J( 'ｰ`)し

タカシのカーチャン

　わけの分からぬ道を、僕たちは車で走っていた。僕は下痢をもよおしていた。僕は童貞だった。辺りは既に闇だった。童貞の僕は「下痢がしたい」と運転席にいるタカシに告げると、タカシのカーチャンが、「停めてあげなさいよタカシ」と言った。そして「カーチャンもなんだか下痢をしたくなってきたわ」と言った。
　タカシのカーチャンは正直、うざかった。僕はうざい奴は例外なく強姦することにしている。強姦という行為は、さして労力を消費しない割に、精神に与えるダメージは激越だ。男も女も関係なく強姦する。それでも僕は、童貞だった。後門はさんざん強姦してきた僕だが、前門にはどういう訳か、無関心だった。
　タカシは車を脇に停めた。僕とタカシのカーチャンは車から降りた。タカシは運転席で煙草をふかしている。僕とタカシのカーチャンは、車道の脇にある草むらに入り、並んで尻をだした。タカシのカーチャンの尻は、満月の光に照らされいて、もう一つの惑星のようだった。そして僕たちは炸裂するような酷い音をたてて、盛大に下痢をした。虫の鳴き声しかしない静謐な空間を、下痢を排泄する暴力的な音で満たした。
　下痢をし終えて、虫の声が戻ると、僕はタカシのカーチャンを強姦しようと、草むらの中に押し倒した。タカシのカーチャンは、仰向けに押し倒されながら、ハンドバッグから果物ナイフを出した。そして「このナイフでその包茎のペニスの皮を剥いてあげる」と言った。僕のペニスはギンギンに勃起した状態でも皮を被っていたのだった。
　そして僕はタカシのカーチャンにペニスの包皮を切り取られた。ペニスは切られた皮から溢れる血で真っ赤に染まっていた。それでもなお、僕は勃起していた。血塗れに勃起したペニスは月光に照らされて、輪郭線を輝かせていた。
　うざいとばかり思っていたタカシのカーチャンは案外、いい人なんだなと思った。そう思うと今までに強姦してきた奴らも、案外いい人だったのかもしれない。
　だから僕は、タカシのカーチャンの前門を犯そうと、血塗れのペニスを挿入した。タカシのカーチャンはまんざらでもなさそうに喘いでいた。その表情と裸体はひたすらに醜かった。どうせ性交するなら豚でも犯すべきだったと思った。
　射精した後、僕とタカシのカーチャンは車に戻った。タカシは相変わらず運転席で煙草をふかしていた。僕はタカシに「童貞を捨てたよ。お前のカーチャンで」というと、タカシは何でもなさそうに「それはおめでとう」と言った。

昼野

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2011年10月31日(月) 00時14分37秒公開
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■作者からのメッセージ: 開いて頂いた方ありがとうございます。
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No.12 昼野評価：0点 ■2011-11-18 00:02 ID:yoLhllZJ1NY	PASS 編集削除
羽田さん魅力ある作品と言っていただき嬉しいです。さいきんチャットでお見かけしませんがお元気でしょうか。また機会があったらお話しましょう。ありがとうございました。
No.11 羽田評価：40点 ■2011-11-16 01:01 ID:ZhDRDTIgriU	PASS 編集削除
とても下品な話で吐き気がすらするのに、どうして最後まで読んでしまうのだろう。と感じる魅力あふれる作品でした。友達の母親と一緒に下痢をしたあと性器を剥かれて性交をするなんて、よく思いつくなあと思います。素晴らしかったです。
No.10 昼野評価：--点 ■2011-11-12 23:55 ID:FJpJfPCO70s	PASS 編集削除
＞夕凪さんカーチャンは母親の事ですね。今後もエロエロでグログロな小説書きたいと思ってます。ありがとうございました。
No.9 夕凪評価：10点 ■2011-11-12 21:07 ID:qwuq6su/k/I	PASS 編集削除
この・・前衛小説と云う物は、恐らく現実から離脱して居る丈に。。。細部に於いて、分かり難いﾄｺが有るんは。。。詰まり「ﾀｶｼのカーチャン」は妻を意味するのか？ﾀｶｼを産んだ母親を意味するのかな？と迷ひました。主人公が、カーチャンを犯す時の、カーチャンの様子が「表情と裸体がひたすら醜かった」とあり、ｶｰﾁｬﾝの全体的な描写から漂うものが　四十婆そのものだからです。又、ギャグ漫画で　包茎の手術をして性器を包帯でグルグル巻きにされた姿を　妹が見て笑うのを見た事が有り。そんな出血している様な状況で、他人の禅門へ入れて、衛生上　只では､済ま無ひやうな気が。。。「朱に交われば・・」のご意見で、、さうだなァ、さうかもなぁと、思ひました。別に、、、以前からｴﾛｸﾞﾛだったし・・とは思ひましたが、だうせ蘇生したんだから、前とは　方向を新たにするのも良いんじゃないか？と思いました。
No.8 昼野評価：--点 ■2011-11-10 23:46 ID:FJpJfPCO70s	PASS 編集削除
>ゆうすけさん冒頭は、正直、意識して書いたのではないですが、言われてみればそういう意味で無意識に書いたのかもです。シモネタはずばっと書いちゃった方が卑猥な感じがかえってなくなるみたいですね。ありがとうございました。
No.7 ゆうすけ評価：30点 ■2011-11-07 07:59 ID:DAvaaUkXOeE	PASS 編集削除
拝読させていただきました。冒頭の一文「わけの分からぬ道を、僕たちは車で走っていた」ここ、結構好きです。わけの分からない人生を、人が運転する車で走っている。彷徨うばかりの感じがいいですね。どうしようもない現状を打破するも、他人から見ればそれは大したことじゃない、そんな達成感と無情感が混ざったような、不思議な読後感です。シモネタを書くことに躊躇する自分が、なんだか幼い気がしてきました。躊躇うことなく書いていこう、そんな気持ちにさせてくれました。勝手な感想すいません。
No.6 昼野評価：--点 ■2011-11-02 23:27 ID:FJpJfPCO70s	PASS 編集削除
＞陣家さん一つだけでしたか。まあ、内容が内容ですしねえ…。ありがとうございました。＞zooeyさんそうですね、性的言語とかストレートに書いちゃいます。引用してくださった部分は、自分も丸くなったなーとしみじみ思った箇所でした…。ありがとうございました。＞うちださん丸くなりやがってー、みたいな感じですかね？ありがとうございました。
No.5 うちだ評価：10点 ■2011-11-02 23:47 ID:CZOIz3QLVx2	PASS 編集削除
朱に交われば赤くなる。どんどん臭いゴミになってきてると思う。お気をつけを。追記ｗ　ゴミになりそうでやばいわ、っておもってたけど、ゴミでいいすわｗ追記の追記すですです。ぬるいす！いろいろｗ
No.4 zooey 評価：40点 ■2011-11-02 02:45 ID:1SHiiT1PETY	PASS 編集削除
こんばんは、こちらも読ませていただきました。率直に、痛かったです。単純に物質的な意味で。でも、好きですね。卑猥な表現は、卑猥にしようとするから卑猥なんであって、ストレートに描写しちゃえば卑猥でもなんでもなくて、それが生命力に感じるんじゃないかなって思いました。だから、そのストレート具合が好きでした。あとは＞うざいとばかり思っていたタカシのカーチャンは案外、いい人なんだなと思った。そう思うと今までに強姦してきた奴らも、案外いい人だったのかもしれない。　だから僕は、タカシのカーチャンの前門を犯そうと、血塗れのペニスを挿入した。ここがすごく好きでした。やさしさとか言うと、違う気がするけど、なんかすごく人間臭さを感じました。ラストの友人のそっけなさもいいですね。
No.3 陣家評価：10点 ■2011-11-01 20:25 ID:1fwNzkM.QkM	PASS 編集削除
拝読しました。なかなかセンシティブな言葉がというか、アーティクルが並んでいますね。童貞、スカトロ、レイプ、ソドミー、おいど、割礼、、、よく、作者と、そこに登場する人物（主人公）は別ものとは言いますけど、作品を通して見ると、作者がなにが好きで、なにが嫌いか、なにを良しとして、なにを否としているかというのは結構滲み出てしまうのではないかと思います。それはなにより、小説ってあくまで個人のみで一から十まで作り上げられた物であって、そこに他社の手が入ることがないからなのだと思います。これが、映画や、テレビドラマだと、大勢の意見や好みが混ざり合うのでそこまで顕著には出てきませんからね。いってしまえば、そこが小説の面白さなのじゃないかと。作品なんて、すべての人の趣向に合わせた物なんてできるはずもありませんから、この作者の好みに読者がシンパシィを感じるかどうかが面白さって事なんでしょうね。なんて、わざわざ文章にするまでのこともない当たり前のことといえばまったくもってそれだけのことなんですが。で、本作。自分的には一つぐらいだったかな、と思います。好きなもの。なので、この点数になりました。あ、でも最後のオチはタカシにお父さんと呼ばせてほしかったです。以上です
No.2 昼野評価：--点 ■2011-11-01 17:24 ID:FJpJfPCO70s	PASS 編集削除
＞楠山歳幸さん感想ありがとうございます。気軽に感想入れてくださいw 無機質なのに生命、ですね。生命感じさせるようなものは好きなのですが同時に潔癖めいたところがあってこういう感じになります。今回はちゃんとドラマがありますね。自分としては前作みたいな方がやってみる価値あるのかなと思います。ありがとうございました。
No.1 楠山歳幸評価：30点 ■2011-10-31 01:44 ID:3.rK8dssdKA	PASS 編集削除
読ませていただきました。　僕なんかが感想入れていいのか謎ですが、聞き流してやってください。　昼野様の作品はいつも無機質な中に生命を感じさせる凄い作品と思います。　前作（感想入れなくてすみません）と比べドラマ的にはと言うか、まとまっているような気がするのですが、主人公の歪曲した性格、空間の描写、面白かったです。　「それはおめでとう」もいろいろ連想させられて良かったです。　拙い感想、失礼しました。
総レス数 12 　合計 170点

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