臓物城(改稿版)


 1 拷問、愛の会

 コンクリートに小便を、時に血尿を、混ぜて建てられた、小腸のようにグニャグニャとした迷路みたいな路地を、作りなす、無計画性の極み、のような、建築群、の、中、に、僕たちは住んでいた。まるで大腸菌のように。
 建築群は50年ほど前に建てられた。行き場のない人達が、極めていい加減に建てた高層スラムだ。通称「臓物城」と呼ばれていた。じっさい、臓物を思わせる吐き気をもよおすような有機的な外観であった。建て増し中の部分、経年劣化で倒壊していく部分、それらが渾然一体となって、まるで生き物のようだ。
 建築の内部では犯罪という犯罪に、溢れていた。まるでペストのように蔓延しており、石を投げたら犯罪者に当たるほどだ。警官が定期的にパトロールしているが、彼らの大半が住民に買収されており、実質無法地帯と化していた。
 ある時から自警団が出来た。蛍光色のチョッキを着た自警団。この汚い小腸の中で、善人顔をするのは、許せなかった。だから僕たちは、自警団を拷問する組織をつくった。その組織には「拷問、愛の会」というよく分からない名称をつけた。
 「拷問、愛の会」の会長は、名をタカシといった。彼は強姦が好きで、和姦を嫌っていた。彼によれば性交における真実は、和姦よりも強姦にあるのだという。和姦というものは時代や地域によって様相が変化するが、強姦は変化せず、性交における本質であるそうだ。
 彼は真と悪と美を、愛した。彼によれば、悪とは善と同様に、理性によって到達するものであり、つまりは極めて「人間的」なものであるそうだ。なぜ善ではなく、悪に傾倒するのかと、いつか問うたときがあったが、彼は「俺がたまたま悪むきに産まれたからだよ」と答えた。
 僕とタカシは臓物城内の、教会が運営する小学校で出会った。僕は彼に好かれていた。性的に。それは僕の凄惨な面貌によるところが大きかった。僕はハンセン病を病んでおり、顔面が硫酸を浴びたように糜爛しており、グロテスクという言葉がまさにぴったりくるルックスをしていた。その僕を彼は「かっこいいなあ」と言って、「人間はやっぱり顔だよな」と言ってアナルセックスした。僕たちは互いに精液をかけあって、ぷんぷんと生臭いにおいを放つそれをローションのように利用し、さらに肉を求め合い、人間をやめて肉に下降する快美に、溺れた。
 僕は13の頃に童貞を捨てた。今が19歳だから、6年前のことだ。当時、ある窃盗団に入っていた。酒屋や民家を強盗した。いざこざで警官と銃撃戦になったことがあったりした。あるとき窃盗団の女性団員が、内部情報を外に漏らしたことがあった。秘密組織的な性格をもつ組織だから、とうぜん罰を与えた。輪姦だった。20人前後いた団員の全員で女を輪姦したのだった。僕が強姦するまでに、すでに十数人の団員に姦されていて、女の性器からは大量の白い精液がゴボゴボと溢れていた。夜であった。闇のなかで街灯に照らされてキラキラと光る女性器を、初めて見た。ここがペニスを受け入れる所なのか、と考えると、勃起した。勃起した亀頭の先端を、女性器にあてがった。大量の精液のおかげで、すべりやすくなっているだろうと判断し、一気に挿入した。ぬるぬると男根が挿入されたが、あまり気持ちよくはなかった。手淫に比較すると、圧力に欠けるように思われた。それでも腰を打ちつけているうちに、なんとか射精をした。
 翌日、朝おきると男根そのものに、女性器に接した記憶がざわざわと残っているようで、面白く感じた。その後、僕は幾人もの女を強姦した。僕の糜爛したような顔面を見て、恐怖ですくむ女を姦すのは快感であった。

 *

 ガタンガタンという、エレベーターの動く規則的な音へ、それとなく耳を澄ませた。電車の音のような安息感を与えるとも思えるが、エレベーターが老朽化している事からくる音だと思うと不安になる、奇妙な感情を喚起する音だった。エレベーター内は、黴の匂いが充満しており、ところどころに白黴が模様のように生えている。
 僕は腰からマカロフPMを抜き、スライドを後方に引いて、金色の弾丸が薬室に装填してあることを確認し、ふたたび腰にさした。
 やがて14階につき、ガコンという粗忽な音をたてて、扉が開いた。
 迷路のように入り組んだ廊下を歩いた。廊下の天井の方では、いくつもの水道管や電気ケーブルが、ぐにゃぐにゃと複雑に絡み合いながら、通っている。幾つかの水道管は固定具から外れて、下に垂れ下がっている。水道管のあちこちが腐食していて、そこから水が漏れている。床には水たまりが点在していて、その表面には虹色の油がキラキラと浮いている。水たまりは臭い。生魚を思わせる有機物の匂いがむっと立ちのぼっており、わけのわからない虫が泳いでいる。
 視界の端にひときわ白く輝くものがあった。よくみると女の血塗れのパンツであった。処女膜を失った血だろうか、それとも経血だろうか。そのいずれにせよ、興味深い。そう思って僕は血塗れのパンツを拾い、コートのポケットへ入れた。
 何匹ものドブネズミが走り回っている。やたら太ったドブネズミ。そのなかの一匹は奇形的に腹の一部が膨れていた。癌だろう。僕は戯れにドブネズミを踏みつぶした。ドブネズミはぐちゃぐちゃに潰れ、肛門から糞と臓器を排出した。真紅のうねうねした臓器。それは薄暗い廊下内でひときわ赤く、輝くようであった。
 やがて最南端にある「拷問、愛の会」の本部へ辿り着いた。ガラスの嵌められたスチールの扉。
 おっすと言って中に入ると、すでに三人の構成員が来ており、合皮のソファーに座って茶を飲んでいた。彼らは立ち上がって、おはようございますと言った。
 辺りを見回す。壁にかけられた木彫りの看板、銀色に輝く拷問台、壁にかけられた拷問器具、灰色の事務机、南に面した窓からは、灰色の海が光っている。
 タカシはまだ来ていないようだった。部屋にいる会員三人は、箸にも棒にもかからないような連中だった。だから僕はおもむろに腰からマカロフPMを抜いて、会員の中の一人の頭部へ向けて発砲した。轟音が響き、薬莢が飛び、頭部に穴が開いた。割れたような穴から、どす黒い血がちょろちょろと、流れた。
 合皮のテカテカしたソファーに座っていた彼らは一様に驚き、立ち上がった。
「な、何してるんですか」
 そういった彼の股間に銃口を向けて発砲した。股間から弾けるように血をまき散らし、彼はその場にうずくまった。
 構成員の一人が僕に銃を向けるが、引き金を引くのを躊躇っているようで、銃を持つ手が震えている。僕は彼の腹部に向けて引き金を引いた。うずくまった彼の腹へと、弾倉がカラになるまで銃弾を撃ち込んだ。
 やがてドアを開くガチャッという音がして、タカシが入ってきた。タカシは辺りを見回して笑った。
「随分、派手にやったな」
「気まぐれにね」
「いいね。君のそういう所が好きだ」
 弾倉を交換している僕へとタカシは近寄って来、僕の頬にキスをした。
 何度もキスをしながら、僕の股間を手でさすった。股間を何度もさする手の上下運動の様相は、それだけで性的だ。だんだんと僕はズボンの下で勃起してくる。するとタカシは嬉しそうに股間をさする運動を早める。指をたてて爪でもって刺激を与える。とりわけ男性器の首の辺りを、執拗に。粗い息づかいが漏れる。タカシは股間をさすりながら、僕の糜爛したような醜悪な顔面にキスをする。「良い顔だな。俺もこういう顔に産まれたかったよ」とタカシは呟いた。タカシは女のような顔をしていた。
 やがてタカシは僕のズボンのファスナーをおろし、性器を露出させる。性器は完全に勃起していて、いまにも射精しそうにピンク色に脈打っている。その性器をタカシは口に含み、頭部を前後させて刺激する。やがて凄まじい快感とともに、タカシの口内に射精をした。射精中もタカシは口で執拗に刺激を与え、僕の陰嚢にある全ての精液を飲み込もうとするようだった。精液を射出し終えると、タカシは喉を鳴らして飲み込んだ。
 僕たちは互いに服を脱がせ合い、ソファーへと重なって寝そべった。僕はタカシの乳首を吸い、やがて勃起したそれを指でもって刺激すると、タカシは呻いた。乳首から徐々に下の方へと愛撫を移動させ、やがて性器に辿りつく。タカシの性器は完全に勃起している。僕はそれを口に含み、舌で舐め、そして吸った。やがてタカシは性器を痙攣させて射精をした。
 脱力しているタカシをうつぶせにさせて、薔薇色の肛門へとペニスを挿入した。タカシの腰を両手で掴んで固定し、何度も何度も、腰を打ち付ける。やがて肛門内へと射精した。性器を引き抜くと、ドロリとした白いものが肛門から、溢れた。

 *

 気がつくと既に夕暮れであった。
 全身を精液にまみれた僕とタカシは肩を並べて、西に面した窓の前に立ち、橙色に燃えている太陽を、眺めた。太陽は、臓物城の遠方にある、高層ビル群に、半分ほど隠れていて、都市部を燃え上がらせるように赤く染めていた。
 ここから見る都市部は、空気中の微細な塵の層によって、ぼやけて見え、まるで幻のようだと思う。しかし都市部から見る臓物城は、やはり幻のように見えるのかも知れない、とも思った。幾何学的に洗練された都市部の外観は、有機的な臓物城の外観とは、対照的だ。
 ふいにドアが開き、構成員の一人が入ってきた。名をカオルという。全裸の僕とタカシを見て「相変わらず、さかんですね」と言った。そして部屋に転がっている三人の死体をみて、うわひでえなと呟き、まあ、どうでも良い連中だったしな、と続けた。
 カオルの手には発泡スチロールの箱と、ビラがあった。
 僕たちは合皮のソファーに座った。
「これは××通りの商店で売ってた、蝦蛄。タカシさんの好物ですよね、茹でてきました。あとはこのビラ。なんか、立ち退き命令みたいですね。ポストに入ってました」
「立ち退き命令ね。ここを出てどこへ行けってんだ」
「福利会の連中が、政府に抗議に行ったら、逮捕されたそうです」
「臓物城も長くなさそうだな」
「ええ、まあね。そんな暗い話より、蝦蛄くいますか。海に捨てられてたヤクザの死体に、びっしりくっついてた蝦蛄だそうですよ。商店の、歯の抜けたババアが言ってました」
「そいつは美味そうだ」
 タカシがそう言うと、じゃ、ちょっと皿に盛ってきます、とカオルは言って立ち上がった。
 脱ぎ捨ててあった服から、タカシはライターと煙草を出し、コカイン持ってる? と聞いた。僕はやはり脱ぎ捨ててあったコートからコカインが入ったビニール袋を出し、タカシに渡した。タカシはテーブルにコカインを一つまみ出して、煙草の先端につけてライターで火をつけ、思い切り吸った。
「俺たちみたいなのは嫌われるなあ」
 タカシは煙草の煙を勢いよく吐き出して、言った。
「好かれるようなことは、何もしてないからな」
 僕はそう答えると、「まあ、そうなんだけど」と言った。
 やがてカオルが蝦蛄を大皿に入れて持って来た。
 みなで蝦蛄の殻をむしり、白い肉を咀嚼する。タカシは蝦蛄の黒い眼球まで食っていた。飲み物はなぜかオレンジジュースだった。奇妙な組み合わせだが、不思議と美味かった。
「それより、今日の拷問はどうします?」
 カオルが口の中の蝦蛄をジュースで流し込んでから言った。
「いつも通り。あいつら鐘なんか鳴らして歩いてるからな」
 タカシが蝦蛄の足を引き抜きながら言う。
「簡単に見つかりますね」
 カオルがそういって笑った。

 *

 夜の臓物城では、麻薬中毒者が徘徊を始め、ストリップが始まり、売春が始まり、窃盗が始まり、強姦が始まる。その中で、自警団の鳴らす金属質の鐘の音が響く、熱を醒ますように。いやな音だ、と思う。特に強姦をしている時にあの音を聞くと、女に挿入していたペニスも、萎えてくるようだ。自警団は五人単位で、夜の臓物城を歩いている。彼らは蛍光色のチョッキを着、特殊警棒と拳銃で武装している。
 僕たちは××通りで待機していた。街灯の少ない、暗くて狭い通り。ゴミ袋だらけで生臭い通り。あちこちに節度なく伸びている水道管からは、水が漏れていて地面は水浸しになっている。水たまりは街灯を反射させて、わずかに光っている。夜の漆黒の中で、そこだけが異様に明るい。暇なので、その光をじっと眺める。すると光に脳を支配されたような、呆っとした感覚に陥る。それから逃れようとして、目を反らし、頭をふって、頭上を見上げる。上には緑色の網が張り渡してあり、ゴミ袋が山と積んであり、そこからわけのわからない液体が滴ってくる。住民は場所さえあれば何処にでもゴミを捨てる。
 僕たちがたむろしているすぐ脇には、麻薬中毒者と思われる死体がある。死体は壁に寄りかかっていて、まるで何かに悩んでいるように見える。死体には蠅がたかっている。数日後にはクリーム色の蛆が蠕動するだろう。
 やがて鐘の音がし、それが近づいてくる。
 僕たちはスタンガンと拳銃で武装している。スタンガンは改造して、電圧を上げてある。拳銃の弾頭は、鉛が剥き出しのもので、先端にはナイフで十字に切れ目をいれてある。体内に打ち込めば、鉛が炸裂してズタズタに肉を破壊する。
 自警団の姿が見えてくる。車道に面した騒々しい通りから、ここへ入ってくる。闇夜のなかで光る、蛍光のチョッキ。僕たちはうつむいて、通り過ぎるのを待った。心臓の鼓動が大きくなる。やがて自警団の一団は、僕たちを通り過ぎて、背を見せた。
「はい、わっしょーい!」
 とタカシが叫んだ。自警団が何ごとかと振り返った瞬間に、僕たちは一斉に銃を撃った。闇の中で火薬の炸裂する光が瞬き、轟音が響いた。金色の薬莢が煙とともに排出される。血塗れになって倒れる自警団。
「おい、一人は殺すなよ。スタンガンを使え」
 足を撃たれて、うずくまって唸っている自警団へ近づき、うなじにスタンガンを当てた。中年の醜男。男は全身を痙攣させて、気を失った。

 *

 気絶している自警団の男を全裸にし、拷問台の上にのせ、備え付けの手錠を、両手両足にかけた。男は仰向けになった状態で固定されている。足を大きく開いているので、性器と肛門がまる見えだ。
 カオルがバケツに水を汲んできて、男に浴びせた。男は目を覚まし、首をあちこちに動かし、周囲の状況を把握しようとしている。
「はろー。はうあーゆー?」
 タカシはそういうと、男は「あいむふぁいん」と言った。冗談を解するようだ。
 タカシは覚醒剤を腕に打つ。ハイになろうというのだろう。針を深く刺しすぎたようで、腕から血が筋になって流れている。タカシの女のような白い腕から、目の冴えるような赤い血が流れて、ポタポタ床に落ちる。
 やがてタカシは注射を引き抜き、服を脱ぎ捨てて全裸になり、中世ヨーロッパの死刑執行人が使ってたという、ロボットの頭みたいな形をした鉄製の仮面を被った。そしてペニスをしごきながら、奇怪な踊りを踊り始めた。魂を高揚させるための儀式であるらしい。腰を激しく前後させ、全身をくねらせる。それはある種の爬虫類が、くねくねと地を這う姿を思わせた。
 しばらく踊るとニワトリのような腰を低くした歩き方で移動し、停止した地点で再び奇怪な踊りを踊る。それを繰り返し、タカシは徐々に高揚したようで、奇声をあげながら拷問台に昇ると、さらに激しく腰を前後させ、全身をくねらせる。
 不意に僕はさっき拾った、女の血塗れのパンツの事を思い出した。それをコートのポケットから出し、タカシへ向けて投げた。中空を血塗れのパンツが舞った。タカシはそれを受け取ると、ペニスに巻き付けて、さらに激しくしごいた。
 十分ほども拷問台の上で踊っていると、最後にアッー! と奇声をあげ、女の血塗れのパンツを壁に叩き付けた。そして拷問台から飛び降りて、脱ぎ捨てたコートのポケットから折りたたみナイフを出す。猛禽類の爪のように湾曲した刃を持つナイフだった。
「地獄だ、地獄を見せてやるよ」
 タカシはそう呟くと、自警団の男の肛門に、ナイフを入れた。猛禽類の爪のようにに湾曲した刃の、鋭く尖った先端で、引っ掻くようにして、肛門をビリビリと裂いた。自警団の男は悲鳴を上げる。顔面を歪ませ、涙を流す。まるで幼児のように涙を流す。タカシは裂いた肛門に、指を挿入し、まだちょっと硬いかな、と呟いて、さらにナイフで肛門を裂く。自警団の男は気絶した。タカシは「おい、覚醒剤」と言った。僕は部屋の隅にある引き出しから、覚醒剤の結晶が入ったビニール袋を取り出し、結晶を水の入った紙コップに入れてた。やがて溶けた結晶を注射で吸う。そして自警団の男の口をむりやりに開けて、舌を引っ張った。そして舌の裏に走っている静脈に、注射針を刺し、ポンプを押した。やがて男は全身を痙攣させて意識を取り戻し、叫び声をあげ、涙を流した。
 タカシは「寝ちゃだめだよおじさん」と言いながら、血塗れになって裂けた肛門に、勃起して真っ赤になっているペニスを挿入した。ぬるぬるして気持ちがいいな、と呟きながら。男は再び気絶した。タカシは「おい、覚醒剤」と言った。僕はふたたび結晶を溶かし、注射で吸った。そして自警団の男の瞼を開かせて、眼球に注射を打った。男は痙攣して意識を取り戻す。眼球に空いた穴から、血が流れる。タカシは笑いながら腰をうちつける。パンパンという乾いた音が室内に響く。
 やがてタカシは、もう射精しそうと言って、肛門から性器を引き抜き、自警団の男の顔面に向けて、精液を放った。男は泣きながら顔面を白い精液まみれにしていた。
 タカシは拷問台から降りると、鉄製の仮面を脱ぎ、後は任せたと言って、合皮のソファーにどっかり座った。
 僕とカオルは男を拷問台からおろし、天井の鉤から垂れている手錠をかけて、男を吊るした。そして二人で鉄パイプを持ち、全身を殴打した。打つたびに骨を砕く感触がし、バレーボールのように腫れていった。全身が腫れあがって原型をとどめなくなった頃に、男をふたたび拷問台に乗せて、陰嚢を手で持った。大きくて、重々しい陰嚢だった。精液がぎっしりつまってそうだ。僕はナイフの先端を陰嚢にあてて、挿入する。男はさらに叫び声をあげる。僕は徐々に陰嚢を切り裂いた。血と精液が混じったものが、溢れる。陰嚢の中には白い睾丸があった。僕は睾丸を掴み、引き抜いた。白く輝く睾丸を男の口に入れて、針で口を縫って閉じた。
「おい、殺すなよ。そいつには不具になって生き続けてもらう。死んだほうがマシって感じでな」
 タカシはそういった。
 わかってる、僕はそういって、男の眼窩にナイフの先端をあてて、挿入した。眼球をナイフでえぐり抜く。眼球とともにコードのような視神経がぬるぬると出てきた。えぐり抜いた眼球を肛門に挿入した。肛門から眼球が覗いている様相はなんともいえない迫力があり、記念にそれを写真に撮った。
 男が気絶したので、覚醒剤を打つ。だがもう反応がなくなった。
「死んじゃったかな」
 僕は男の瞳孔を見ながらそう呟くと、カオルは「死んだっぽいですね」と言った。
「あーあ、つまんねえの」
 タカシはそういった。
「死体は自警団の倉庫前にでも捨てとけよ」
 タカシはそういって服を着ると、不服そうにカツカツと足音をたてて部屋から出ていった。


 2 ヤクザ

「グラム4000円ね」
「100円くらいにまからんか」
「消えな」
 タカシはそういって唾を吐いた。襤褸をまとって、浅黒い肌をした男は、笑いながら去っていく。
 冬が深まり、酷く寒かった。吐く息が白く、全身が震える。コートのポケット奥深くに手を入れ、肩をすくめる。
 この路地は臓物城のほとんどの路地と同じで、暗く狭く、ゴミだらけで、死体などが転がっている。道端には暗闇のような大きな溝があり、肉が腐ったような臭気を放っている。僕たちのすぐ近くには売春婦がいた。まだ12歳くらいの少女だった。短いスカートから伸びた足にはブツブツと鳥肌がたっていた。
 僕とタカシとカオルはマリファナを売っていた。「拷問、愛の会」の資金稼ぎだ。マリファナは自家栽培したものだ。臓物城ではヘロインが主流で、マリファナはあまり売れなかった。いかなる組織とも繋がっていない僕たちはヘロインを入手出来ない。
「売れませんね」
 カオルがそう呟いた。 
「マリファナは自由と平和の象徴なのにな」
 タカシがそう返す。
「なんですかそれ」
 笑いながらカオルがそう言った時だった。向こうから三人組の男がこちらを睨みながら歩いてくる。中心にいる男はダブルのスーツにワインレッドのシャツを着ていて、身体のあちこちにキラキラ光るシルバー・アクセサリーをつけていて、顔にはサソリの入れ墨があった。ヤクザだ。
「おいこら、ここ誰のシマだと思ってんだ」
 サソリの入れ墨の男が言うと、「俺のシマだ馬鹿」とタカシが言った。
「ガキ、舐めんなよ」
 ヤクザはタカシの胸ぐらを掴み上げた。
「金玉にさよならを言いな」
 タカシはそう言って腰からトカレフを抜き、ヤクザの股間を撃った。
 パンという乾いた音が響き、キンという薬莢が地面に落ちる音が鳴る。
 ヤクザは股間を朱に染めてその場にうずくまる。
 他の二人のヤクザが拳銃を抜き、タカシに向けた。僕とカオルも拳銃を抜き、ヤクザに向けた。
 タカシは銃口をサソリの入れ墨の男の眉間に押し当てる。
「銃おろさないとこいつの頭すっとばしちまうぞ」
 タカシがそう言うと、ヤクザ二人は拳銃を降ろした。そして、アニキ大丈夫ですか、といって、うずくまっているサソリの入れ墨の男の肩を抱える。
「ガキ、覚えとけよ」
 サソリの入れ墨の男がそういうと、タカシは、もう忘れた、と言った。

 *

 自警団の姿を見かけなくなった。「拷問、愛の会」の活動の効果なのだろうか。これまでに十数人の自警団を凄惨な拷問にかけている。
「拷問、愛の会」の役目も終わりかな、と、タカシが呟く。
 いくら探しても見つからないので、僕とタカシとカオルは、諦めてどこかで夜食でも食おうと、車道に面した通りを歩いていた。
 ある中年男の一団とすれ違うと、政府から強制立ち退き命令が出るというような会話していた。暴動を起こす、とも言っている。
「強制立ち退き命令、か」
 とタカシが呟く。
 僕はそれとなく車道の方を見ると、信号を待って停車している車の列にバキュームカーがあるのを見つけた。それも二台続いて並んでいる。なんでこんな夜中にバキュームカーが走っているのだろうと、不思議に思って眺めていると、不意にバキュームカーが並んでいる隙間から見える向かいの道から、何か視線を感じた。顔にサソリの入れ墨、こないだのヤクザだ。ヤクザが五人ほどいた。
「タカシ、ヤクザだ」
 そう呟いた瞬間、ヤクザらは一斉に拳銃を発砲し、轟音が轟いた。バキュームカーのタンクにつぎつぎと穴が開く。そこからぴゅうぴゅうと、糞と尿の混じった物が溢れた。
 僕たちも拳銃を抜き、ヤクザに向けて発砲するが、バキュームカーが邪魔でヤクザの姿がはっきり見えない。銃弾はほとんどバキュームカーに当たって、ヤクザに届かない。
 バキュームカーの運転手たちは、ドアを開けて降りて、走って逃げていった。
 僕たちとヤクザの一団は、バキュームカーを挟んで凄惨な銃撃戦をした。バキュームカーのタンクに次々と穴があき、屎尿が零れ、ガスとアンモニアの混じった陰惨な匂いを漂わせる。
 不意に、ヤクザが槍のようなものを肩にかつぐのが見えた。ロケット砲だった。パシュっという音をさせて弾頭が放たれると、炎を吹きながら、吸い込まれるようにバキュームカーに当たり、横転した。やがてバキュームカーは爆発した。もう一台のバキュームカーにも誘爆し、爆風とともに糞と尿の混じったものをまきちらせ、その次に雨のように降り注いだ。周囲は屎尿まみれになり、地獄さながらの光景だった。周囲の人間は悲鳴を上げて逃げていく。
「ひでえ」
 タカシは顔面にまみれた屎尿を手で拭いながら言った。
「弾がなくなりました」
 カオルはやはり屎尿まみれの顔をして言う。
 バキュームカーが爆発して、視界が開けると、ヤクザらの姿がはっきり見えた。手にアサルトライフルを持っている奴までいた。
「これは不利だ。逃げよう」
 タカシはそういって、僕たちは糞まみれになった身体をひきずり、臓物城内の暗い迷宮のような路地に入り込んで逃げた。

 *

 全身に浴びた屎尿の、ガスとアンモニアの熾烈な匂いは、いくら洗っても何日も消えなかった。
 あの通りの縄張りは、池本組のものだった。事務所は臓物城内にある。タカシは事務所を襲撃して、皆殺しにしようと言った。
 そして皆で武器を持ち寄せて、拷問台の上に乗せた。サブマシンガンが三挺と、ポンプ式の散弾銃が一挺、手榴弾が三つ。
 拷問台の上に並べたそれらの鈍く光る武器を見て、これで十分だ、とタカシが言った。

 *

「いいか、動くもの全部撃てよ」
 臓物城内にある池本組の事務所の前に辿り着くと、タカシは言った。カオルは散弾銃を持っている。僕とタカシはサブマシンガンを持っている。
 タカシは腕に覚醒剤を打った。瞳孔が大きくなり、身体をわなわなとふるわせる。
「カオル、蝶番を撃て」
 ハイになったタカシがそういうと、カオルはスチールの扉の蝶番へ散弾銃を向けて、引き金を引いた。爆発音とともに蝶番が破壊される。
「派手にいこうぜ」
 タカシがそういって扉を蹴破り、突入した。僕たちもその後に続く。
 中には十数人のヤクザらがいた。昼食を食っている最中のようだった。テーブルには弁当が乗っていて、ソファーに座ったヤクザらは箸を持っていた。部屋の中央にあるテレヴィではドラゴンボールの再放送が流れていた。彼らは一様に呆気にとられた顔をして、こちらを見ている。
 僕たちは一斉に引き金を引き、彼らに向けて銃を撃った。フルオートのサブマシンガンの、ダーッという銃声が、とめどもなく響き、次々とヤクザらが血を飛び散らせて倒れていった。
 ふと、ヤクザの一人が銃を撃ち返してき、カオルの眉間に穴があいた。どろりと血が流れて、倒れた。僕はそのヤクザをサブマシンガンで掃射し、穴だらけにした。
 やがて事務所内のヤクザ全員が血塗れになって倒れた。室内は火薬の燃えた煙で、もうもうと白く濁った。
 タカシはサソリの入れ墨のヤクザが倒れているのを見つけて、散弾銃の尻の部分で、何度も何度も、頭部を打った。やがて頭蓋が破壊され、砕けた脳が、床を飛び散った。
 不意に室内に、ひっくひっく、と嗚咽する声がした。見るとソファーの影に、給仕の女がうずくまっていた。
 僕は女を押し倒し、スカートをまくりあげ、白いパンツを脱がせた。女陰は乾いていて、カサカサしていた。そこに勃起した性器を、ズコッと突っ込み、腰を打ち付けた。
 やがて射精を終えて、ペニスをズボンにしまいながら、
「カオルの死体はどうする?」
 と僕は言った。
「ほっとけ」
 タカシはそういった。
 僕たちは事務所から出て、手榴弾のピンを抜き、放り投げた。爆発音が轟き、地響きがした。


 3 暴動
 
 結局、「拷問、愛の会」は解散した。自警団がいなくなったからだ。
 しかし一方で、強制立ち退き命令の噂、臓物城の解体の噂が、広まっている。
 僕とタカシは毎日ひまで、一日中、僕の部屋でセックスばかりしている。覚醒剤とRUSHをきめて、それらの相乗効果で淫獣と化して40時間もの間、連続でセックスをしたりもした。
 僕の部屋には、大麻を植えてあるプランターが無数にある。人工灯で育てている大麻。大麻から放っているフルーツのような香りと、僕とタカシの精液の生臭い匂いが混じったものが、部屋を充満している。
 ベッドの上で、戯れに愛撫をしあっていると、ふと車道に面した窓から、雪が降り始めたのが見えた。
 僕とタカシは、精液まみれの全裸で窓際にならんで立ち、雪を眺めた。雪は、夜の闇の中で、街灯に照らされて白く光り、つぎつぎと落ちていった。


 *

 群衆のざわめく声で目を覚ました。
 ベッドから起き上がり、窓の外を眺めると、道いっぱいに住民がひしめいており、やはりぎっしりひしめいている警官や、機動隊員と対立していた。
 車道には機動隊員のものと思われる、三十台ほどのトラックが停車してある。
 住民は、手に旗などを持っていた。その一つには「臓物城は天国である」と書かれている。
 機動隊員はジュラルミンの盾とサブマシンガンで武装していた。住民もまた、拳銃や散弾銃や鉄パイプなどを持っている。
 雪が降っていた。フケのような雪。それらは住民と機動隊員たちに降り注いでいる。地面にはすでに薄く雪が積もっている。
 僕はベッドで寝ている裸のタカシの尻を、ピシャンと音させて叩き、「すごいことになってるぞ」と言った。
 タカシは目を擦り、目脂をおとして窓際に立って、おお、という。
 続けて、屋上に行って見よう、と言った。

 *

 臓物城の屋上には、無数のTVアンテナがあちこちに乱雑にたっている。それらのいくつかには洗濯物が干されている。ゴミ袋があちこちに捨ててある。わけのわからないコンクリートの欠片がごろごろと転がっている。緑色の貯水タンクがある。それらすべてに薄く雪が積もっていた。
 空を見上げると灰色の空から白い雪が降り注いでおり、見ていると空に吸い込まれそうな感覚に陥る。
 空を見上げてぼうっとしている僕へ、タカシがおい、という。
 僕たちは屋上の端へ行き、車道を見下ろした。
 住民の群れの中から一組の男達が出て来て、警官となにか会話している。おそらく、副利会の連中だろう。しばらく会話した後、副利会の男は首を振って、ふたたび住民の群れの中へと戻った。
 住民らの喧噪が大きくなる。それを制止しようと、機動隊員がサブマシンガンを威圧的に構える。
 不意に炸裂音がし、警官の一人が倒れた。それをきっかけに、住民と機動隊員の銃が一斉に火を吹いた。次々と倒れる住民と機動隊員。
「すげえ」
 とタカシが呟く。
 しばらく銃声が続き、やがて止まった。撃たれて倒れている人間へ、応急処置をしている。
 ふと僕は、ここからはるか西の方にある都市部を眺める。幾何学的に洗練されたビル群の立つ都市部。ここから見ると空気の層でぼやけて幻のように見える都市部。あそこから機動隊員と警官がやってきたのだ、と思う。
 やがて凄まじい排気音が聞こえた。戦車と装甲車だった。戦車が五台ほど、装甲車が十台ほど来て、機動隊員の最前列で停車した。
 戦車が炸裂音をさせて機銃を撃ち、住民がつぎつぎと肉片となって、散っていった。地面に積もった雪が、血と肉とで、赤く染まっていく。
 機動隊員もサブマシンガンで住民を撃つ。圧倒的な武力の前で、住民はなすすべもなく逃げていく。その背中を戦車と機動隊の銃弾が、さらに追った。
「害虫駆除みたいだな」
 とタカシは言った。
 続けて、
「もう終わりだな」
 と呟く。
「これから、どこへ行けばいいんだろ」
 僕はそう言うと、
「さあね」
 とタカシは言った。

 ――2012年冬、臓物城解体。世界最大級の爆破による解体であった。跡地には高層ビル群が林立した。
昼野陽平
http://hirunoyouhei.blog.fc2.com/
2012年12月01日(土) 17時09分38秒 公開
■この作品の著作権は昼野陽平さんにあります。無断転載は禁止です。
■作者からのメッセージ
ありがとうございます。
前に投稿したものを改稿しました。
大きく変わってるのはラストらへんです。
よろしくお願いします。

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No.10  昼野陽平  評価:--点  ■2013-01-06 23:44  ID:/M49zwFIFX6
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>マルメガネさん

チャットでねだりましたがまさか本当に書いてもらえると思ってなかったので嬉しいです。ありがとうございます。
おっしゃる通り、九龍城をモデルにしてます。
舞台を日本にしたのはまずかったなと思います。完全な幻想とかそういう感じにすればよかったかなと。
もっと色々と書き込むべきでしたね。自分としては長い部類に入る作品なのですが、色々書き込むと収集つかなくなるんじゃないかと思って、淡白にしてしまいました。今後の課題です。
ありがとうございました。
No.9  マルメガネ  評価:30点  ■2013-01-06 20:33  ID:pf.5tNfpXhQ
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拝読させていただきました。
最初の描写から、実在する九龍城をモデルにしたのかと思いました。
しかしこれが日本だとすると、架空とはいえ現代ではなく未来の世界であると感じました。
全体的には悪くはないと思うのですが、立ち退きに至っての住人の感情であるとか生活感を盛り込み、ヤクザに絡まれたいきさつなどを少し欲しいところです。
 これが私の率直な感想です。
No.8  昼野陽平  評価:--点  ■2013-01-06 16:47  ID:/M49zwFIFX6
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>帯刀穿さん

どうもです。感想をありがとうございます。
ラストはやはり前の方がよかったですか。改悪でしたね…。
舞台を日本にしたのはなんというか皮肉みたいな意図がありましたが、いっそのこと完全な幻想にしたほうが潔かったかなと思います。
他の人達のことは書いてないですね。基本的に異常な人達しか書きたくないというか。でも立体的でないという指摘はその通りだと思います。またスラムを書く予定があるので、僕なりのやり方で立体感を出したいと思います。
ありがとうございました。
No.7  帯刀穿  評価:20点  ■2013-01-04 20:59  ID:DJYECbbelKA
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前回のラストの方が、思わせぶりなところがよかった気がする。
作風そのものに、一貫した態度があったが、舞台設定が日本だと気付いたとき、おや、ここはどこの都市部なんだといかぶかしく思った。
気になったのが、拷問、愛の会、以外の面子から見た描写や思考、感情がまるで見えていないところだろうか。
微妙にやくざが感情らしきものを見せていた感覚はあるが。
意図的なのか、それとも欠落しているのかですら判別が難しい。
スラム的なものを描く場合は、その人たちの日常というか、他の人の部分も描いたほうが立体的な気がしている。
No.6  昼野陽平  評価:--点  ■2012-12-14 22:20  ID:/M49zwFIFX6
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返信遅くなって申し訳ないです。感想をありがとうございます。

>藤村さん

改稿前と読み比べていただいたようで、嬉しいです。参考になります。
最後の三つの文章はもっさりしちゃいましたね…。
害虫駆除はちょっとあざとかったですね。
こう改稿とかやって感想いただくと小説って難しいなと改めて思います。
ありがとうございました。

>名無さん

平山夢明!ありがとうございます。

>羽田さん

おひさしぶりですね。感想ありがとうございます。
密度ありがとうございます。自分ではもうちょっと密度あげられたかなと思います。今度挑戦してみようかと。
好きと言っていただいて嬉しいです。
ありがとうございました。

No.5  羽田  評価:50点  ■2012-12-14 20:34  ID:pmwGwcIlBfY
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凄まじい。
密度が高すぎて吐きそうです。
今までTCで読んだものの中で一番好きです。
No.4  名無  評価:50点  ■2012-12-10 16:23  ID:L7Ej4Yn/HiQ
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平山夢明氏を彷彿とさせる世界観だと思います。
No.3  藤村  評価:40点  ■2012-12-09 23:45  ID:X.hGWCL/N6g
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拝読しました。
文章の足し引きもラストの変更も、読み比べてなるほどと勝手に納得したりなどしました。
ただ最後の三つの文章は、改稿前のスパッとした引きのよさと比べるとどうももたっとした印象をうけました。
害虫駆除も気になりますがラストの変更はいいなとおもいます。
No.2  昼野陽平  評価:--点  ■2012-12-04 21:57  ID:/M49zwFIFX6
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>水樹さん

感想をありがとうございます。
グロいですね。でもグロを描こうとか拒絶とかあんま考えてないですね。単に自分にとって好ましいように書くとこうなる感じです。
透明感溢れる美しい描写ですか。そういうものも書いてみたいなとは思いますがこの作品には合わないかなと思います。
タカシの別な一面ですか。そういうのも入れればよかったですね。
ありがとうございました。
No.1  水樹  評価:50点  ■2012-12-03 00:56  ID:r/5q0G/D.uk
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昼野陽平様、拝読しました。
改稿前は読んではいません。
全面にグロさが出ていますね。
読み手に拒絶さを求めているのかなと。
そう私が思ったのは、緩急が無いのかなと。
ここまでグロさを描けるのなら、合間に透明感溢れる美しい描写があったら、もう少しエクスタシーを体感できるのかなと。
タカシの別な一面もあったらこの作品はと、私個人の感想ですね。
点数はいつものように皮肉を込めて。
総レス数 10  合計 240

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