囲気の作品は結構好きなので、楽しんで読ませていただきました。
ただ、どこで自分の気持ちを盛り上げて読めばいいのか、というのがよく分からなかったです。全ての文章が同じテンションで綴られている気がするので、そういうところを意識して書いてみるといいのではないでしょうか。
No.3  Azu  評価:--点  ■2013-05-01 19:55  ID:FsMq6U3PU7g
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gokuiさん
卯月 燐太郎さん
感想、ご指摘ありがとうございます。
ご都合主義、設定が甘い。言われてみて、納得しました。
確かに自分の願望をぶつけています。
あと、キャラや世界観の設定が中途半端でしたね。

次からは、テーマを一つに絞って書いてみようと思います。
No.2  卯月 燐太郎  評価:20点  ■2013-05-01 00:22  ID:dEezOAm9gyQ
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「恋と魔法の関係性」読みました。


■作者からのメッセージ
初小説、初投稿です。語彙が少なく、恋愛経験もないので稚拙な文になっているかと思います。直したほうが良いところや、違和感を感じたところは、指摘していただけるとありがたいです。アドバイスよろしくお願いします。

―――――――――――――――――――――――――――――
■作者様の目指しているものは?

まず、言えることは、作者様は何を目指しているのかと言うことですね。
「ラノベ」ですか?
「漫画(アニメ)系」の原作ですか?
読者年齢は中学高校生あたりに絞っているのですか?
一般小説(エンタメ、文学作品)ではないですよね。
とりあえず、現在は、物語を創れたらよい程度とお考えですか?
それとも、出来たら、本格的な小説を書きたいので、そちらの勉強をしたいとお考えですか?

――――――――――――――――――――

上に書いたあたりから、作者が何を目指しているのか、どんなアドバイスをほしているのか、によって、返信が違ってきます。

一応、内容からラノベ辺りを想定して返答したいと思います。

――――――――――――――――――――

■よい点

ほほえましい。
考えなくて読めるので、ねこじゃらしで、猫と遊んでいるような感じ。
何も考えずに、文章に目を通せる。(読みやすい)
構成(起承転結)はご都合主義だが、上のよい点から考えると、これでよいかもと思ってしまう。
対立がほとんどないので、緊張感はないが、読んでいて楽です。
作品に、嫌味がない(作りが素直)ので好感は持てます。


■問題点

ラノベレベルで考えても、状況設定が甘い。(ほとんど、「願望小説)になっている)
>16歳の高校生の男子が、15歳の少女を「倒れて気を失っていたお前を連れてきた」って、普通は、救急車か警察を呼ぶでしょう。
まるで、誘拐、拉致という感じです。
関連して泊まらせたりしている。

お互いに意識し始めているが、それでも一緒にいる展開に、この年頃は自制が効かないのかと思う。

アリナは15歳だが、あちらの世界では両親はいないのですか?
よく同じ年頃の少年との同居を許したなという感じです。
魔法学園の先生は、生徒に対して責任を持っていないのか?


●ひとつの文章、または近い文章に同じ意味の言葉が使われています。
前後(同じ意味の言葉)を無くしても、通じるので、内容をシンプルに出来る。
下記、参照。

>>俺は今、目の前にいる少女の対応に困っていた。
一学期最後の日、下校していると道に少女が倒れていたのを俺が発見した。<<
●後半の「俺が」はなくても伝わります。

 >>駄目だ、自分が招いた状況にパニックになっている。
 一度、頭を落ち着かせて、状況を整理しよう。<<
「状況」が連続して出てきています。
>前半の「状況」は「こと」に変えて「駄目だ、自分が招いたことにパニックになっている。」にすれば、後の文章は「状況」が入っていても、問題はありません<

A>>でも、よく日本って聞いて裏ってよく分かったな。<<
B>>でも、日本って聞いてよく裏って分かったな。<<
●AはBのようにするとシンプルになる。

 C>>この世界に魔力なんてあるわけない。
 あるとしたらこの世界にも魔法使いが出てくる。<<

D>>この世界に魔力なんてあるわけない。
 あるとしたら魔法使いが出てくる。<<
●CはDのようにするとシンプルになる。

E>>私にはその言葉が、私にはとてもうれしかった。<<
F>>私にはその言葉が、とてもうれしかった。<<
●EはFのようにするとシンプルになる。

●「院長先生」と「園長先生」とが混乱して出ている。


■改善策

基本的に作品がご都合主義に出来ています。
もう少し、ご都合主義にならないように、構成を練りましょう。
少女が魔法学園に入っているが、学園は15歳の少女に責任を持っているのか?
主人公の拓哉は16歳で親が他界して一人で家に住んでいる。この辺りまでは学校等をごまかせて生活をやっていけるかもしれないが(保護者が家にいないという事)。
普通は15歳の少女を路上で倒れていたとして、自分の家の中に連れ込まないでしょう?

これをやるのならアリナという少女をお転婆(または不良系の美少女)にして、魔法学園では問題児とされていたら、ある日のこともう一つの世界を魔法で観ていてあこがれて、彼の家の中に直接転がり込んできた。(または、魔法学園でモンスターとの対決の学習をしていて、こちらの世界(拓哉の家)に転がり込んできた)
もちろん拓哉は驚くが、アリナに魔法をかけられて、妹または許嫁(いいなずけ)ということで納得してしまう。
そしてふたりのおかしな生活が始まる。
アリナの魔法がへたくそだったので、拓哉は騙されているような気もするのだが、だんだん本気になっていく。

アリナの両親については魔法学園の世界観を練りこまないと描きにくい。
たとえば魔法学園をこちらの世界では「少年院」のような形にすると、作品の底辺にダークな世界観が流れる。
そのなかで不良のアリナが魔法学園を脱走して拓哉のところに転がり込むが、彼と生活をしているうちに人間的に成長するとか。
もちろんアリナの家庭にはいろいろと問題があり、両親は彼女にはあまり干渉はしない。
しかし、成長した彼女はやがて両親と和解をする。その陰には拓哉がいたのは言うまでもない。

そのあとは、めでたし、めでたし。


●ちなみに「本格的な小説を書く」のが、お望みならば、この作品を下地にして練りこんでください。


点数について「20点」にしました。
基本的に物語を描ける素質を持っている方だと思います。
今後、書くにつれて点数は上がっていくでしょう。
自分の物を見る洞察力を上げましょう。


お疲れ様でした。
No.1  gokui  評価:20点  ■2013-04-30 22:13  ID:SczqTa1aH02
PASS 編集 削除
読ませて頂きました。
初小説ということですが、まさに初小説だなという感じの小説でした。他人の日記を読んでいるような感覚でした。
まず、情景描写がほとんどありませんね。読者の目になって読み返してみてください。情景は目に浮かばないはずですよ。
次に盛り上がるべき場面が盛り上がっていません。ここぞという場面ではAzuさんの小説技術を総動員して盛り上げてください。これは、書き続けていれば出来るようになりますよ。
異世界の人同士が言葉が通じるなどの不自然なことにフォローをちゃんと入れているところはいいですね。こういう細かい心配りが小説にリアリティを与えますからね。

今回は評価が低いですが、書き慣れれば高得点狙えそうですよ。これに懲りずに頑張ってくださいね。
総レス数 5  合計 80

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